2014年10月08日

所長と女性町議の、「有害スラグ」への認識は同一なり 

 スラグに対して10/1に本省の国土保全局治水課河川整備調整官として異動した、佐々木淑充・八ッ場ダム工事事務所長は、大同特殊鋼「有害スラグ」問題に対して、公式の場でも次のようにいっていたようです。

① 「自然界にある量」
② 「基準以下に、あっている」
③ 「原石だけとれば、こういうのは当たり前」
(「水没五地区連合講師用委員会」の席での質問者への回答のママ)

① 鉄鋼有害スラグは、自然界にはありません。
②   〃   は、使用許可になっていません。
 再生砕石(CS-40)を装って、路盤材に大量に使用されていたのです。
 なお、佐藤工業株式会社は、再生業者の資格はないそうです。従って、同社は二重に違反行為をしていたわけです。

③ 有害スラグがあることが自体が認められず間違いです。

※鉄鋼スラグは、金属製造工程のスラグのうち、鉄鋼製品の製造工程で生まれたものを指します。スラグは本来金属製造工程起源のものですが、ごみなどを焼却施設で処分したときに発生する廃棄物加熱溶融起源のものもスラグと呼んでいます。
※鉄鋼スラグができるまで
 ※製鉄の副原料「石灰石」がルーツ
一見製鉄とは関係がないように思われる石灰石は、製鉄プロセスにおいて必要不可欠な副原料です。
鉄を還元する際には、鉄鉱石に含まれるシリカやアルミナ(Al2O3)などの鉄以外の成分を取り除く必要があります。
石灰石を加えるとそれらの成分と溶融し融点が下がるため、鉄と分離・回収しやすくなり、この回収物が鉄鋼スラグとなります




※詳しくは、市民オンブズマン群馬 の下記のURLをご覧戴くと、発覚後の1月28日付け各新聞報道が参考になるものと想います。
 同ブログには、多岐にわたっての各種の問題提起があり、ちょっと複雑でずか、スラグ報道に関しても膨大な最前線の記事があります。「スラグ不法投棄問題」で追ってみてください。 
  http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1228.html
大同特殊鋼渋川工場が排出した鉄鋼スラグから有害物質が溶け出した事件でオンブズマンが県に情報開示請求  
 
製鉄の副原料「石灰石」がルーツ


一見製鉄とは関係がないように思われる石灰石は、製鉄プロセスにおいて必要不可欠な副原料です。
鉄を還元する際には、鉄鉱石に含まれるシリカやアルミナ(Al2O3)などの鉄以外の成分を取り除く必要があります。
石灰石を加えるとそれらの成分と溶融し融点が下がるため、鉄と分離・回収しやすくなり、この回収物が鉄鋼スラグとなります。
 スラグ不法投棄問題



 所長と女性町議の、「有害スラグ」への認識は同一なり 
さて、右に掲げた写真は、10/1の八ッ場大橋でのセレモニーです。この写真のちょっと後に、私は以下のような体験を致しました。
画面の左側におりましたが、目の前に背の高い男性がいて、左端が撮れず、掲載写真のように右手しか撮影できませんでした。右手の関係者に許される道路真ん中の柵のなかに、顔みしりの長野原町のダムの役員がいらっしゃって、ちょっとした世間話をしていたので、その方にカメラを渡して「すみません、その位置なら全体が撮れるので、押していただけますか?」と頼みました。
 すると、「前に出て、撮ればいいがの」と。少しは遠慮していたので、「いいかしらね……」とさらに言うと、「大丈夫だよ。堂々と撮りない」との示唆をうけて、柵の外側をそのまま数歩前にでて、長身の男性の前方に。


 そして、左右全体が採れて少しうれしくほっとしていた耳元に、すぐ前で何やら談笑していた会話の最後、一際大きく飛び込んできました。
 「これで、反対派がろくなことでもかかなければいいんだけ~どね」と。末尾の意味ありげなトーンが耳につきささりました。
 撮影に夢中になっていて少し高揚していたので、やや冗談めかして、「あら、私は反対市民なんですけれど……」と笑い口調で。
 すると、「だから、言ったのよ」との返答。
 これには、直情的な怒りに見舞われた。

 そのさわやかな響きのよい声の主は、長野原町町議の星河由紀子議員。議員としての参加であることは、先の会場では記名入りの来賓席に座っていたことからも自明の理。
 覚えていいられる方もいらっしゃるかと思いますが、民主党による2009年9月以降の中止宣言後のメディアの狂騒曲的報道中に、テレビのインタビューに一般主婦の立場でダム必要論を訴えたり、ことあるごとに住民代表として公の立場で、幼少時にカスリーン台風で親族が3人も流され、夫はダム問題の犠牲となって心痛の余り亡くなったという体験談を巧みな話術にて披歴。かの大澤知事も石原都知事をも、感動の余り泣かさしめたという女性町議さんなのでした。大澤知事は今年7月にみえた太田国交相を打越代替地に案内した際にも、その話を伝えているのを耳にして、内心おどろきものでした。
 というのは、その話の核となる事実は確かにあるけれど実相には微妙なズレがあるとかで、居住地では「ムラの者は知っているからいいけとさぉ、知らねぇヒトが聴きゃ、本気にすらいの」という説明語がひとしきり流れたものでした。

