2016年10月01日

公共事業のワンパターン 《この道もあの道もいつか見た道》

 豊洲市場移転問題、続く東京オリンピックの報道をみていると、まさに我が八ッ場の軌跡に同じで、まさに《あの道もこの道もいつか見た道》となる。
 国会~最末端の地方議会まで、そこに連なる議員や自他ともに認める有力者たちの底力とやらによる暗躍の❝根回し❞手法のワンパターン。いち早く利権をかぎ分けると、というより❝作り上げたでっちあげの❞利権にむらがり鼻先うごめかせる、主に自民党さん議員さん達の得意満面のお家芸。これに首長たちも連携している。
 肝心の議会に上がる時は、根回し完了。ほぼ決定。で、議場での発言は一切なし。口を利かずにイネムリをなさるのが大物議員の証しらしい。
 まともに反対陳述をしようものなら、「はぁ、ヨセイ(止めろということ)、 いい加減にしろよ。」となじられる。ご自分たちは、事前に密かに何時間も費やしたことだろう。これが地方議会における実力派の議員とみなされる。そこで、各種議会の傍聴では、イネムリなさっている議員さんは、根回しのご大家と心得る次第だが、あながち間違いではいないらしい。
 地方議会ならずとも、都議会も国会も同じ相似形なのであろう。

 それにしても、築地市場の安全宣言の偽りの数々。
 報道によれば、かの石原知事が築地訪問の際に「狭い、汚い」を連語なされた由。その前の密談があったことも判明している。それから
のよりによっての東京ガス跡地へのひたすらの一直線。わざわざ、問題だらけの土地に移転させる必要性もなかろうに。その土地に移転させることが必要十分条件だったのだ。 
 ※思い出すのは、高崎市末広町にあった群馬県女学校発祥の地の碑が立ち、椎の大木におおわれていた、県立高崎女子高校の作り上げられた移転問題の軌跡。その事実を時経て、地元の大物議員かつ町きっての有力者から直接に伺い、驚愕したことがあった。ご自宅にも椎の木を移植なされた由で、企業救済のために仕立て上げられた、その移転問題の真相との相似形に重なる(※いずれ、詳述したい)。わが町の中学校移転の際にも、移転地候補は大物議員さんたちの支持者への土地との話が、クローズアップされたものだ。

 築地移転もオリンピックも連なる企業は、八ッ場に出入りする見覚えのある字面の大手ゼネコン様のお名前がズラリ。
 思い出すのは、かつて八ッ場のダムサイトについては、「調査の結果は予想以上に良かったんですよ」とのたもうた幹部がいた。
 「では、もう一度お尋ねしますけれど、技術者のお一人として言いきれますか?」との問いに、立場上そう言わざるを得ないだろうことも判るが、断言したその顔が、テレビの画面にくゆらう。
 なのに、今般の値上げの際には、今度は「岩盤は、予想以上に脆弱だったので……」とのふざけた理由。よくも、並み以上の知恵者さんたちが平然と言えるものだろうか…… 「すまじきものは宮仕え」の語がまたも輪郭を増してくる。
 
 かつての豊洲市場の汚染問題公表では、基準値以下だったのに、マスコミ等の監視体制下の今回の発表では、なんと明らかな基準値超え。おそらく御用学者のお一人と推測する識者は、70年間毎日接した時に発症する数値なので、人体に影響はなしと言うが……
 わが八ッ場には、致死量なんてものではない、大量のヒ素が品木ダム上流には眠っている・
 加えて、採るに取り切れない、それこそ超大量の有害スラグ。
 それでも、ダム工事は休まない。

 だが、東京都には、現在進行形で、❝怒れる市民の声❞があり、小池新知事も連動している。
 わが八ッ場では、声をだすどころか、「スラグなんて大したことはない。今すぐどういうことはない」と町中にばらまいて立ち去った前所長の言葉に従順な前女性町議さんからは、公衆の面前でくってかかられた。
 明らかに有害スラグがあるとおぼしき、新築中、それもごく初期の土地なのに、私たちを追い払った旅館主さんがいる。今なら調査も間に合うとの助言も退けたらしい。スラグ埋没の汚染度の上に建てられた華麗なる新築旅館には到底、宿泊させて戴く気持ちは起きない。
 もはや、町民で声をあげる者は皆無に等しい。それでいて、これだけ有害スラグを持ちながら、川原湯温泉の風評被害問題に心配し神経を張るなどとはおかしい。
 
 さらに、怒りを越して傑作なのは、堂々と有害スラグの撤去場所の一つとして掲げられた土地なのに、なんと、撤去しない土地を「整備ズミ」として一件落着の事実がある。その際の、国交省職員はじめ複数の言質もとっている。いつの日か、公表するつもりではある。

  最後に、造れば災害をともなう劣悪な土地に造るダム=ムダな造成に巨額の資金を投入するのだったら、以下の写真のように、高々数年で劣化してしまうこんな小さな修復箇所一つでも、何年後かには長野原町は自力でこれらの箇所の修復をすることになるのだから、町内に横たわる各地の手入れに、限られた資金は投入するべきだろう。巨額の血税の使途はいっぱいある。
公共事業のワンパターン 《この道もあの道もいつか見た道》



 書きたいことはまだまだあるが、実は目下、私的なとっても楽しいことに追われていて、もはやその時間が迫っている。
 そんな時間の余裕がないこともあるが、具体的に書くと、本欄を丹念にお読みくだされているらしい数少ない読者層の方たちに、こんな小さな恣意的記述でも、ヒントを与えることになるらしく、予期せぬ対策を講じられてくだされてしまっていたことを直感的に感知するのだ。で、最近はあまり書く気持ちも起きなくなっているのだ。
 本日の記したことは、豊洲問題の発端から思いもし、何度かブログの記事投稿をしようとしたが、最近は睡魔を押して記す気力も失せてしまって…… 何だか、単なる老化現象というのがもっとも妥当な弁明のような気もするが……なんと、15日間もの、度重なる空白。
 でも、連日、クリックして下される一程度の方がいるというのは、どういうこと。昔で言う特高警察部署の公務員さんのお仕事?
 時間がないといいながらも、またも多弁に。本当に外出の時間だ。
 



 
 
 



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Posted by やんばちゃん at 09:49│Comments(0)八ッ場だより
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