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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2015年04月06日

自然界の次は人間界なり。驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし

 久々に、怒りに燃えた記述は謹んで、穏やかにまいります。
 水没地内の移転家屋の跡地に咲いていた、春の花々です。
 八ッ場版、「主なしとて、春な忘れそ」と言っところでしょうか?
 そして、いずれユンボでメチャクチャにかき回され、湖底に沈まされる土に生きている、運命の花たちです。

 八ッ場の春告げ草は、アズマイチゲなのだと思ってましたが、今年は迂闊にもまだ目にしていません。春の訪れが早すぎたのでしょうか?
白くて清楚な花です。吾妻郡一帯に群れて咲き、戦時中、川戸に疎開していた歌人・土屋文明の歌にも詠まれ、『山下水』にも所収されています。まだ、どこかに咲き残っている間に今年もお目にかかりたいです。最も好きな花で、陽のある間だけなので、いつも遅くなってからの八ッ場入りでは撮影も限られている上に、私のカメラでは来る年も来る年もピンボケで、まだ"得心のその一枚""に達していません。
 
 アズマイチゲを抜きにして、二番手というか、場所によっては同時期に開花のえんごさく(延胡索)を。 ケシ科の嫋嫋とした草花です。
 「鎮痛・鎮痙・調経・活血」に用いられてきた生薬です。


おなじみのカタクリ。



 これら、山野草は踏みしだかれ、壊滅しても同一の種族はまだ再生できる余地もあります。
 しかし、渓谷美はできません。
 ……「辺野古」の稀有な自然環境をも破壊しても平気な無神経な、自民党議員様たちが、我が世の春を思うまま、自在に統治しているこの地域です。嘆いても仕方なし。
 どうぞ、「この世をば我が世とぞ思ふ望月の 欠けたることもなしと思へば」と思っていてくださいな。
 でも行き過ぎるといつか、満月も欠き、花も散り終わることもあり、しかも、この国の古典・平家物語には「驕れる人も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし」との記述も残っています。
 裏ぶれたその時、欠陥ダムを造った責任と負い目を存分に味わって欲しいものです。  


Posted by やんばちゃん at 10:00Comments(1)八ッ場だより