2011年09月13日
(その二)知事さんたち、時代錯誤ではありませんか?
">【会議が開かれた会場のグランドアーク半蔵門】
あえて、国交省職員に「この後、どのくらい工程を抜くのか」と尋ねてみました。
ちゃんとパブリックコメントも行うそうです。で、ゴーサインは早くとも10月末の予定らしいです。
でも、いつものパターンの「ちゃんとやりました」の形式だけでしょう。
最後の判断は、前田大臣による由。
どうか、前田大臣さん、「かの悪名高い、問題だらけの八ッ場ダムにゴーサインを出した、出さざるを得なくなるまで追い込まれた大臣」の汚名を残してくださりますな!!
そして、大沢知事のぶらさがり会見の談話によれば、「この後、前田大臣の処に行く」そうです。「いつ頃ですか?」と記者が問うと、「現在、上田知事が調整していてくれています」とのこと。
願わくば、民主党筋の意向あるのみ。だって、「コンクリートより人へ」の党のハズですよ。
疑わしきは罰せず=造らず
しかし、次々と八ッ場ダム案が最も安価をおっしゃる知事さんたち。維持管理費が68億円じゃすま無いことを考慮なさらないんでしょうか。品木ダム水質管理所だって年間10億円。烏川遊水地などみんな含めて、この額でおさまるんでしょえうかねぇ。
特にダム決壊の暁にはどうなさるんでしょうか? あれほど危険性を指摘したのに耳貸さなかった原発と同じく、結論的には計り知れない膨大な損失なわけでした。
仮にこの額だとしても10年で680億円。20年間で約1400億円。ダムの耐用年数って何十年でしたっけ。膨大な維持費です。
しかも、壊す時は造る時の2~3倍はかかるのは常識。
ああ、未来永劫にを渡っての、建設族のための仕事づくりなんでしょうかね。増税をちらつかされている、この金づまりの世の中に。
さて、最も驚いたのは、しばらく「質問」と称して現政権批判をくりだした上田埼玉県知事さんも、相変わらず威勢よく声張り上げての、聞いていると深みがなくて何となくモゾモゾッとしてしまうミエミエ演技派の森田千葉県知事さんも、昨今の気象条件に無頓着。
いや、災害のことはご存知で、「災害にはダムが特効薬」と古い常識感覚なんです。
今、最もナウいのは「ダムは災害の元凶」。ニュースは細部までご覧にならないでしょうか。時代錯誤の感性ではないでしょうか。
ダムの決壊事故の数々を。
①八月末、ナイジェリアではダムが決壊し百二人が死亡。
② 先の大震災でも藤沼ダム決壊で八名の尊い命が失われました。
③さらに、奈良県の今回の災害で、地滑りで名高い大滝ダムの周囲の山で土砂崩れを起き、湖面に流入。大規模なダム工事の影響が報じられています。
④ 現在、アメリカではダム撤去が進んでます。
そして、大雨の時にはダムは放流するんですよ。今般の利根川の大水は、上流ダム群の放水も加わっていたことはデーターが証明しています。
そして、この時も吾妻川はなんら、水量増大に関係ありません。
居並ぶ一都五県知事さんたち(東京都と茨城県は副知事)、歴史に燦然と輝いてシマウ、「自然環境にも自然災害にもものわかりの悪い知事」とのレッテルをはられませんように。
時代は常に動き、マイノリティの意見によって確立されてきました。
戦争問題、原発問題。みんなそうじゃありませんか?「国策」と言う名の犯罪も裁かれるこ日がきっときます。
こういうことに手をかした公務員にも、処罰制度があれば、本当に良いのに。
さらに、個人的に最も腹がたちあきれ返ったのは、かの長野原町の高山町長の言動。
本当にイカリとともに、気持ちが滅入りました。屈辱感に覆われてがっくり。
帰る気力も失せて、ひたすら平河町界隈から三宅坂、国立劇場付近をグルリと歩き、モッタリモッタリと昼食抜きのまま、お堀端から東京駅までを歩きました。本日のウオーキングは約9㌔。
あまりの筋がき通りの展開で、落胆の余り家にかえりたくない、初めて味わった登校拒否児の心境でした。(……本当は地下鉄代をおしんだのでした。しかも地下鉄半蔵門線は高崎線で上野についた場合、乗換え乗換えしなければならず、痛い足をひきずって階段を降り、今度はグルグル歩かせられて、お上りさんにとって楽しみのせっかくの都心の風景はみえず、表に出て考えてみたら、直線距離にしてわずか。皇居の緑の土手を眺めながら歩いた方が楽しい。土手にはかなり珍しい野の花々が咲いていました)
Posted by やんばちゃん at 23:59│Comments(1)
│八ッ場だより
この記事へのコメント
藤沼ダム決壊は知っていますが大滝ダム決壊とはどういうことですか
詳しく教えてください。
詳しく教えてください。
Posted by . at 2011年09月17日 12:36