2015年11月14日
緊急抗議! スラグをコンクリートで覆うなんて!
八ッ場ダム代替地などで使われてきた大同特殊鋼・有害鉄鋼スラグ問題について、国と県、渋川市による、第三回 連絡会議が昨日開かれ、今朝の各紙に一斉報道されています。
昨日の第3回の様子を伝える各紙の報道を。各紙とも批判性はありません。
極めてお粗末な内容でした。
それも仕方ありません。末尾に掲げたこの連絡会議のメンバーは、国・県・渋川市からの役人メンバー。いわば同一円周上の方たちで、少しでも「大同特殊鋼」の負担を少なくすることに腐心しているようにも感じられませんか? 恐らく(あわよくば、関連企業への天下り的な再就職を考慮して)恩をうろうとしているとしか思えない、困った公務員さんたちばかりのようですので…… これは行政機関のお家芸的処世術のようです。

それにしても、
➀ どうにして、地下に埋めたスラグを全量調べずして、それが有害なのか、そうでないのか判別できるのでしょうか?
② もし、安全とみなして、なんで、コンクリートでも溶かす有害スラグの上に舗装して被えば、それですむのでしょうか?
実は現実に、「市民オンブズマン群馬」さんの精力的な調査による追跡で、東吾妻町の荻生地区内の農道では、明らかに有害無声のあるスラグの上に、舗装をしてしまっているのです。
次のオンブスマンのサイトの中頃から末尾にかけての記述、その他荻生地区の記事をご覧ください。「舗装で大同の有毒スラグを覆い隠すのではなく、有毒スラグを全部撤去することが肝要です」と強く申し入れた旨が記されています。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1313.html
【6月10日に開示された大同スラグ施工工事27件中6か所のみ測定した県土整備部の事無かれレポート内容 スラグ不法投棄問題】
また、最近の記述、上部国道のスラグのカムフラージュのインチキ補修工事の迫真の記述をご覧ください。
【鉄鋼スラグに関する連絡会議】
第1回 平成26年11月26日 http://www.pref.gunma.jp/06/h8000223.html 、
第2回 平成27年1月28日 http://www.pref.gunma.jp/06/h8000234.html
第3回 〃 11月14日 http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kikaku_00000349.html
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【上毛新聞一面 2015年11月14日】
スラグ対策68カ所 大同に費用請求
http://www.jomo-news.co.jp/ns/6714474273054488/news.html
【朝日新聞群馬版 2015年11月14日】
スラグ、23カ所撤去へ 国など、費用全額請求
http://digital.asahi.com/articles/ASHCF5DGJHCFUHNB008.html?rm=383
【毎日新聞群馬版 2015年11月14日】
(群馬版見出し)大同に 全額負担要求へ 渋川市など 鉄鋼処理費用
(電子版見出し)鉄鋼スラグ問題:処理費用、大同特殊鋼に全額負担要求へ 渋川市など http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151114ddlk10040009000c.html
【東京新聞群馬版 2015年11月14日】
鉄鋼スラグ5カ所撤去 有害物質検出で国交省 八ッ場ダム代替地など
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201511/CK2015111402000185.html
【産経新聞群馬版2015.11.14】
大同特殊鋼に負担要求 鉄鋼スラグで渋川市など協議
http://www.sankei.com/region/news/151114/rgn1511140067-n1.html
【NHK 2015年11月13日 16時16分】
スラグ処理費用を大同に請求へ
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063329711.html?t=1447399011
ところで、場所と数値、有害性とその対策が各紙ごとにまちまちでつかみにくいので、整理してみます。
朝日新聞の一覧表が最も適切なのですが、うまくコピーできません。
【朝日新聞では】、
一、➀ 環境基準を上回るフッ素などが検出された工事を中心に23カ所でスラグや周辺の土壌を撤去
② 62カ所で盛り土や舗装で覆う対策を取ることを決めた。
③ 費用は大同側に全額負担を求めることも確認した。
鉄鋼スラグは道路や駐車場の路盤材などに使われ、
①有害物質が環境基準を上回った現場のうち、民間からの借地などのものは撤去
②それ以外の場所は盛り土やアスファルト舗装で表面を覆う
③基準値を下回っても小・中学校の敷地で露出している場合などは工事を施す
