2011年04月17日

実態ルポ(一)ある移転家屋の現実を通し

 【写真① 4/13】
 
実態ルポ(一)ある移転家屋の現実を通し


 大型公共事業においては、庶民感覚では思いも及ばない施策や、惹起せざるを得なくなる様々な事象があります。
 その中には、すでに「八ッ場のおかしな物語」と題して、幾つかを2003年時からの出来事を、拙著『八ッ場ダムー振り回された57年間』の中でもご紹介してまいりました。
 今般のシリーズもその延長に続くものとして、(本欄で記すのには制約もありますが)、許せる限り記したいものと考えています。その意味でもなるべく、「事実」ご基づくことであることを理解いただけるよう、写真を駆使したいと思います。
 なお、連続しての紹介は、他の緊急のことも生起しますので、ムリかとおもいます。が、何とか頑張って想定している着地点までたどり着きたいと思います。
 
 私たちも八ッ場ダムほどてはないにしても、いつ公共事業にさらされるかわかりません。どうぞ、つたないルポながらよろしくおつきあいください。また、ご自分のこととしてお考えくださって、お気軽にご意見などをお寄せ戴ければうれしいです。

  第Ⅰ部、Qさん宅の場合
一、 前置きが長くなりました。
 さて、本日は写真を使って、以下の実態をお知らせします。
 冒頭の写真は移転して、3年目を迎えるQさん宅の、前庭の去る13日の写真です。
 問題の場所は、Qさん宅の庭先。
 そこの石垣にそってのJR線のトンネル工事のため、1メートルほどが公共用地となるので、その幅分、庭木を伐採したのです。手前の切り株は、そのための庭木の切り株です。
 そして、奥まったところに見えるお社も、当然、写真右手にずらさなければならなかったのでした。そのアップが写真②です。ずらしたのが、おわかりになるでしょうか。ここに付け替えの吾妻線のトンネル工事が行われる予定です。
 【写真② 4/13】
実態ルポ(一)ある移転家屋の現実を通し

 水没はしないけれど、めがね橋の延長上にあり、移転を迫られていたこのQさんは、もともと強いダム反対で知られてき方でした。先祖代々400年住み慣れた土地、(そこは現在、新国道に)、これへの交渉ごとにもかたくなに応じなかった長い経緯がありました。
 結局、2年ほど前。家屋を解体。近場のご自分の畑地のこの場所に移転するつもりで、これらのお社はもともと畑地のこの場所に設置しておいたのでした。が、移転にともない、また設置し直しされていたので、こちらも2年目となります。

  ※長いので、ここで分割します。



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Posted by やんばちゃん at 10:30│Comments(0)八ッ場だより
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