2010年07月27日
本日もテレビ放映あり/下流都県、負担金支払い留保
昼12時20分過ぎ、10チャンネルで放映された、八ッ場の現況をご覧になられましたでしょうか?
クーラーのない部屋で、片づけことに追われているのですが、一区切りつき、つけておいたテレビに目をやりながら、ボヤーとしていると、何と見覚えのある風景と柏屋さんの顔。 「放送だ」と疲れた脳裏に急旋回するものが……
習い覚えた習性で、反射的に八ッ場の皆さんへ連絡。こういう時は用件のみ、伝えて次のお宅へ。皆さんも心得たもので「あいよ」とか「わかりました!」とのみで余分なことはおっしゃらない。
テレビ版にもなく、登場人物と親しい方も、ご存じなかったし急な放映だったのでしょうか。まぁ、もう現地では慣れっこでことさら目新しいことでもないし。
前半はおみやげ品屋さんの女性オーナー。ある旅館の母上である。
今や、八ッ場ダム問題ではおなじみの女性キャラクターのお一人となった。
以前の報道番組で、 この方が「お嫁さんだった頃道を歩いていても、近所から白い眼でみられて辛かった」的な発言がありましたが、この方のお舅さんにあたる先代が、先に放映の「やまきぼし」さんの同じく先代とともに、「推進体制」に転向したために、反対一途に燃えていた当時の川原湯温泉街では、「裏切り者」として、鋭い視線にさらされてしまったらしいのです。
そして、私はこの80代にしては物腰やわらかく優雅な、それでいて、クリクリと動くこの方の眼元を見つめていると、下流の県から、かなり前、8年くらい前の頃から、盛んに訪れていたダム反対の女性グループのある女性が、一連のダム報道を見ての、次の言葉が思いだされてしまうのです。
「ヤダあ、あのおばちゃん、私たちにはダム反対だって言ってたのよぅ。だから、みんなで行くたびに、いっぱいおみやげ品を買い込んだのに!」の驚きの声。
彼女も「まぁね、商売だから、どっちにもいい顔して、いっぱい稼げばいいんだけれど」とは、言ってましたが、はからずも浮かび出た本音の顔。これもテレビの功罪の小さな罪の一つとなりましょうか。
続いて、休業中の柏さんオーナーが当場。
うっかりして、撮影日を確認しませんでしたが、「ダムは出来ても出来なくてもどっちでもいい」とおっしゃって、「早く、上にいきゃ、いいんだ」とおっしゃっていらしたたのに、参議院選の告示日、柏屋前に陣取って、出陣式の気勢をあげた中曽根陣営が、勝利するに及び、確定直後と思われるのですが、「俺も書いたもん」と満面の笑み。
今度は、予定通りの「ダム建設」を願う濃厚な口ぶりの推移が、やはりテレビならではの対比で報道されていましたね。
時の趨勢、人の心の推移というのはむずかしいものです。
柏屋さんの先代、母上は、ダム反対の女傑といわれた方でした。もうじき、陽の眼を見るであろう、ある手記には当時の活動家への支援ぶりがリアルにというかスリリングと言うか、痛快に描かれています。
しかし、よくも悪くも映像は切り取られ方一つで、どのような視点にも解釈にもなりうりもの。さらに視聴者のおかれている立場いかんによっても、自在に受け止められてしまうもの。
かつては一口に「カメラの前に立てば、とうに切り刻まれようと文句は言えない」と言われていました。その頃「映像における肖像権」の問題で、問題提起したことがありました。
現在、映像問題の人権感覚、倫理感はかなり向上してきましたけれど、八ッ場でも、その点に精通している町民は、取材を逃げているようです。
もちろん、映像ならではの効果は多大なものあります。したがって、運動拡大の面では、カメラの前に立たねばならない時もあります。その時には、全体の構成の中で自分の場面が、どのようなシチュエーションになるのか、きちんと確認することが必要です。往々にして取材側はぼかしますけれどね。
.......................
