2011年07月20日
(一)八ッ場ダムを造った上に烏川沿いの調節池ありか
【左:1号館 右:5階の会議室で「検討の場」会議が行われた2号館】
昨晩は、「第7回「検討の場」について、お決まりの睡魔に見舞われて、これまたお決まりコースとはいえ、やっつけ仕事の報告になりました。少し、丁寧にお伝えしたいと思います。
下記の配布資料ををご覧ください。
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000179.html
到着した関についたのは、資料説明の半ばすぎのp12のあたりでした。
程なく終り、続いて各都県の意見を求めました。
しばらく挙手がなかったのでしたが、「よろしいですか」の声に、東京都が挙手。(よくききとれなかったのでしたが)、「今回の八ッ場ダムを含む案と河川整備計画との比較を。八ッ場ダムのない案との比較を早く」の意のことを。
続いて、埼玉の県土整備部長が「進み方が遅い。議会での質問にこたえるのに苦慮している。一日も早く本体工事をとの要望書をだしている。早く」との苦言。
同じく、埼玉の企画財政部長は「利水担当の面から私見を。埼玉県としては現状を鑑みれば、八ッ場ダム以外のものはないと考えている。八ッ場しかない立場からすれば、時間がたちすぎている」とし、「検証を終了させて本体工事に着手してほしい」と。
4番手の茨城も同意見。
次のわが群馬県土整備部長。「スケジュールを示してほしい」。次の企画部長も「早く」の意見に同一意見。
7番の千葉、「上下流のバランスについて」。
次の栃木県もよく聞き取れませんでした。が、「早く」というほぼ同一意見のようでした。
一巡して、国交省側の回答。
「精力的に検証作業を進めている」
「予断をもたず、今秋までに。(お叱りの言葉も戴きましたが)できるだけ早期に」
「次回には、八ッ場ダムを含まない治水対策案を」
何とも紋切り型の回答に思えました。(こういう回答をせねばならない方たちのお辛さにも思い及びます。いったい言うに言えないお家の裏事情には何があるのでしょうか?)
続いて、各県特有の項目に個別に短い回答がありしましたが、割愛させて戴きます。
ここで、再び、埼玉県から追加質問として、上里第1・2調節池と示されている当時県として、「P8の囲ぎょう堤整備」について地元の心配の声をふまえて、「整備を行うこととする」ということで検証するということでいいのか」との関連性への疑問の質問がくりだされ、「期待しているので、本当に秋までに1日も早く」と添えられました。
というのは、下記の上毛新聞記事中にも「烏川調節池の構想は利根川の長期的な治水方針を示す2006年策定の「利根川水系河川整備基本方針」で触れられていたが、具体的な計画は示されていなかった」とあり、すでに2006年に案に提示されていたからのようでした。
※利根川上流河川事務所 用語集には、
囲ぎょう堤:周囲堤で囲まれた遊水地内部の可動部と調節池を区切る堤防です。洪水の水位が高くなった最も危険なときに大きな調節効果を発揮します。
とありますので、調整池の周りに堤防をめぐらすということのようです。
なお、資料P8をよくご覧いただきたいのですが、利根川と烏川との合流点にあたる三角州状の玉村町には、三か所にわたり第1から第4までの調節池の存在が示されているのです。
P8の質問についての回答は、
「これは先ほどの東京都さんの質問にお応えした内容と重複するところもありますが、実際に河川整備計画を行う場合は、河川整備計画の想定、相当のものを今、して皆さまに…… 今後、この案をもとに八ッ場ダム検証の方を進めてまいりたいと思います。それで、実際に河川整備計画を作ったわけで事業にも〇〇〇 8ページのことになると思いますが、その段階にきましては、今回の八ッ場ダム検証結果にもとづいて河川法の手続きにのっとって計画策定をしていくと考えております。よろしいでしょうか」
(とことろどころ聞きとれない上に、意味が鮮明に解りません。はっきりと断定せず、語尾をぼかすのはお役所特有の話し方なのかでしようか?)
そこで、本日上毛新聞一面トップ扱いの次の記事につながるのです。
「烏川合流部に調節池」との大見出しです。
しかし、この副見出しの「八ッ場有無かかわらず」は、おかしいのではないでしょうか。
【2011年7月20日 上毛新聞一面トップ】 http://www.raijin.com/news/a/2011/07/20/news01.htm
烏川合流部に調節池
利根治水で 国交省提示 八ッ場有無かかわらず
※ここで、論旨がぼけてしまいますので、「おかしい」ことへの言及は、分割させて戴きます。
Posted by やんばちゃん at 20:55│Comments(0)
│八ッ場だより