2011年09月02日
新国交相決まる。どうなる八ッ場の“正義”
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【八ッ場で、最近始まったばかりの現在進行中の県道・林長野原線、須川橋付近の工事風景です。道路は現在の145号線。右手のクレーン車、左手横にかすかに見えるフェンスの上あたりまでの高さが、新設道路となり、斜面上に伸びて右側の既設道路に接続します】
前田新国交省、就任
野田新総理は新組閣を結成し、新国交相には前田武志参議院議員が任命されました。
この二年間に四人の大臣が登場することになったわけです。
変わるごとに「八ッ場ダム中止」が遠のく感が否めず、春頃より、「このままでは八ッ場ダムはできてしまう」との危機感を強めつつありました。
現地では、どこからの伝令なのか、時として、ダム建設を前提語とした、会話が繰り出されてきて、唖然とせざるをえなかったものでしたが、また一歩近づいてしまったことが色濃くなってきました。よもや、いつもながらの河川官僚の術中にはまってしまうようなことになれば、悔しくてなりません。
ために、本日の組閣は関心がありました。
ついに昼前に判明。慌てて、経歴を検索。「ダメだ、これじゃ」と思てしまいましたが、わが八ッ場は絶対絶命と思うと、また旋回する。といって、安心していると、思わぬハプニングが起きる。
その繰り返しにて、59年間という歳月が流れたわけでした。
「50年以上も経ったもんなんか、必要ねぇだんべぇ」の声々は、内部関係者からも声高に聞こえもするのですが……
さて、奈良県出身の新国交相は旧建設省時代は、河川局建設専門官でもありました。
著書に「やまと心の日本文化」なる書籍があるらしく、お年は1937年10月生まれの73歳。この年代の方が抱かれる“やまと心”がいかなるものか、不安です。よもや、年代的に言っても、「敷島のやまと心を人問わば、朝日に匂うさくら花」ではないでしょうけれど……
ために、市民運動の面々の憶測もまた、極めて暗いようです。
同じ奈良県選出とはいえ、2010年11月現地で「中止の方向性」という言葉には言及せず予断を持たず進める」と発言し、前任の前原方針の事実上撤回」と報道されましたが、前大臣の後始末的な不当な辞任の去り際に国交省河川局の資料隠ぺいの事実を明るみに出そうと努力してくれた、馬渕元国交相との開きは大きいと感じざるをえません。
(私は鈍いのか、馬渕大臣の発言を「撤回」とは感じなかったので、ある議員筋に民主党の本音を聞き、思わず本欄で活字化してしまったものでしたから、それをマスコミに読まれたらしく、思わぬ飛び火による火傷ものとなった経緯がありましたけれど)
地元の声ーームダな工事を止めて、復興費に回せ
しかし、原発とならび国策の名のもとに前政権が練り上げたダムは、もう断じてこれ以上、造るべきではありません。ましてや脆い地層とヒ素交じりの強酸性の吾妻川の水質の八ッ場ダムは絶対に断固として。
八ッ場現地の数少ない、ダム反対派の方に電話で感想を聞きましたら、「まだ、わかんねぇよ」とのことに「そりゃ、そうですよね」と切ろうとしたら、「だけど、あんなムダな工事べぇ、いらねぇよ。それよりも、震災に廻すべきだよ」とのことでした。
本当にもうこれ以上、何らの開発もしないことに限ります。
開発によって新たな災害が起きることは、今般、国交省も認めざるを得なくなってきた状況下にあるわけなのですから……
新国交相さんに、十津川村の精神にてのご判断を願う
願わくば、ご聡明な大臣と信じて、そのご見識によるご判断に頼るしかありません。
ひたすら、かの“十津川共和国”なる、奈良県十津川村のご出身ということにも期待したいものです。
ちなみに先程、好評だった放映中には観たこともなかったテレビ朝日の「相棒」の再放送を観ていたら、アフリカの開発途上国での子供たちの教育のため、主人公の右京刑事の相棒役を辞めた刑事の言葉、「子供たちに、ただ一つ教えたいのは、“正義”についてなんです」なるセリフがありました。
さて、国策という名の公共事業における、八ッ場の正義とは…… 今後、どうなるのでしょうか?
