2014年06月29日

大沢知事へのぶら下がり会見番外編、突撃的質問

大沢知事へのぶら下がり会見番外編、突撃的質問


 写真が不鮮明ですが。正式会見中、後半部の太田国交大臣と大沢知事です。
 実は、二番手のA新聞記者の質問は、生活再建について。大臣の後、知事も応答。それとは思わずに、「あ、肝心の質問をしなかった」と気がつき、思わずまた「はい」と挙手。
 もちろん、無視。さすがにTPOを考えない無神経さにいささかの羞恥心とともに上気気味になってしまってました。
 さらに次の質問に、大臣の答弁の中で「渓谷も温存されて……いろいろと工夫されていて、今後の観光ということでは」との言葉にとっさに怒りの反応。温存どころか、破壊じゃないか? ダム湖かんこうなんて、愚の骨頂じゃないか。
 最後に「もうお一人」となったので、またも勢いよく「ハイ」と。ですが、さっきと同じ戸のことで許可されず。
 でも、強引にとっさに、「吾妻渓谷は残りませんよ」と語気荒く、怒気を含んだ声音を放ってしまったのでした。
 この辺りで、正面のお二人の顔をみやると、当方の位置とは反対側方向、つまり写真左手側に顔を向け、憮然とした顔をされてました。
 一瞬のことでしたが、「しまった」と感じた次第でした。が、年齢のなせる技であまり気にもならなくなりました。昔だったら、羞恥心でいてもたってもいられない性格でしたけれど。八ッ場に関わってから、あまりのインチキさに腹が立ち続け、物怖じしなくなりました。
 
 吾妻渓谷のハイライト的な美観と、「白糸の滝」「栃洞の滝」など、慣れ親しまれてきた景観の、四分の一は、湖底に沈むのです。
 厳密には「吾妻渓谷は残ります」とはいいがたいと信じているからです。

 さて大臣が早々と退却。不思議にも、一行の到着前に降り出した強雨も、視察と称する小高い丘の上にたった際には止むという運の良さ。
バスに載る大臣たちの背にむかって、「ホントに良かったです。雨にあわれなくて」と言う、、離れていて定かでありませんでしたが、安堵の大声が響きわたりました。

 次は残った大沢知事と萩原長野原町長へのぶらさがり会見。
 長野原町の萩原新町長の廻りには、かなりの輪ができてました。ならびかけてテーブルの上に置いたボイスレコーダーを取り忘れてきたことに気がついて、大慌て。
 で、戻ってきた時には、大沢知事の囲みは終了まじかのようでしたが、かろうじてセーフ。
 「知事さ~ん」と大きな地声でよびかけたのでしたから、傍若無人なオバさんでした。でも、怒りに燃え盛ってました。
 「あのぅ、吾妻渓谷の四分の一は沈んじっゃて。天下の景勝っていわれながら沈んでしまうんです。群馬県の知事さんとして、富岡製糸は脚光をあびているのに、同じ上毛カルタにもうたわれているのに、こちらの方は何とか残せる方法はないのでしょうか?」

 最後の言葉は、テープを聴いていると、怒声ながら、哀願にも似た皮相な声で訴えたのでした。
 知事もたぶん、無礼な奴とは思ったことですが、さすがにそこは一国一城の主。ちゃんと向き合って応えてくたれたものでした。まぁ、大物でしょうが、でも、詭弁です。
知事:「これは文部省も努力してくれて、出来るだけ吾妻渓谷を残そうとして、ダム堤位置をあげて努力してくれて……」
ところが、無礼極まりないオンナ。余りに表層的な知事の答弁に抗議して、知事の発言が言い終わらないうちに、次の私見をかぶせたのでした。
 「吾妻渓谷のハイライトの部分が沈んでしまうんです。県民の宝なのに、3月からずっと6年後まで見させないというのはどういうんですか。立入禁止じゃないですか!」
 と、声つまらせての訴えでした。
 600㍍上流にもっていったのは、文化庁の配慮なんかではなく、投書のダム予定地の鹿飛び橋近くは、東吾妻町分なので、所在市町村等交付金が東吾妻町に入ってしまうために長野原町所有地にもっていったのであった。また国交省のとってつけたように後からつけた理由である、環境に配慮したわけでもないのだ。何よりも、吾妻渓谷にダムを造ろこと自体がまちがいなのだ。
 ダム堤下となる吾妻渓谷の4分の3は残るといえば、残る。が、生態系は完全に崩れる。それよりもハイライト的景観の秀でた4分の1は無残にも湖底に沈む運命にある。


 次回は、長野原町長への①吾妻渓谷を失うことと、②危険極まりないJR線の新駅についての切込み隊的訴えを。



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Posted by やんばちゃん at 16:36│Comments(0)八ッ場だより
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