2014年04月19日

無惨 滝見橋にはもう降りられず  

 時間に急かれて写真の身アップした感じの一昨日の掲載記事に説明を少し加えましたので、お読みください。
渓谷一帯には工事中の掘削機の轟音がひびきわたっています。山中で聴く工事音ほど胸痛くなるものはありません。
 そして、もはや、私達は川筋にたてることはありません。写真は全て国道沿いの左岸側歩道からのものです。幸か不幸か左岸沿いの木々が伐採されていて、前よりも川面を見ることができますが……
 ご覧ください。
 吾妻渓谷のハイライト滝見橋には、下記の完成年度、5年後の2019(平成31)年度までもうおりられないのです。
ですが、その時はもう水の中ではありませんか?
滝見橋 降口


無惨 滝見橋にはもう降りられず  通行止め看板①
無惨 滝見橋にはもう降りられず  
 立ち入り禁止の貼り紙には、「平成32年まで」とあり、愕然としてしまったものでした。つまり、2019年度とは3月末日までですので、2020年=平成32年になるのですけれど…… 


通行止め看板②
 






下の写真は、去る3/28の同一地点、滝見橋への降口のものです。
この時点は「冬期間閉鎖」のはずでした。例年、4月1日になれば、閉鎖は解除されたものです。
無惨 滝見橋にはもう降りられず  

ですから、4月になるのを私たちは心待ちにしていたものでした。で、この間、国交省には「いつ頃、阿河切間渓谷にユンボが入るのか」ということを質問してきた次第でした。何度か、居留守を使われた後に、ようやく電話口に出てくれた、担当者にたたみかけると、「全くわからないのです」でした。一昨日来問合せ。後ほど詳述しますが、昨日は、思わずあらまた、いつものパターンよね」と申さざるを得ない対応でした。

  そして、昨日は「で、ある団体さんの見学をこの間、20日に決めてきていたのでしたが、安心してきたのでした。
  ところがです。ようやく延び延びになっていたその下見に16日に行きまして、愕然。
 想定されていこととはいえ、国民全体には何の予告もなく、切れ目なしにそのまま閉鎖してしまったのでした。
 
 3/25時点で国交省の命令をうけて、遊歩道を管理していた長野原町(※同町分の遊歩道管理権を放棄。以後は東吾妻町が管理)の両自治体には、以下の予告が25日付でなされました。しかし、多くの目に触れる国土交通省八ッ場ダム工事事務所には、本日まで何らの予告もアップされていません。
 長野原町ホームページ(長野原町観光サイト)
 http://naganohara-kankou.com/wp/wp-content/uploads/2014/03/tukoudome.pdf
 東吾妻町ホームページ(産業課)
 http://www1.town.higashiagatsuma.gunma.jp/www/contents/1370853469987/index.html

 吾妻渓谷は仮にも国指定の景勝地ではありませんか?
 長年に渡り、多くの市民たちが慣れ親しんできたものではありませんか? こんな仕打ちを仮にも法治国家がしてしまってよいのでしょうか? 自民党政権のペテン的行為に怒りが湧きあがります。
 少なくとも、一定期間の立ち入りをゆるすべきではないでしょうか?
 たかが、一つの渓谷が破壊される小さなことにしかすぎないかもしれず、もっと大きな枠組み是正がなされなければ仕方ないことかもしれませんが……

 心ある皆さんのご意見を求めます。
 本欄もしくは、spq272s9@rondo.ocn.ne.jpへお寄せください。
 






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Posted by やんばちゃん at 07:23│Comments(2)八ッ場だより
この記事へのコメント
昨年の夏、子どもたちと、ここが上毛カルタの「や」のところだよ、と言って少し遊歩道に降りてみました。こんなきれいな所がダムになっちゃうんだって。と話したところ、「もったいないね。他のところにすればいいのにね」と。小学生でもわかります。自然の景観を壊してまで造る必要があるのでしょうか。
Posted by 優・寛の母さん at 2014年04月19日 07:57
 優・寛の母さん 様
 小学生らしい男の子さんたちお二人のお母様、お幸せそうでうらやましい限りです。未来を担うお子さんたちの為にも、手づかずの自然界を残したい思いがこみ上げて参ります。 
 早速のお便り、本当にありがとうございます。
 本当にもったいないですね。私も実は現地で幾度となく、この言葉を繰り出してしまいます。先日も滝見橋の上で、愚痴を聞きつけたカメラをもった男性が曰くには「ここで、止めたらもっともったいないじゃないか」でした。思わず「逆ですよ。これから維持費や災害処理に……」と口にしかけると、「こういう意見もあるということを知っておけよ」と捨て台詞を残しつつ勢いよく車を発進していかれました。
 不要不急のダムなど、全く造る必要性などないことは明白です。どっかの政党に献金が入るシステムでしかありません。
 明日早朝からの現地案内の準備がまだ出来ずにおりまして……心急かれるままに意をつくしきれませんが、又お便りくださいませ。優君、寛君、お母さんと一緒によろしくご支援くださいね。 
Posted by やんばちゃんやんばちゃん at 2014年04月19日 21:55
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