最後に、明日の新聞報道となるでしょうが、今晩のうちに、いち早くやんばメールに登場した、雨宮メールを転載させて戴きます。
しかし、以前は「おかしい」といいながらも、支払った事実を建設への錦の御旗的に振りかざしていたのに、、ここへきて突然支払いをしないと言う、目的が何なのか読み取れませんね。
◆八ツ場ダムの負担金支払い留保 群馬など流域6都県(共同通信2010/07/27 19:15)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701000831.html
同じく、
◆八ツ場ダム建設中止は堅持=枝野氏(時事通信2010/07 /27-16:34)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072700688
クーラーのない部屋で、片づけことに追われているのですが、一区切りつき、つけておいたテレビに目をやりながら、ボヤーとしていると、何と見覚えのある風景と柏屋さんの顔。 「放送だ」と疲れた脳裏に急旋回するものが……
習い覚えた習性で、反射的に八ッ場の皆さんへ連絡。こういう時は用件のみ、伝えて次のお宅へ。皆さんも心得たもので「あいよ」とか「わかりました!」とのみで余分なことはおっしゃらない。
テレビ版にもなく、登場人物と親しい方も、ご存じなかったし急な放映だったのでしょうか。まぁ、もう現地では慣れっこでことさら目新しいことでもないし。
前半はおみやげ品屋さんの女性オーナー。ある旅館の母上である。
今や、八ッ場ダム問題ではおなじみの女性キャラクターのお一人となった。
以前の報道番組で、 この方が「お嫁さんだった頃道を歩いていても、近所から白い眼でみられて辛かった」的な発言がありましたが、この方のお舅さんにあたる先代が、先に放映の「やまきぼし」さんの同じく先代とともに、「推進体制」に転向したために、反対一途に燃えていた当時の川原湯温泉街では、「裏切り者」として、鋭い視線にさらされてしまったらしいのです。
そして、私はこの80代にしては物腰やわらかく優雅な、それでいて、クリクリと動くこの方の眼元を見つめていると、下流の県から、かなり前、8年くらい前の頃から、盛んに訪れていたダム反対の女性グループのある女性が、一連のダム報道を見ての、次の言葉が思いだされてしまうのです。
「ヤダあ、あのおばちゃん、私たちにはダム反対だって言ってたのよぅ。だから、みんなで行くたびに、いっぱいおみやげ品を買い込んだのに!」の驚きの声。
彼女も「まぁね、商売だから、どっちにもいい顔して、いっぱい稼げばいいんだけれど」とは、言ってましたが、はからずも浮かび出た本音の顔。これもテレビの功罪の小さな罪の一つとなりましょうか。
続いて、休業中の柏さんオーナーが当場。
うっかりして、撮影日を確認しませんでしたが、「ダムは出来ても出来なくてもどっちでもいい」とおっしゃって、「早く、上にいきゃ、いいんだ」とおっしゃっていらしたたのに、参議院選の告示日、柏屋前に陣取って、出陣式の気勢をあげた中曽根陣営が、勝利するに及び、確定直後と思われるのですが、「俺も書いたもん」と満面の笑み。
今度は、予定通りの「ダム建設」を願う濃厚な口ぶりの推移が、やはりテレビならではの対比で報道されていましたね。
時の趨勢、人の心の推移というのはむずかしいものです。
柏屋さんの先代、母上は、ダム反対の女傑といわれた方でした。もうじき、陽の眼を見るであろう、ある手記には当時の活動家への支援ぶりがリアルにというかスリリングと言うか、痛快に描かれています。
しかし、よくも悪くも映像は切り取られ方一つで、どのような視点にも解釈にもなりうりもの。さらに視聴者のおかれている立場いかんによっても、自在に受け止められてしまうもの。
かつては一口に「カメラの前に立てば、とうに切り刻まれようと文句は言えない」と言われていました。その頃「映像における肖像権」の問題で、問題提起したことがありました。
現在、映像問題の人権感覚、倫理感はかなり向上してきましたけれど、八ッ場でも、その点に精通している町民は、取材を逃げているようです。
もちろん、映像ならではの効果は多大なものあります。したがって、運動拡大の面では、カメラの前に立たねばならない時もあります。その時には、全体の構成の中で自分の場面が、どのようなシチュエーションになるのか、きちんと確認することが必要です。往々にして取材側はぼかしますけれどね。
.......................
最後に、明日の新聞報道となるでしょうが、今晩のうちに、いち早くやんばメールに登場した、雨宮メールを転載させて戴きます。
しかし、以前は「おかしい」といいながらも、支払った事実を建設への錦の御旗的に振りかざしていたのに、、ここへきて突然支払いをしないと言う、目的が何なのか読み取れませんね。
◆八ツ場ダムの負担金支払い留保 群馬など流域6都県(共同通信2010/07/27 19:15)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701000831.html
同じく、
◆八ツ場ダム建設中止は堅持=枝野氏(時事通信2010/07 /27-16:34)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072700688
Posted by やんばちゃん at 23:56│Comments(0)
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