グンブロ広告
ビジネスライセンス料 3,000円/月

飲食関連事業用 ライセンス 毎日1セット広告 1,600円/月

2010年03月27日
?ここはどこでしょう その② 梅もタンポポも

八ッ場のある風景です。
梅の古木の中ほどの洞に、タンポポとスミレが一緒に咲きます。
たびたびその道は通っていたのに気がつかず、七年前ほど前に発見。すかさず、カメラに納めました。
ところがです。
この写真を含む7年前の春の風景約600枚ほどの写真を、メーカーの指示に従いつつ、パソコンでCDに収めたまでは良かったのでしたが、なんと、それは「ショートカット」。後日、確かめてみたら映像はうかび上がらず、愕然。時すでに遅し。専門家が教えてくれたのだからとの安心感で、SDカードはクリアしてしまっていました。ションボリガックリ。今でも悔しさが募ります。
案内してくれたあるカメラメーカーの女性社員を恨んでも仕方なし。直後に映像を確かめれば良かったけれど……。以後、不慣れな感じの声音の案内人には、身構えてしまう。出来なければ詳しく無ければ止めて欲しいもの。
そこには、東電に迂回して松谷発電所に流れ行く、手前にある鍛冶屋沢貯水池に、「クマが出る」と脅されながら、八重葎をかき分けて独り、入跡未踏の川原に滑り降りて撮影した貴重な写真があったのに、全てパアー。今でも、吾妻川の水の流れを追わなければとの使命感のみに突き動かされて、怖々の単独行の、ドキドキ感を思い出します。
それでも、拙著の発刊間際で、東電の迂回する水の流れの代表的な写真は一枚づつでも現像しておいたので、掲載できました。《新版 16ページの「実際は東京電力に流れている、吾妻川の水》を参照ください。
再訪したくても、松谷周辺は大規模工事で,立ち入り禁止。たいていの立ち入り禁止区域でも、平気でかいくぐってきたのですが、ここだけは忠実に守っています。7年前の怖さが尾を引いているのかも。
私の探訪場所の三大恐怖場面の一つなのです。
でも、急を要さなかったこの古木のタンポポとスミレの写真は、全滅。
1年に一遍の開花期です。
ところが、どういうわけか翌春は、この場所に行くことがなく、気がついても行けず。 そうこうするうちに、大規模工事が始まってしまって、いつ伐採されるかわからず、翌春まであるかどうか、本当に気がもめました。
でも、お蔭さまで、周辺一帯は様変わりしているのに、この古木は現在もまだ無事にあります。どうか、永遠に伐採されませんように。
さて、次の写真は、昨年2009年4月20日のもの。
梅が咲いてます。スミレもタンポポも満開。実は、これ、細工してあるのです。でも、詳しくは内緒。どこが不自然なのか、お分かりになりますか?

この待ちに待った風景に出合うと、どういうわけか思わず、「十日町小唄」を口ずさんでしまいます。母が好きだった歌であり、私が代表となった女性団体の出し物で、初めて着物姿で躍った曲だからかも知れませんけれど…… もはや、うろ覚えながら「越後名物数々あれど」で始まる、この唄の二番のみを。
雪が消えたら
越路の春は梅も桜も皆ひらく
わしが心の花も咲く
デモサ、デモ、ソウジャナイカ デモ、ソウジャナイカ
ちなみに、雪が消えたら
八ッ場の春は梅もスミレも皆ひらき ダムもストップだよ
とでも、唄いたいものです。そうそう、川端康成の『古都』にも似通う、描写がありましたね。