2016年08月19日
国の詐術的大罪ー 特定有害産業廃棄物処理資格のない業者に、スラグ処理発注
【下写真は、立入禁止の8月14日の本体工事現場】
一、720億円もの増額とは何事か!!
まずは冒頭に、去る12日発表の、建設費増額のことを記します。
2004年9月28日の第2回基本計画変更時、一挙に約倍額の2110億円➡4600億円に値上げという暴挙を行った国は、2011年~2013年の「ダム中止論争」の過程で「コスト縮減に努め、増額はなし」と明言して、強行に八ッ場ダム建設続行を選択してきたはずなのは記憶に新しい言質です。また、検討会議の場でも一都五県の部長クラスは「今後の値上げには応ぜず」と断言してました。
但し、既に4600億円は使い果たしていて、早晩、増額案が提示されるだろうことは、市民運動サイドの面々には判ってました。それがいつか、「遅すぎる」とは思ってました。また、もっと進めて、引き返すことの出来ない「試験湛水の時点ではないか」との憶測もありました。ですので、その意味では今ならまだ、中止への考慮可能とも踏めます。
よりによってお盆休暇突入の12日公表の、その額には驚き、あきれ果てました。
なんと4600億円➡5320億円なのでした。神流川発電所は約5000億円でしたが、これはまぁ、東電とはいえ半ば企業なのですから……
しかし、八ッ場の経費はことごとく、私たちの税金。現地へ行けば、そのムダさ加減に直面することばかり。
あんな欠陥だらけのダメダムに、幾ら巨額の血税を投入しても「安全性」は保持できません。完成させるまでには、まだ幾らかかるのでしょう。その都度の値上げで、予想違わぬ「日本一の金喰いダム」の名をほしいままになります。
まるで、ドブ=保守政権とゼネコンに、私たちの血税をなげすてるようなものです。発表を知って以来、怒りにかられ、逆に燃えたぎっています。
で、最初はあることに熱中し時間がさけなくなったためでしたが、次第に追わねばならない問題の複雑さと諸事情を考え、あえて休眠状態をしてまってきたブログを久々に再開した次第です。 この間、ブログ休眠をご心配くだされました皆さまに、心からのお礼を申し上げます。
増額に関しての詳細は、下記の国交省サイトと、お手元の翌13日の新聞報道をご覧いただきたいと思います。
【2016年8月12日 関東地方整備局河川部】
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000277.html
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国の詐術的違法行為 その一
二、特定有害産業廃棄物処理資格のない業者に、有害スラグ処理を発注
さて、この腹立たしい増額についての詳述と対応は、いずれ記すことにして、実は、去る5月18日16時過ぎ、八ッッ場ダム工事事務所に電話し、伝えた時点でのやり取りを書きかけたままに長い間、中断したままの次の事実が本命です。
再開後の初回とし、アップさせて戴きます。
この日の導入部は、手間暇かけて入手した、情報公開法に基づき取り寄せたスラグ関連資料中の覚書きをもとに問いただしていた。
その中で、この間の取材の事実に基づき、この日の核心部分にさりげなくつなげた次第。
つまり、発覚以来、本欄でも縷々と書き連ねてきた吾妻川左岸の下田地区のおびただしい有害スラグの廃棄処分処理に、正規の資格のない、前橋市の前橋地建(株)に行わせ、それ以前に右岸は地元の中島建設(株)に発注してきたのだ。
有害スラグは、明らかに「特定有害産業廃棄物」に当る!!
