2010年03月02日
荒瀬ダム水利権延長
今朝、みつけた熊本日日新聞の記事です。(同紙の無料サービスをまた受けています)
公務員の対応ひとつにも、 政権後退後の変化があらわれだしたように感じられませんか。
実は空気が違ってきたのは八ッ場ダムでも、そのように感じています。
現に本日も、八ッ場ダム工事事務所と県特定ダム対策課に問い合わせをしました。国交省の方は、終日会議などでお忙かったらしいですが、用件を伝えておきましたところ、夕刻に電話をくださいました。また、県の職員さんは、私の質問事項に「あちこち聞き合わせをしたが、不明」とのことで一度、電話をもらいましたが、ほどなくまた「わかりました」と電話をくださいました。こちらもあえてラフなものいいをしていますが、かつてのとけとげしく緊張気味の空気が薄れてきたようにように感じます。
さて、熊本の荒瀬ダム問題とは、簡単に言うと、以下の経緯と認識しております。(ご専門の方、私の認識に誤認がありましたら、お教えください)
荒瀬ダムが出来たために魚類が採れなくなった地元漁民が、ダム撤去を要望。 その切実な窮状に、前の潮谷知事は在任中に老朽化したこのダムの「撤去」を決めました。
ところが、蒲島郁夫新知事は川辺川ダム中止は決定しましたが、「荒瀬ダム撤去」を撤回したのです。
ために、争って来ました。そして、市民パワーと水利権の認可切れを迎えた年度末ということが、功を奏して過日、「二年後に撤去」にまでいたったのですが、郁夫知事は、その二年間、「発電」を行い、撤去費用の一分にあてたいと主張しているのです。 そこで、引き延ばさないで直ちに撤去せよと迫る、当事者や市民層と、現在、もめています。
下記の記事は、地元の同意なしに蒲島知事が水利権延長申請をしてしまった最中の、国交省サイドの柔軟な対応を示しています。
群馬県内でも、昨年10/26、水上の茂倉沢2号ダムが撤去され、話題となりましたが、荒瀬ダムは本格的なダムの撤去として、注目されています。
///////////////////////////////
漁協に損失申し出求める 荒瀬ダム水利権延長 2010年03月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100302003.shtml
球磨川漁協理事らに説明する九地整の藤巻浩之河川調査官(奥左から3人目)=八代市
県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の撤去で、蒲島郁夫知事が地元球磨川漁協の同意を得ないまま国土交通省に2年間の水利権延長を申請した問題で、国交省九州地方整備局は1日、球磨川漁協に対し、延長した場合に被る損失を30日以内に申し出るよう通知した。同漁協は、損失の内容や規模などを3月末までにまとめ、九地整へ回答する予定。
九地整の藤巻浩之・河川調査官が八代市の同漁協事務所を訪れ、大瀬泰介組合長に通知書を手渡した。漁協側は緊急理事会で対応を協議。これまで訴え続けているダムによる漁業損失などを精査し、28日の通常総代会で漁協としての意見をまとめることを決めた。
九地整は、2月28日に福岡市で開いた荒瀬ダムにかかわる有識者会議で、球磨川漁協だけを水利権延長で利害が生じる「関係河川使用者」とすることを明らかにした。ただ、藤巻調査官は「現行河川法で対象となっていない海の漁協や住民などから申し出があれば意見を聞き、できる限り許可の判断に生かしたい」との考えを示した。
県は、発電継続で、2012年度からの撤去費用を上積みしたい考え。漁協の同意のない申請は過去に例がなく、審査は長期化が予想され、水利権が失効する4月以降、発電が停止する可能性が高い。(野田一春)
3/3 追記 次の記事を解説的に添えます。
中日新聞(東京新聞) 2010年3月2日 社説
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010030202000043.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010030202000101.html
ダム撤去 自然復元のモデルに
公務員の対応ひとつにも、 政権後退後の変化があらわれだしたように感じられませんか。
実は空気が違ってきたのは八ッ場ダムでも、そのように感じています。
現に本日も、八ッ場ダム工事事務所と県特定ダム対策課に問い合わせをしました。国交省の方は、終日会議などでお忙かったらしいですが、用件を伝えておきましたところ、夕刻に電話をくださいました。また、県の職員さんは、私の質問事項に「あちこち聞き合わせをしたが、不明」とのことで一度、電話をもらいましたが、ほどなくまた「わかりました」と電話をくださいました。こちらもあえてラフなものいいをしていますが、かつてのとけとげしく緊張気味の空気が薄れてきたようにように感じます。
さて、熊本の荒瀬ダム問題とは、簡単に言うと、以下の経緯と認識しております。(ご専門の方、私の認識に誤認がありましたら、お教えください)
荒瀬ダムが出来たために魚類が採れなくなった地元漁民が、ダム撤去を要望。 その切実な窮状に、前の潮谷知事は在任中に老朽化したこのダムの「撤去」を決めました。
ところが、蒲島郁夫新知事は川辺川ダム中止は決定しましたが、「荒瀬ダム撤去」を撤回したのです。
ために、争って来ました。そして、市民パワーと水利権の認可切れを迎えた年度末ということが、功を奏して過日、「二年後に撤去」にまでいたったのですが、郁夫知事は、その二年間、「発電」を行い、撤去費用の一分にあてたいと主張しているのです。 そこで、引き延ばさないで直ちに撤去せよと迫る、当事者や市民層と、現在、もめています。
下記の記事は、地元の同意なしに蒲島知事が水利権延長申請をしてしまった最中の、国交省サイドの柔軟な対応を示しています。
群馬県内でも、昨年10/26、水上の茂倉沢2号ダムが撤去され、話題となりましたが、荒瀬ダムは本格的なダムの撤去として、注目されています。
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漁協に損失申し出求める 荒瀬ダム水利権延長 2010年03月02日
http://kumanichi.com/news/local/main/20100302003.shtml
球磨川漁協理事らに説明する九地整の藤巻浩之河川調査官(奥左から3人目)=八代市
県営荒瀬ダム(八代市坂本町)の撤去で、蒲島郁夫知事が地元球磨川漁協の同意を得ないまま国土交通省に2年間の水利権延長を申請した問題で、国交省九州地方整備局は1日、球磨川漁協に対し、延長した場合に被る損失を30日以内に申し出るよう通知した。同漁協は、損失の内容や規模などを3月末までにまとめ、九地整へ回答する予定。
九地整の藤巻浩之・河川調査官が八代市の同漁協事務所を訪れ、大瀬泰介組合長に通知書を手渡した。漁協側は緊急理事会で対応を協議。これまで訴え続けているダムによる漁業損失などを精査し、28日の通常総代会で漁協としての意見をまとめることを決めた。
九地整は、2月28日に福岡市で開いた荒瀬ダムにかかわる有識者会議で、球磨川漁協だけを水利権延長で利害が生じる「関係河川使用者」とすることを明らかにした。ただ、藤巻調査官は「現行河川法で対象となっていない海の漁協や住民などから申し出があれば意見を聞き、できる限り許可の判断に生かしたい」との考えを示した。
県は、発電継続で、2012年度からの撤去費用を上積みしたい考え。漁協の同意のない申請は過去に例がなく、審査は長期化が予想され、水利権が失効する4月以降、発電が停止する可能性が高い。(野田一春)
3/3 追記 次の記事を解説的に添えます。
中日新聞(東京新聞) 2010年3月2日 社説
http://www.chunichi.co.jp/article/column/editorial/CK2010030202000043.html
http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2010030202000101.html
ダム撤去 自然復元のモデルに
Posted by やんばちゃん at 23:17│Comments(0)
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