写真は掲載そびれた、今年初物のわが家のミョウガです。八ッ場では先月末くらいから出荷がはじまったようです。落ち葉をかけておくと良いのが採取できるとか聞きました。
残暑の厳しい去る24日、ソーメンの薬味に食べたくてあちこちの茂みを探したのでしたが、手入れが悪いので生えておらず。あきらめかけて最後に、スチロールの大箱の中でごっちゃに生えていた花類の中の一本のミョウガの苗が目についたので、朽ちた葉っぱに覆われた根もとをかきわけたら写真のがあったので、初物に大喜び。なるほど、ちゃんともみ殻や落ち葉で覆ってゆらないとダメなのだと実感したものでした。
【八ッ場で、最近始まったばかりの現在進行中の県道・林長野原線、須川橋付近の工事風景です。道路は現在の145号線。右手のクレーン車、左手横にかすかに見えるフェンスの上あたりまでの高さが、新設道路となり、斜面上に伸びて右側の既設道路に接続します】
前田新国交省、就任
野田新総理は新組閣を結成し、新国交相には前田武志参議院議員が任命されました。
この二年間に四人の大臣が登場することになったわけです。
変わるごとに「八ッ場ダム中止」が遠のく感が否めず、春頃より、「このままでは八ッ場ダムはできてしまう」との危機感を強めつつありました。
現地では、どこからの伝令なのか、時として、ダム建設を前提語とした、会話が繰り出されてきて、唖然とせざるをえなかったものでしたが、また一歩近づいてしまったことが色濃くなってきました。よもや、いつもながらの河川官僚の術中にはまってしまうようなことになれば、悔しくてなりません。
ために、本日の組閣は関心がありました。
ついに昼前に判明。慌てて、経歴を検索。「ダメだ、これじゃ」と思てしまいましたが、わが八ッ場は絶対絶命と思うと、また旋回する。といって、安心していると、思わぬハプニングが起きる。
その繰り返しにて、59年間という歳月が流れたわけでした。
「50年以上も経ったもんなんか、必要ねぇだんべぇ」の声々は、内部関係者からも声高に聞こえもするのですが……
さて、奈良県出身の新国交相は旧建設省時代は、河川局建設専門官でもありました。
著書に「やまと心の日本文化」なる書籍があるらしく、お年は1937年10月生まれの73歳。この年代の方が抱かれる“やまと心”がいかなるものか、不安です。よもや、年代的に言っても、「敷島のやまと心を人問わば、朝日に匂うさくら花」ではないでしょうけれど……
ために、市民運動の面々の憶測もまた、極めて暗いようです。
同じ奈良県選出とはいえ、2010年11月現地で「中止の方向性」という言葉には言及せず予断を持たず進める」と発言し、前任の前原方針の事実上撤回」と報道されましたが、前大臣の後始末的な不当な辞任の去り際に国交省河川局の資料隠ぺいの事実を明るみに出そうと努力してくれた、馬渕元国交相との開きは大きいと感じざるをえません。
(私は鈍いのか、馬渕大臣の発言を「撤回」とは感じなかったので、ある議員筋に民主党の本音を聞き、思わず本欄で活字化してしまったものでしたから、それをマスコミに読まれたらしく、思わぬ飛び火による火傷ものとなった経緯がありましたけれど)
地元の声ーームダな工事を止めて、復興費に回せ
しかし、原発とならび国策の名のもとに前政権が練り上げたダムは、もう断じてこれ以上、造るべきではありません。ましてや脆い地層とヒ素交じりの強酸性の吾妻川の水質の八ッ場ダムは絶対に断固として。
八ッ場現地の数少ない、ダム反対派の方に電話で感想を聞きましたら、「まだ、わかんねぇよ」とのことに「そりゃ、そうですよね」と切ろうとしたら、「だけど、あんなムダな工事べぇ、いらねぇよ。それよりも、震災に廻すべきだよ」とのことでした。
本当にもうこれ以上、何らの開発もしないことに限ります。
開発によって新たな災害が起きることは、今般、国交省も認めざるを得なくなってきた状況下にあるわけなのですから……
新国交相さんに、十津川村の精神にてのご判断を願う
願わくば、ご聡明な大臣と信じて、そのご見識によるご判断に頼るしかありません。
ひたすら、かの“十津川共和国”なる、奈良県十津川村のご出身ということにも期待したいものです。
ちなみに先程、好評だった放映中には観たこともなかったテレビ朝日の「相棒」の再放送を観ていたら、アフリカの開発途上国での子供たちの教育のため、主人公の右京刑事の相棒役を辞めた刑事の言葉、「子供たちに、ただ一つ教えたいのは、“正義”についてなんです」なるセリフがありました。
さて、国策という名の公共事業における、八ッ場の正義とは…… 今後、どうなるのでしょうか?
写真は掲載そびれた、今年初物のわが家のミョウガです。八ッ場では先月末くらいから出荷がはじまったようです。落ち葉をかけておくと良いのが採取できるとか聞きました。
残暑の厳しい去る24日、ソーメンの薬味に食べたくてあちこちの茂みを探したのでしたが、手入れが悪いので生えておらず。あきらめかけて最後に、スチロールの大箱の中でごっちゃに生えていた花類の中の一本のミョウガの苗が目についたので、朽ちた葉っぱに覆われた根もとをかきわけたら写真のがあったので、初物に大喜び。なるほど、ちゃんともみ殻や落ち葉で覆ってゆらないとダメなのだと実感したものでした。
Posted by やんばちゃん at 17:31│Comments(0)
│八ッ場だより