資格のない業者への業務発注は、違法行為である。
これが出来るのは、この辺りでは「イー・ステージ株式会社」(長野県小諸市)しかないとされている。この処理後、富山県にある最終処分場に運ぶしくみとの由。下田の現場での採取段階での運搬のために、同社の二連結のトラックで出没していた写真もある。
ところが、有害スラグが片付かないより片付いた方がよいし期日もあるので、私たちはあえて、指摘してこなかったが、本来ならば、吾妻川畔からの掘削実際の業務を行い、仮置き場で自社のトラックで運んだ「前橋地建」。並びに国交省職員も立ち会って掘削し、レンタル会社から借りたトラックで、(国道を締切って私たちには入れない)旧145御饌沿いのやんば館まで運んだ「中島建設」の作業は、厳密には資格なしの、国の違法行為であった。
5/18の対応者は例によって、小宮副所長。
いつもながらの傑作ともいうべき、やり取りの詳述は、後ほどアップ致します。
小宮副所長は
「(資格は)もっているでしょう」
「デショウじゃ、困るのよ! じゃあ、中島建設の誰なのよ。調べてくるからね。この問題って、そんな生易しい問題じゃないからね」」と声を荒げて、オバさん組のど根性で、お若い副所長さんに切込んだ次第。でも、怒ってばかりもいられず、そこはオバさん格のなせる技、時にはついつい笑いあってしまいましたよ。(私たちって案外、ウマがあうのでしょうか、ネ? というのは、私はいつも「担当課の方を」と指定するのに、担当は小宮さんなのだそうで、冗談まじりではあってもズケズケと「お願いしたのは小宮さんじゃないのに、どうして」と言っているからです)
そもそもは、大同特殊鋼が、特定有害産業廃棄物の有害スラグを、処理せずにタレ流したことに問題があったのです。
それらを承知の上でか、認識希薄だったのか、佐藤建設工業を国もなれ合いで大いにのさばらせ、発覚すれば、スラグ処理の文字を一文字も出さずに、「道路の補修工事を行っています」の偽看板で、秘密裏に処理を行おうとしたのでした。
資格をもたない業者の処理が、いい加減だったことは現実問題となり、市民の指摘により、処理ズミ現場からの基準値越えの有害スラグが判明。工期延長となりました。ムダな経費の無駄な使い方の一例です。そして、この費用は、平然と国費を使おうとしていたのでした。
これらの国費の浪費がつもりつもって、今回の膨大な増額となったと考えても、あながち間違いとはいえないと思います。
皆様、いかが、お思いでしょうか?
記したいことは、まだまだありますが、長くなりましたので、とりあえずここで。
【写真は同じく8月14日も1号橋上よりの俯瞰】
一、720億円もの増額とは何事か!!
まずは冒頭に、去る12日発表の、建設費増額のことを記します。
2004年9月28日の第2回基本計画変更時、一挙に約倍額の2110億円➡4600億円に値上げという暴挙を行った国は、2011年~2013年の「ダム中止論争」の過程で「コスト縮減に努め、増額はなし」と明言して、強行に八ッ場ダム建設続行を選択してきたはずなのは記憶に新しい言質です。また、検討会議の場でも一都五県の部長クラスは「今後の値上げには応ぜず」と断言してました。
但し、既に4600億円は使い果たしていて、早晩、増額案が提示されるだろうことは、市民運動サイドの面々には判ってました。それがいつか、「遅すぎる」とは思ってました。また、もっと進めて、引き返すことの出来ない「試験湛水の時点ではないか」との憶測もありました。ですので、その意味では今ならまだ、中止への考慮可能とも踏めます。
よりによってお盆休暇突入の12日公表の、その額には驚き、あきれ果てました。
なんと4600億円➡5320億円なのでした。神流川発電所は約5000億円でしたが、これはまぁ、東電とはいえ半ば企業なのですから……
しかし、八ッ場の経費はことごとく、私たちの税金。現地へ行けば、そのムダさ加減に直面することばかり。
あんな欠陥だらけのダメダムに、幾ら巨額の血税を投入しても「安全性」は保持できません。完成させるまでには、まだ幾らかかるのでしょう。その都度の値上げで、予想違わぬ「日本一の金喰いダム」の名をほしいままになります。
まるで、ドブ=保守政権とゼネコンに、私たちの血税をなげすてるようなものです。発表を知って以来、怒りにかられ、逆に燃えたぎっています。
