2011年04月14日

めぐりあえました。自然の恵み

めぐりあえました。自然の恵み


 午後から八ッ場入り。
 もうフキも遅いかなとおもいましたら、ありました。でも、もうほとんどが開いてましたけれど。驚いたことにそのフキの花の上に虫がいたのです。どうやら花のミツを吸っているらしく、フキの花にもミツがあるなんて、非科学的ゆえに驚きでした。
めぐりあえました。自然の恵み
 写真のように、こういった草むらに自生している野のものです。決して、ヒトさまの畑などのものを失敬ではありません。

 そして、いつものコースの一つ。かつてフキ出荷農家だったMさん宅へ。またお留守であった。正月以来、まだ一度しかお目にかかれず、奥さんに色の好みを伺ってからと思っている気持ちばかりのものも渡せずにいる。前回の夕暮れ時はいらしたが、あいにく置いていってしまった次第。
 少し、待たせてもらって車の中の整理を始めた。本日は頼まれた炭を分けて戴く予定があるので、出がけに座席を倒したのだけれど、それでもあちこちに品物が散乱してしまっていた。
 いらっしゃらないと思ったけれど、周りの工事現場を歩きだしたら、Mさん宅の洗い場の清水がとうとうとながれているのが目についた。こういう流れる水か敷地内にあることは、本当にうらましい限り。
 で、迷ったけれど、先のフキを洗わさせてもらおうかなと思い立つ。もし、セリがあったら、久森沢であらってこようとと出がけに竹ショウギを持参していたから好都合。
 「清水で洗うと長持ちするから、洗っていきな」と前にみょうがを分けて戴いた時に教えて戴いていたし、ゴミだらけの山菜類を水道水の溜まり水で洗う苦労は並大抵ではない。
 それが下の写真。結局、洗い終わっても、Mさんご夫婦は戻られず。
めぐりあえました。自然の恵み


 今朝、Mさんに昨日、お邪魔して勝手に、洗い場を使わさせて戴いてフキを洗わさせてもらったことを伝えた次第。すると、ここのお宅のみょうが畑の脇にもいっぱい生えているから「採って行けばよかったんに」と、おっしやる。「でも、いくら親しき仲でも、お留守とわかっていて、そこまでは足をふみいれられないですよ」と。
 Mさん言う。うちの「洗い場のことをNさんも、この間、ここん家はうらやましいなぁっていって、グイグイ飲んでたよ」と。
 そうなんです。
 次に伺ったNさん宅で、あるとは思ったけれど、「フキ食べjますか?」 というと、「いいよ、俺ん家はいっぺえあらい。みてみろ、はぁ、あんなにでっかくなっちゃってらい」とのことに見てみればもう花が咲いて、20センチくらいのが林立。
 さらに、「でもねえ、もう洗ってあるんだよ。Mさん家、留守だったけれど、待たしてもらっている間に洗い場を使わしてもらったん。あれ、便利だよね」と添えると、「ありゃ。良い水だいな」と言っていたことで、ここで結びついて、Nさんとの顛末を笑いながら、Mさんに伝えた次第。ついで呆けたフキの話も。Nさん宅の方がMさん宅よりも温かい土地柄である。
 Mさんによれば、「だって、昔はみんなこの水を飲んでいたんだもの」と。
 拙著にも記しましたが、ダム建設によって、この地域の皆さんはタダで飲んできた先祖代々の自然の旨い水を、川に流させられ、今度は塩素交じりの水道の水を有料で飲まさせられているのです。で、Mさんたくでは、ワサビを育ててきた清流を移転した自宅まで引きこんだのでした。
 長くなりますので、具体的な事柄は、別項でお伝えする予定いですが、今朝も「ダムなんて、腹のたつことばっかだ」、「それにハリの悪いことばっかりで……」」とおっしゃってました。
 
 さらに、フキのトウの最も旨いのは開かないものとのこと。
 考えてみれば、それはそうだ。販売しているのも料理屋さんのも、みんな固いつぼみ。フキのトウの「董」たるゆえんだもの。
 めぐりあえました。自然の恵み昨日、まだ固いつぼみのは、後から来る人のため(と言っても、ほとんどヒトの立ち入らない奥地の川のなか。行く途中の土地の人たちのお宅にはいっぱいほきていても、Nさん宅と同じに採らず)、次回のためにと、殊勝にもアイヌの方たちの精神にならって採らずにおいてきてしまった…… それにそのまま、おいても朽ちてしまうし、フキの芽生えには何ら関係ないことをなまじ、自分の家のフキで知っているので、15センチくらいに伸びたのももったいないがりや精神でフキ味噌用に摘んできたのでありました。



同じカテゴリー(八ッ場だより)の記事画像
ブログ再開させて戴きます、よろしく
新緑の現地見学会、本日です
片側通行止めをせずに済んだ真相
日本工営報告書、レクチャーにて少~し理解
県と国、半分づつの負担。でも、血税投入には変わりなし
負の遺産に1億6千250万円投入。県は今回の工事は県の全額負担と答弁したけれど……
同じカテゴリー(八ッ場だより)の記事
 ブログ再開させて戴きます、よろしく (2019-03-22 19:35)
 新緑の現地見学会、本日です (2017-05-06 08:18)
 片側通行止めをせずに済んだ真相 (2017-04-28 05:55)
 日本工営報告書、レクチャーにて少~し理解 (2017-04-17 22:21)
 県と国、半分づつの負担。でも、血税投入には変わりなし (2017-04-15 08:28)
 負の遺産に1億6千250万円投入。県は今回の工事は県の全額負担と答弁したけれど…… (2017-04-03 11:01)

Posted by やんばちゃん at 09:28│Comments(4)八ッ場だより
この記事へのコメント
人間の愚行と 関係く 季節は巡り


春になりましたか

ダムかぁ
そういえば 東電 尾瀬も沈めようとしていたのですよね

今は 保護活動?

( ̄_ ̄) 川原湯も 保護活動して下さい。

森林を守らないで 治水なんて意味不明ですよ
東電さん
(○`ε´○)
Posted by momotaka at 2011年04月14日 09:42
こんにちは!八ツ場も春ですね。今回の原発の事故で東京の水道水が汚染されてしまい、同じ利根川から取水している千葉の水も汚染されてしまいました。千葉では、今は地下水を利用している地域も、八ツ場ダムが完成すれば、取水井戸をつぶして。高くて危険な利根川からの八ツ場の水を買う事になります。今回の水パニック!いわくつきの巨大ダムに頼らず、地元で安全をまかなう事の大事さをすごく思っています。
Posted by 小野町子 at 2011年04月14日 10:36
momotaka 様 


本当に季節は正直にめぐってきて人間界を超越していますね。
また、尾瀬問題。確かにそんな動きがありましたね。momotakaさんの発想はいつも、ピリリとしていてそして、辛いですね。
 どうぞ、東電さんに進言してみてくださいな。
Posted by やんばちゃんやんばちゃん at 2011年04月15日 23:45
小野町子 様

 はい、ようやく春になりましたね。
 でも、行くたびには、わが八ッ場はさびれていく感じがいなめません。

>高くて危険な利根川からの八ツ場の水を買う事になります。
 時期に叶った適切なご意見をありがとうございます。
 是非、下流の千葉県の皆さんの女性パワーのお力をお借りして、何とかしたいですね。
 
Posted by やんばちゃんやんばちゃん at 2011年04月15日 23:53
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
めぐりあえました。自然の恵み
    コメント(4)