国・県・市は今後、対策工事を急ぐとともに、大同側と費用負担をめぐる協議に入る。他の自治体の公共工事でも有害のスラグが使われていた場合、同様の対応をすることになる。
二、 渋川市の場合、
➀ 72カ所の工事でスラグが使われ、
② うち49カ所で有害物質が基準値を超えた。
③ 路面が波打って危険な市道など9カ所で撤去し、
④ 露出した32カ所は盛り土や舗装で覆う。
➄ 市内4校の小・中学校の駐車場などでも使われていた。基準値は下回ったが、子どもの口に入る恐れもあり、舗装して表面を覆う。
三、(八ッ場を含む) 国交省関東地方整備局関連では、
➀ 65カ所中27カ所で基準値を超えた。
② うち10カ所は撤去する方針。すでに八ツ場ダムの代替地など5カ所で作業が完了。
③ スラグが露出した状態の9カ所は舗装などの対策を取る。
四、 県の事業は
➀ 58カ所のうち基準値を上回ったのは1カ所で、舗装工事を終えた
② 基準値を下回る仮設道路4カ所は、本工事完了に伴って撤去される。
【毎日新聞では】、
一、連絡会議は、 スラグの撤去や被覆にかかる費用を大同に全額負担させる方針を確認した。
対応方針として
(1)「環境基準を超過」かつ「民有地など管理が困難」なら撤去
(2)「環境基準値を超過」または「口に入ったり触ったりする危険のある小中学校など」なら盛り土やアスファルトで覆う
(3)放置する場合も県環境部局が地下水の常時監視を続ける−−と決めた。
二、 国交省では
➀環境基準を超えるスラグが見つかった27カ所のうち、10カ所で撤去、
②9カ所で被覆を進める。残る8カ所は既に舗装で埋まっている。
③長野原町の八ッ場ダム移転代替地では全4カ所で撤去作業を完了したという。
三、県では、
➀ 倉嶋敬明・県土整備部長は「他市町村も連絡会議の方針に準拠してほしい」と述べた。
② 県廃棄物・リサイクル課は、複数の市町村からスラグ使用が疑われる工事があったと報告を受けており、使用された現場は9月に県が集計した計225カ所にとどまらないとみられる。
四、渋川市では、
➀9カ所でスラグを撤去し、
②36カ所でむき出しのスラグを被覆すると発表。
③「優先順位を付けて対応を進めたい」と説明した。
④スラグが見つかった72カ所のうち49カ所で基準値を超過しており、9カ所でスラグを撤去し、32カ所を被覆する。残る8カ所は舗装などでスラグが埋まっているとして放置する。
➄古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の敷き砂利の駐車場は、スラグがむき出しのまま。基準値未満だが、市は舗装工事でスラグを覆うと決めた。
【東京新聞】は、
大同特殊鋼渋川工場(渋川市)で精製時に排出された有害物質を含む副産物「鉄鋼スラグ」の処理問題で、スラグを利用した国土交通省関東地方整備局、県、渋川市の連絡会議が十三日、県庁で開かれた。
一、国交省は、
➀八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の代替地や水没地で環境基準を超える有害物質が検出された四カ所を含む計五カ所について、スラグを撤去したことを報告した。
②有害物質が環境基準を超えた他の民有地など五カ所も撤去を進めている
③ 他に環境基準を超えた九カ所のスラグは路盤材などに利用され、今後舗装や盛り土をする。
二、渋川市は
➀ 環境基準を超えた場所のうち、これから九カ所を撤去し、三十二カ所は舗装などを進める。
② 小中学校四校の駐車場などは環境基準を超えていないが、スラグが露出しているため、早急に舗装する。
【産経新聞】は、
➀会議では、(1)基準値を超えるスラグが使用された工事現場については、撤去、または盛り土や舗装などで表面を覆う
(2)基準値以下の場合でも、小中学校など接触リスクが高い箇所は表面を覆う-対応方針が決まった。
処理費用については、国、県、市いずれも大同特殊鋼に負担を求めることで一致した。
【NHKでは】、
➀ 群馬県長野原町にある八ッ場ダムの住宅代替工事の整地など県内225か所の国や県などの公共工事の現場で使われ、
② その一部では環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されています。
③ 公共工事で使われた「鉄鋼スラグ」の撤去や処理にかかる費用について金額は明らかにしていませんが、全額請求していくことを決めました。
④ 環境基準を満たしていても、学校で使われている場合は、表面を覆うことにしました。
昨日の第3回の様子を伝える各紙の報道を。各紙とも批判性はありません。
極めてお粗末な内容でした。
それも仕方ありません。末尾に掲げたこの連絡会議のメンバーは、国・県・渋川市からの役人メンバー。いわば同一円周上の方たちで、少しでも「大同特殊鋼」の負担を少なくすることに腐心しているようにも感じられませんか? 恐らく(あわよくば、関連企業への天下り的な再就職を考慮して)恩をうろうとしているとしか思えない、困った公務員さんたちばかりのようですので…… これは行政機関のお家芸的処世術のようです。
それにしても、
➀ どうにして、地下に埋めたスラグを全量調べずして、それが有害なのか、そうでないのか判別できるのでしょうか?