で、最初はあることに熱中し時間がさけなくなったためでしたが、次第に追わねばならない問題の複雑さと諸事情を考え、あえて休眠状態をしてまってきたブログを久々に再開した次第です。 この間、ブログ休眠をご心配くだされました皆さまに、心からのお礼を申し上げます。
増額に関しての詳細は、下記の国交省サイトと、お手元の翌13日の新聞報道をご覧いただきたいと思います。
【2016年8月12日 関東地方整備局河川部】
http://www.ktr.mlit.go.jp/kisha/river_00000277.html
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国の詐術的違法行為 その一
二、特定有害産業廃棄物処理資格のない業者に、有害スラグ処理を発注
さて、この腹立たしい増額についての詳述と対応は、いずれ記すことにして、実は、去る5月18日16時過ぎ、八ッッ場ダム工事事務所に電話し、伝えた時点でのやり取りを書きかけたままに長い間、中断したままの次の事実が本命です。
再開後の初回とし、アップさせて戴きます。
この日の導入部は、手間暇かけて入手した、情報公開法に基づき取り寄せたスラグ関連資料中の覚書きをもとに問いただしていた。
その中で、この間の取材の事実に基づき、この日の核心部分にさりげなくつなげた次第。
つまり、発覚以来、本欄でも縷々と書き連ねてきた吾妻川左岸の下田地区のおびただしい有害スラグの廃棄処分処理に、正規の資格のない、前橋市の前橋地建(株)に行わせ、それ以前に右岸は地元の中島建設(株)に発注してきたのだ。
有害スラグは、明らかに「特定有害産業廃棄物」に当る!!
資格のない業者への業務発注は、違法行為である。
これが出来るのは、この辺りでは「イー・ステージ株式会社」(長野県小諸市)しかないとされている。この処理後、富山県にある最終処分場に運ぶしくみとの由。下田の現場での採取段階での運搬のために、同社の二連結のトラックで出没していた写真もある。
ところが、有害スラグが片付かないより片付いた方がよいし期日もあるので、私たちはあえて、指摘してこなかったが、本来ならば、吾妻川畔からの掘削実際の業務を行い、仮置き場で自社のトラックで運んだ「前橋地建」。並びに国交省職員も立ち会って掘削し、レンタル会社から借りたトラックで、(国道を締切って私たちには入れない)旧145御饌沿いのやんば館まで運んだ「中島建設」の作業は、厳密には資格なしの、国の違法行為であった。
5/18の対応者は例によって、小宮副所長。
いつもながらの傑作ともいうべき、やり取りの詳述は、後ほどアップ致します。
小宮副所長は
「(資格は)もっているでしょう」
「デショウじゃ、困るのよ! じゃあ、中島建設の誰なのよ。調べてくるからね。この問題って、そんな生易しい問題じゃないからね」」と声を荒げて、オバさん組のど根性で、お若い副所長さんに切込んだ次第。でも、怒ってばかりもいられず、そこはオバさん格のなせる技、時にはついつい笑いあってしまいましたよ。(私たちって案外、ウマがあうのでしょうか、ネ? というのは、私はいつも「担当課の方を」と指定するのに、担当は小宮さんなのだそうで、冗談まじりではあってもズケズケと「お願いしたのは小宮さんじゃないのに、どうして」と言っているからです)
そもそもは、大同特殊鋼が、特定有害産業廃棄物の有害スラグを、処理せずにタレ流したことに問題があったのです。
それらを承知の上でか、認識希薄だったのか、佐藤建設工業を国もなれ合いで大いにのさばらせ、発覚すれば、スラグ処理の文字を一文字も出さずに、「道路の補修工事を行っています」の偽看板で、秘密裏に処理を行おうとしたのでした。
資格をもたない業者の処理が、いい加減だったことは現実問題となり、市民の指摘により、処理ズミ現場からの基準値越えの有害スラグが判明。工期延長となりました。ムダな経費の無駄な使い方の一例です。そして、この費用は、平然と国費を使おうとしていたのでした。
これらの国費の浪費がつもりつもって、今回の膨大な増額となったと考えても、あながち間違いとはいえないと思います。
皆様、いかが、お思いでしょうか?
記したいことは、まだまだありますが、長くなりましたので、とりあえずここで。
【写真は同じく8月14日も1号橋上よりの俯瞰】
Posted by やんばちゃん at 12:21│Comments(0)
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