2011年09月02日
それがそのまま書けるなら
【台風の合間の雨上がりに戸外の朝顔を。手前はニラの花を捨てるのも哀れで……】
一昨日の31日、八ッ場へ行ってきました。
8月は、これで五回目でした。
行く先々で、またもむこうから問題点ありのことが飛び込んできて、、おもわず目をランランとして駆けずりまわってきてしまいました
さて、昨日、本欄を開いたまま、しばし考え込んでしまいました。「見たこと。聞いたこと。直感で想ったこと」をそのまま、書いてしまっていいのかということです。
本欄は、かなり広範囲のお立場の方が、目を通してくださっていることは、ひしひしと感じております。
昔、学んだ文学サークルての替え歌のフレーズに「それがそのまま書けるなら、こんな気楽な稼業なし。あるじゃないか〇〇」というのがありましたっけ……
当然ながら、「見たこと。聞いたこと。直感で感じたこと」をそのまま記すのには、いささかのさしさわりがあることも、それなりに想定されてきてしまいます。
ために昨日は、本欄を前にしてもためらいがあり、本質的に記そうか、それとも昨日の見聞のなかから、無難なことのみ記しておこうかと、迷い続けてしまいました。結局、何も記せずじまいに夜に
そんな折に、八ッ場ダム問題に明るいある方への電話の際に、ことのついでにご相談。
当方よりもはるかに世間をしっているその方から、「止めておいた方がいいですよ」との示唆。「ただし、自分のメモとして書いておかないと、頭の中に未整理のままいっぱい詰まっているだけで…… しかし、それにも限界があって、きっとグルグル状態でしょ」と。まさに的を得た有難いご忠告でした。
本当に当方の怠け癖をご存じのようでした。
これだけ、八ッ場通いを続け、現地で見聞・収集、なけなしの生活費の中から、幾ばくかの経費を投入して知りえた事実の本質を何もまとめて無かったのでしたから……
いつもぶっつけ本番のヒトなのでした。
考えれば拙著の場合は、今に比べれば出版事情も良かったので、月々、内容の制約はありましたけれど、何かしらの短文を記せる場がありましので、刊行の際には、それらを列挙できたわけでしたけれど……
昨今、メッキリ刊行物が激減してしまったわけで、我がまずしくキャパシティに限度のある脳裏に刻み込んであっただけなのでした。
しかも、先の拙著のテーマの大半は環境問題でしたが、次回の切り口と別のテーマを想定しています。そしりを受けぬよう、調査確認にじっくりと時間が必要なのは、いかに浅はかでもわかります。
思い出せばその昔、小学生の時の夏休みの宿題の日記を、八月末の二日間で仕上げた子供なのでした。
しかし、内心ぴくつきながら提出のそれを紋切り型とはいえ「よくできました」と返却されたのが、そもそもの悪癖のもと? あの時、見破られてこっぴどく叱責をくっていれば、そういうことは良くないことを自覚できたかもしれなかったなのに…… と己の責任を無視して想ってしまう、こまったヒトなのです。
そして、前日の同人誌刊行の際、多くの仲間が「書くことがない」と困惑している中で、質の浅さはあっても、一筋の大テーマは決まっておりましたから材料には困らず、むしろ何を中心に据えようか選ぼうかと迷うヒトなのでした。
ただし、資金に限度のある同人誌は一年間に一冊の刊行が限界。
あの年々に記した拙作以外は、今や忘却の彼方に霧散。あれ程、若さにまかせていきり立った事柄も今は想いだせずの状態にあって、愕然とする昨今なのでした。
しかも、ほぼ秋に発刊でしたので、八月末が締めきり。その八月末が近付くと何もできていないのですから焦り気味になってくるのが通例。でも、8月末からいいわけをして待ってもらっている9付き始めの雨の日には、ピッチがあがったものでしたっけ。
それにして、昨日も今日も雨。しかもよりによって大型台風ときて、雨はしとどの大ぶり。今なら、書けるのに、このどうでも良い雑文を書き出したら止まらずで…… エネルギーの振り分け方が違っていますが…… 一度、思うと最後まで突進する困った癖もまた然り。しかも、公言したことは「何とか」と思う性質でもありますので…… お付き合いさせてしまって、ご寛容のほどを。
しかし、この辺で止めて、一大決心のもとに、何とか、近い将来、本論をしあげましょう。
的確なご示唆をくだされたある方に、再度、お礼を申し上げさせていただく次第です。
【これも当方が種を蒔いたけれど、後は放っておきっぱなしの朝顔たち】
Posted by やんばちゃん at 11:02│Comments(0)
│八ッ場だより