② もし、安全とみなして、なんで、コンクリートでも溶かす有害スラグの上に舗装して被えば、それですむのでしょうか?
実は現実に、「市民オンブズマン群馬」さんの精力的な調査による追跡で、東吾妻町の荻生地区内の農道では、明らかに有害無声のあるスラグの上に、舗装をしてしまっているのです。
次のオンブスマンのサイトの中頃から末尾にかけての記述、その他荻生地区の記事をご覧ください。「舗装で大同の有毒スラグを覆い隠すのではなく、有毒スラグを全部撤去することが肝要です」と強く申し入れた旨が記されています。
http://pink.ap.teacup.com/ogawaken/1313.html
【6月10日に開示された大同スラグ施工工事27件中6か所のみ測定した県土整備部の事無かれレポート内容 スラグ不法投棄問題】
また、最近の記述、上部国道のスラグのカムフラージュのインチキ補修工事の迫真の記述をご覧ください。
【鉄鋼スラグに関する連絡会議】
第1回 平成26年11月26日 http://www.pref.gunma.jp/06/h8000223.html 、
第2回 平成27年1月28日 http://www.pref.gunma.jp/06/h8000234.html
第3回 〃 11月14日 http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/kikaku_00000349.html
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【上毛新聞一面 2015年11月14日】
スラグ対策68カ所 大同に費用請求
http://www.jomo-news.co.jp/ns/6714474273054488/news.html
【朝日新聞群馬版 2015年11月14日】
スラグ、23カ所撤去へ 国など、費用全額請求
http://digital.asahi.com/articles/ASHCF5DGJHCFUHNB008.html?rm=383
【毎日新聞群馬版 2015年11月14日】
(群馬版見出し)大同に 全額負担要求へ 渋川市など 鉄鋼処理費用
(電子版見出し)鉄鋼スラグ問題:処理費用、大同特殊鋼に全額負担要求へ 渋川市など http://mainichi.jp/area/gunma/news/20151114ddlk10040009000c.html
【東京新聞群馬版 2015年11月14日】
鉄鋼スラグ5カ所撤去 有害物質検出で国交省 八ッ場ダム代替地など
http://www.tokyo-np.co.jp/article/gunma/list/201511/CK2015111402000185.html
【産経新聞群馬版2015.11.14】
大同特殊鋼に負担要求 鉄鋼スラグで渋川市など協議
http://www.sankei.com/region/news/151114/rgn1511140067-n1.html
【NHK 2015年11月13日 16時16分】
スラグ処理費用を大同に請求へ
http://www3.nhk.or.jp/lnews/maebashi/1063329711.html?t=1447399011
ところで、場所と数値、有害性とその対策が各紙ごとにまちまちでつかみにくいので、整理してみます。
朝日新聞の一覧表が最も適切なのですが、うまくコピーできません。
【朝日新聞では】、
一、➀ 環境基準を上回るフッ素などが検出された工事を中心に23カ所でスラグや周辺の土壌を撤去
② 62カ所で盛り土や舗装で覆う対策を取ることを決めた。
③ 費用は大同側に全額負担を求めることも確認した。
鉄鋼スラグは道路や駐車場の路盤材などに使われ、
①有害物質が環境基準を上回った現場のうち、民間からの借地などのものは撤去
②それ以外の場所は盛り土やアスファルト舗装で表面を覆う
③基準値を下回っても小・中学校の敷地で露出している場合などは工事を施す
国・県・市は今後、対策工事を急ぐとともに、大同側と費用負担をめぐる協議に入る。他の自治体の公共工事でも有害のスラグが使われていた場合、同様の対応をすることになる。