 居並ぶ公衆の面前で売られたケンカながら、何はともあれ、開通式というお祝いの席だからセレモニー終了まではこらえました。
 終わって座が解けてから、「星河町議さん、あえて言ったとはどういう゜ことでしょう?」と呼び止め、次には 町議さんだったら、これだけ大問題になっているんですから、有害スラグのこと、議会でもちゃんとやってくださいよ」と。
 平素は写真お撮りしたり、普通の会話をしてきてましたけれど、かなり怒り口調だったと思います。

 「やってますよ。ちゃんと」※注、会話での記憶は「委員会を設置」的に聞こえたが、委員会は設置せず、9/10に「八ッ場ダム対策会議」開催(町議・職員・県関係者)した旨を、後日、別の町議から聴いた。
 9/17の町議会のあらましは、伝え聞いていたので黙っていた。すると、
 「ところで、有害スラグを見分けられるの?」と問われた。
 「ええ、そんなのはすぐわかりますよ」。
 確か、「あら、すごいのね」的なことを言われたように思う。そして、今でも不可解なのであるが、なぜ、あの場でことさらに聞かれたのだろうかと。
 ①まず、当初、国交省職員が拾い出したのがスラグではないものだったとかの話が流布している位だから、町民の皆さんは実際には有害スラグに接していないのではないかとというストレートな受け止め方。
  事実、川原畑の一角には23日に゜訪れた際に、空き地に4つの袋にいれられた石や砂利類があり、近所の方の証言による「国交省が拾い出したもの」なる袋があった。その上、心配した住民の方が拾い出したものは、黒い浅間石なのであった。で、「これは違いますよ」と伝え、「ざっとみたところ、ここにはないみたいですよ」と伝えてきた。
  ※そして、1日午後、あの4つの袋の一つの物体が君が悪かったので、専門家にも依頼してあるけれど、自分でも分析してもらおうと、川原畑の空き地に行ったら、「昨日、今日の開通式にめざわりなので、たぶん、国交省が片づけてしまったよ」との由であった。
 ②この方が、①のような単純なことをおっしゃ。訳がない。とすけーれば、逆に一時、まことしやかに「反対市民運動や騒ぐ者たちが、撒い散らした」なる流言飛語がとびかったのだから、その意味を根底に置いている発言だったのかなとも……


 そして、その後、星河町議はつぎのような趣旨のご自論を展開なされた。
 かなり、見下した口調の高飛車なものいいであったと記憶する。
 ①「自然界にはあるものなので、心配はない」 
 ②「一つや2つを拾い出して有害だって騒いでも意味はない。問題は面積の中に占める比率」
 
 特に2番目には、怒りを覚えた。18・19日の調査場所の選定方法をつぶさに見たものとして、ある程度の嫌な予感がしつつはあったが、もしかしたらこの「比率」なる、有害スラグの本質が判らないままの結論にて、収束させられるのかもしれないと。

 しかも、全く、佐々木所長の認識に一致する。
 その受け売りとしか思えない。
 所長は言質について、追求されないうちに転勤した。
 が、トップとしての罪は大きい。無責任な公務員としての責任を問いたい


 なお、18日、担当の新井課長は、「所長はそういう発言はしてませんよ」と言った。「じゃあ、議事録は執ってあるの。ちゃんと断言できるの。
教えてくれた方は、まだ耄碌するお年ではないわよ」とのやりとりがあり、最後まで「所長は行ってない」とした。
 しかし、これだけ一致すると、町の有力者の間に「安心してください」とトップが回ったあー話の方が、ぐんと色濃くなってくるというものだ。

 「有害スラグ」の化学的根拠は一つ。
 科学に強い人間ではないが、これは明らかにまちがえた認識だ。
 帰宅後、スラグ問題に明るい方に報告を兼ねて伝えると、「長野原町議会の議員の理解度って、その程度なんだね」とあきれ声。
 なお、当方は固有名詞ではお尋ねしてはいない。ために怒りをこらえて、町議さんとしてお呼びし、問題解決を訴えてきている。
 
 「今のお答え、しかと肝に銘じさせて戴きましたので」と言い放って、くびすを返した。
 これ以上、口論しても並行線にすぎぬ。
  そして、新駅のセレモニーも全て終了後、ロータリーですれ違ったが、挨拶も会釈もしなかった。
  これだけ侮られるにふさわしい安い頭とキャラクターなので、どなたに対しても先にお声をかけたり会釈してきたが、この時は昂然としたまま、すれ違った。その時の様子が忘れられない構図として、今も浮かぶ。
 
 さて、挑発に応え、ご期待にそって、こうして「ろくでもないこと」を記す次第だ。
 あの時、スラーと「町議」なる役職名がとびだした。不思議にこういう時には後から考えても適切な語がでてくる。
 昨日の「参議院予算委員会」の国会中継中、松島みどり法相が、連坊参議院議員の選挙違反の鋭い指摘に、「個人としては」と応え、時間ぎれとなった蓮舫議員に代わって、次の質問者から「国会の場で個人の意見はない」とさらに追い討ちをかけられていたが、聞えよがしのあの挑発もまた、長野原町背中にしょった、代表としての議員発言と受け止める次第だ。
 無視すればよかった、「私、反対市民ですけれど」の言葉も、あの場で返答しておかなければ、こうして記すこともできなくなると考えれば、お大人気なかったと言えばそれまでだが、結果的には妥当であったろうと踏む。


 





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Posted by やんばちゃん at 22:25│Comments(0)八ッ場だより
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