2011年05月12日
基本高水検証まとめ、6月半ばに延期
昨日、14時~17時まで、びっしりと休憩時間もなしの討議が行われました。
以前にも、お伝え致しましたが、この「日本学術会議 土木工学・建築学委員会 河川流出モデル・基本高水評価検討委員会分科会」(委員長:小池俊雄東大教授)は、八ッ場ダム建設の根拠となっている利根川の最大流量(基本高水)を検証する会議です。
1947年(昭和22)年のカスリーン台風並みの雨を想定した場合に、毎秒22000立方メートルとされている治水基準点・伊勢崎市八斗島の最大流量について、過大流量である等の疑義がありました。
そこで、同分科会が国交省から依託され、検証しているものです。
第7回目の昨日は、かねてよりの懸案事項だった委員会側要請、の国交省側からの資料提出がようやく提出され、膨大な資料の説明も行われました。
その二つの資料は、
①資料11 「昭和33年9月洪水、昭和34年8月洪水の再現性の検討について」
②資料12 「昭和22年9月洪水の雨量について」
これらの提出を受けて、小池俊雄委員長は、終了後のぶらさがり会見でも、「これで、ようやく道具がそろった」として、今後はこのツールをもとに、算出方法も決定したので、急速に検証が進められると顔をほころばせていられました。
また、委員長以下委員会のメンバーも、これまでの試案をもとに分野ごとにまとめられた案を発表されていました。どなたも連休中に大変だったようでしたが、国交省側の主な説明役の泊さんも、連休はもちろん返上されたらしく、印刷直前まで作業にあたったけれど、どうしても「資料12 昭和22年9月洪水の雨量について」の末尾の資料の一つのデーター掲示が不確実なので割愛。間に合わなかったとのべていられました。
しかし、以前より詐欺用日程のメドとして、5月下旬にの間の検証作業のまとめを公表との意向でしたが、小池委員長は、前回の第6回の席で、算出方法の変更が決定されたことを受け、必然的に半月ほど遅れて、6月中旬ごろとなる見込みと報告されてました。最低限、もう2回は必要で「基本高水の新たな計算手法の検討を慎重に行うため」と説明していられましたが、ただし、 ①6月下旬に幹事会。
②7月の幹事会では「終息させたい」
とのタイムリミットがあるので、そうそう時間も採れないことも添えていられました。
なお、「昭和22年のカスリーン台風時の雨量データーはあるけれど、流量はない」のだそうです。が、「時間雨量は貴重な資料。できるだけ生のまま使った方が良い」との基本的なご意見をお持ちでした。
ために、この日、国交省側が提示した計算方式は、時間雨量を日雨量にマルめ(※「マルめる」というのは? 専門的かつ通称語であるらしい)たものなので、「方法が悪いというのではないが」ということを大前提として、このあたりを巡っての疑問が、田中丸委員と小池委員長から出されていました。これに対して、谷誠委員からは「必ずしもマルめることが悪いわけではない」との意見も繰り出されていました。
伺っていると、真理の道とは、極めて険しい山々を手探りで歩むような、微妙な見解のせめぎ合いのようにも感じられました。
おもしろいやらほっとするやらは、終了後、後ろの席の水問題のご先輩の方の処に近づいてきたある知識人の、「先生」と呼ばれる方が開口一番、「どうだったい。全然わからねぇや」とおっしゃるではありませんか。思わず、後ろを向いて同意の笑顔をみせてしまいましたけれど……
前回もどこの者の方か東京本社らしい新聞記者たちの後を歩いていましたら、「何が何だかわかんねぇ」と本音に接したことがありました。ご専門の方たちも決め手に困惑されているのですから、門外漢には本当に理解できない難しさがあるようです。
基本高水問題は、この間、どうにも肌合いに合わなくて避け続けておりましたので解らなくて当たり前と心づもりしているのですが、「門前の小僧、習わぬ経を読む」式に、、第4回目より参加させてもらって四回目。それでも、検証の輪郭と雨量関連の研究分野の概要がほんの少し、なぞれるような面持ちになりました。で、定刻に遅れずに入れたこともあるのでしょうが、昨日の3時間の長会議にもめげずに夢中で聞き耳をたてていられました。
何はともあれ、今後の基本高水の指針となる会議ですので、委員の先生方の英知と総力を結集されて「真理の探究」に基づいてのまとめとなられることを祈ってやみません。
Posted by やんばちゃん at 14:34│Comments(0)
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