二、 渋川市の場合、
➀ 72カ所の工事でスラグが使われ、
② うち49カ所で有害物質が基準値を超えた。
③ 路面が波打って危険な市道など9カ所で撤去し、
④ 露出した32カ所は盛り土や舗装で覆う。
➄ 市内4校の小・中学校の駐車場などでも使われていた。基準値は下回ったが、子どもの口に入る恐れもあり、舗装して表面を覆う。
三、(八ッ場を含む) 国交省関東地方整備局関連では、
➀ 65カ所中27カ所で基準値を超えた。
② うち10カ所は撤去する方針。すでに八ツ場ダムの代替地など5カ所で作業が完了。
③ スラグが露出した状態の9カ所は舗装などの対策を取る。
四、 県の事業は
➀ 58カ所のうち基準値を上回ったのは1カ所で、舗装工事を終えた
② 基準値を下回る仮設道路4カ所は、本工事完了に伴って撤去される。
【毎日新聞では】、
一、連絡会議は、 スラグの撤去や被覆にかかる費用を大同に全額負担させる方針を確認した。
対応方針として
(1)「環境基準を超過」かつ「民有地など管理が困難」なら撤去
(2)「環境基準値を超過」または「口に入ったり触ったりする危険のある小中学校など」なら盛り土やアスファルトで覆う
(3)放置する場合も県環境部局が地下水の常時監視を続ける−−と決めた。
二、 国交省では
➀環境基準を超えるスラグが見つかった27カ所のうち、10カ所で撤去、
②9カ所で被覆を進める。残る8カ所は既に舗装で埋まっている。
③長野原町の八ッ場ダム移転代替地では全4カ所で撤去作業を完了したという。
三、県では、
➀ 倉嶋敬明・県土整備部長は「他市町村も連絡会議の方針に準拠してほしい」と述べた。
② 県廃棄物・リサイクル課は、複数の市町村からスラグ使用が疑われる工事があったと報告を受けており、使用された現場は9月に県が集計した計225カ所にとどまらないとみられる。
四、渋川市では、
➀9カ所でスラグを撤去し、
②36カ所でむき出しのスラグを被覆すると発表。
③「優先順位を付けて対応を進めたい」と説明した。
④スラグが見つかった72カ所のうち49カ所で基準値を超過しており、9カ所でスラグを撤去し、32カ所を被覆する。残る8カ所は舗装などでスラグが埋まっているとして放置する。
➄古巻小、橘北小、渋川中、赤城北中の敷き砂利の駐車場は、スラグがむき出しのまま。基準値未満だが、市は舗装工事でスラグを覆うと決めた。
【東京新聞】は、
大同特殊鋼渋川工場(渋川市)で精製時に排出された有害物質を含む副産物「鉄鋼スラグ」の処理問題で、スラグを利用した国土交通省関東地方整備局、県、渋川市の連絡会議が十三日、県庁で開かれた。
一、国交省は、
➀八ッ場(やんば)ダム(長野原町)の代替地や水没地で環境基準を超える有害物質が検出された四カ所を含む計五カ所について、スラグを撤去したことを報告した。
②有害物質が環境基準を超えた他の民有地など五カ所も撤去を進めている
③ 他に環境基準を超えた九カ所のスラグは路盤材などに利用され、今後舗装や盛り土をする。
二、渋川市は
➀ 環境基準を超えた場所のうち、これから九カ所を撤去し、三十二カ所は舗装などを進める。
② 小中学校四校の駐車場などは環境基準を超えていないが、スラグが露出しているため、早急に舗装する。
【産経新聞】は、
➀会議では、(1)基準値を超えるスラグが使用された工事現場については、撤去、または盛り土や舗装などで表面を覆う
(2)基準値以下の場合でも、小中学校など接触リスクが高い箇所は表面を覆う-対応方針が決まった。
処理費用については、国、県、市いずれも大同特殊鋼に負担を求めることで一致した。
【NHKでは】、
➀ 群馬県長野原町にある八ッ場ダムの住宅代替工事の整地など県内225か所の国や県などの公共工事の現場で使われ、
② その一部では環境基準を超えるフッ素や六価クロムが検出されています。
③ 公共工事で使われた「鉄鋼スラグ」の撤去や処理にかかる費用について金額は明らかにしていませんが、全額請求していくことを決めました。
④ 環境基準を満たしていても、学校で使われている場合は、表面を覆うことにしました。
Posted by やんばちゃん at 22:29│Comments(0)
│八ッ場だより