2015年12月14日
宮本博司さん、ズバリと本質をつく
(写真は、弁護団の皆様方に、市民側が労をねぎらい、花束贈呈の場面を掲げたいのですが、カメラを持参せず、初めてのスマホで、初めての撮影。その上、とりだした方も判らなくて……)
昨日13日(日)は、「八ッ場ダム住民訴訟、最高裁決定抗議集会」が都内でありました。
現在の権力構造と司法の堕落の中で、行政訴訟裁判に負けるのは、半ば必然的で仕方のないことです。
でも、いつかは崩れることはこれまた必至と信じています。
何よりも、この間、数々の国の詐術に対して、弁護士さんたちのご努力にて、持てる鋭い論述にて果敢に切り込み、大部の論述記録を残してくだされましたことは、この国の闇の部分を照射し、今後の司法改革の指針となりましょう。
次の世の地平を切り開く、その一助として歴史に残ります。
この意味で、丸11年間のとり組みは誇れるものと確信してやみません。
災害は断じて望んでませんが、もし、私たちの指摘した通りの現象がでた時に、国は県は加担した人々は、どうに責任をとれるのでしょうか?
長い間、全くの手弁当でご支援くだされました弁護士の皆さま、それを支えた役員の皆さま、本当にご苦労さまでした。
原告の一人として、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
この日の極めつけは、国交省河川局0B/元淀川水系流域委員会委員長の宮本博司さん。
すばらしい内容でした。
「淀川水系流域委員会」は、八ッ場ダムに代表されるように「最初にダムありき」で動くのをやめて、ニュートラルの段階にて国・学者・市民層を交えての討議を行う、開かれた極め付きの委員会だったと伝え聞いてます。その会議で真剣に綿密に討議研究した結論を、委員長報告として宮本さんが、伝えたところ、なぜか方向性が変質していて聞き入れられなかったそうなのでした。
若くして苫田ダム工事事務所長等をこなされた宮本さんは、その時もかなりのポスト、近畿地方整備局淀川河川事務所長にあった方のようでしたが、立腹され、潔く辞職なされて、現在は家業にいそしんでいられるという、背筋シャッキリの方です。
いずれ、映像がアップされると思いますが、眼からうろこの数々のお話の中で、心に残り即座に納得できた一つは以下のこと。
※太字は、パワーポイントの宮本さんの記述。他は私のまとめです。
治水の目的は、いつ、どのような規模で起こるかわからない洪水に対して、
住民の「命」を守ること。 →「ダムは有効か?」
※もし、ダムが必要なら、今も新設のダムが次々と、短期間に急いで造られるはず。恐らく、国交省の職員で「ダムが有効」と思っている者はほとんどいない。しかし、「計画したダムを完成させる」ことは、上からの至上命令。ために、職員は、
(「ダムを造る」)という、結論は変えないから、不都合になると、
「かくす」
「ごまかす」
「逃げる」
「ウソをつく」
最後に、現職の国交省職員に対して、「追い詰めないでやってください」的な配慮も、心優しいOBとしてくりだされました。
八ッ場ダムでもこの間、お世話になってきた職員さんたちは皆さん、一対一での会話では、市民感覚の持ち主なのに、「どうして? こんなことを言うのか、やるのか」と思いつつ薄々は立場をも察していましたので理解できました。
そして、嫌なら、宮本さんのように辞めるしかないのでしょう。……でも、果たして、人間としてこんなことができきるか疑問です。「すまじきものは宮仕え」。私は公務員にならなくて、マァなれなくてよかったです。
--長崎県でのユーチューブは分割しましたーー
昨日13日(日)は、「八ッ場ダム住民訴訟、最高裁決定抗議集会」が都内でありました。
現在の権力構造と司法の堕落の中で、行政訴訟裁判に負けるのは、半ば必然的で仕方のないことです。
でも、いつかは崩れることはこれまた必至と信じています。
何よりも、この間、数々の国の詐術に対して、弁護士さんたちのご努力にて、持てる鋭い論述にて果敢に切り込み、大部の論述記録を残してくだされましたことは、この国の闇の部分を照射し、今後の司法改革の指針となりましょう。
次の世の地平を切り開く、その一助として歴史に残ります。
この意味で、丸11年間のとり組みは誇れるものと確信してやみません。
災害は断じて望んでませんが、もし、私たちの指摘した通りの現象がでた時に、国は県は加担した人々は、どうに責任をとれるのでしょうか?
長い間、全くの手弁当でご支援くだされました弁護士の皆さま、それを支えた役員の皆さま、本当にご苦労さまでした。
原告の一人として、心からお礼を申し上げます。ありがとうございました。
この日の極めつけは、国交省河川局0B/元淀川水系流域委員会委員長の宮本博司さん。
すばらしい内容でした。
「淀川水系流域委員会」は、八ッ場ダムに代表されるように「最初にダムありき」で動くのをやめて、ニュートラルの段階にて国・学者・市民層を交えての討議を行う、開かれた極め付きの委員会だったと伝え聞いてます。その会議で真剣に綿密に討議研究した結論を、委員長報告として宮本さんが、伝えたところ、なぜか方向性が変質していて聞き入れられなかったそうなのでした。
若くして苫田ダム工事事務所長等をこなされた宮本さんは、その時もかなりのポスト、近畿地方整備局淀川河川事務所長にあった方のようでしたが、立腹され、潔く辞職なされて、現在は家業にいそしんでいられるという、背筋シャッキリの方です。
いずれ、映像がアップされると思いますが、眼からうろこの数々のお話の中で、心に残り即座に納得できた一つは以下のこと。
※太字は、パワーポイントの宮本さんの記述。他は私のまとめです。
治水の目的は、いつ、どのような規模で起こるかわからない洪水に対して、
住民の「命」を守ること。 →「ダムは有効か?」
※もし、ダムが必要なら、今も新設のダムが次々と、短期間に急いで造られるはず。恐らく、国交省の職員で「ダムが有効」と思っている者はほとんどいない。しかし、「計画したダムを完成させる」ことは、上からの至上命令。ために、職員は、
(「ダムを造る」)という、結論は変えないから、不都合になると、
「かくす」
「ごまかす」
「逃げる」
「ウソをつく」
最後に、現職の国交省職員に対して、「追い詰めないでやってください」的な配慮も、心優しいOBとしてくりだされました。
八ッ場ダムでもこの間、お世話になってきた職員さんたちは皆さん、一対一での会話では、市民感覚の持ち主なのに、「どうして? こんなことを言うのか、やるのか」と思いつつ薄々は立場をも察していましたので理解できました。
そして、嫌なら、宮本さんのように辞めるしかないのでしょう。……でも、果たして、人間としてこんなことができきるか疑問です。「すまじきものは宮仕え」。私は公務員にならなくて、マァなれなくてよかったです。
--長崎県でのユーチューブは分割しましたーー
Posted by やんばちゃん at 11:24│Comments(0)
│八ッ場だより
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