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2010年07月27日
本日もテレビ放映あり/下流都県、負担金支払い留保
昼12時20分過ぎ、10チャンネルで放映された、八ッ場の現況をご覧になられましたでしょうか?
クーラーのない部屋で、片づけことに追われているのですが、一区切りつき、つけておいたテレビに目をやりながら、ボヤーとしていると、何と見覚えのある風景と柏屋さんの顔。 「放送だ」と疲れた脳裏に急旋回するものが……
習い覚えた習性で、反射的に八ッ場の皆さんへ連絡。こういう時は用件のみ、伝えて次のお宅へ。皆さんも心得たもので「あいよ」とか「わかりました!」とのみで余分なことはおっしゃらない。
テレビ版にもなく、登場人物と親しい方も、ご存じなかったし急な放映だったのでしょうか。まぁ、もう現地では慣れっこでことさら目新しいことでもないし。
前半はおみやげ品屋さんの女性オーナー。ある旅館の母上である。
今や、八ッ場ダム問題ではおなじみの女性キャラクターのお一人となった。
以前の報道番組で、 この方が「お嫁さんだった頃道を歩いていても、近所から白い眼でみられて辛かった」的な発言がありましたが、この方のお舅さんにあたる先代が、先に放映の「やまきぼし」さんの同じく先代とともに、「推進体制」に転向したために、反対一途に燃えていた当時の川原湯温泉街では、「裏切り者」として、鋭い視線にさらされてしまったらしいのです。
そして、私はこの80代にしては物腰やわらかく優雅な、それでいて、クリクリと動くこの方の眼元を見つめていると、下流の県から、かなり前、8年くらい前の頃から、盛んに訪れていたダム反対の女性グループのある女性が、一連のダム報道を見ての、次の言葉が思いだされてしまうのです。
「ヤダあ、あのおばちゃん、私たちにはダム反対だって言ってたのよぅ。だから、みんなで行くたびに、いっぱいおみやげ品を買い込んだのに!」の驚きの声。
彼女も「まぁね、商売だから、どっちにもいい顔して、いっぱい稼げばいいんだけれど」とは、言ってましたが、はからずも浮かび出た本音の顔。これもテレビの功罪の小さな罪の一つとなりましょうか。
続いて、休業中の柏さんオーナーが当場。
うっかりして、撮影日を確認しませんでしたが、「ダムは出来ても出来なくてもどっちでもいい」とおっしゃって、「早く、上にいきゃ、いいんだ」とおっしゃっていらしたたのに、参議院選の告示日、柏屋前に陣取って、出陣式の気勢をあげた中曽根陣営が、勝利するに及び、確定直後と思われるのですが、「俺も書いたもん」と満面の笑み。
今度は、予定通りの「ダム建設」を願う濃厚な口ぶりの推移が、やはりテレビならではの対比で報道されていましたね。
時の趨勢、人の心の推移というのはむずかしいものです。
柏屋さんの先代、母上は、ダム反対の女傑といわれた方でした。もうじき、陽の眼を見るであろう、ある手記には当時の活動家への支援ぶりがリアルにというかスリリングと言うか、痛快に描かれています。
しかし、よくも悪くも映像は切り取られ方一つで、どのような視点にも解釈にもなりうりもの。さらに視聴者のおかれている立場いかんによっても、自在に受け止められてしまうもの。
かつては一口に「カメラの前に立てば、とうに切り刻まれようと文句は言えない」と言われていました。その頃「映像における肖像権」の問題で、問題提起したことがありました。
現在、映像問題の人権感覚、倫理感はかなり向上してきましたけれど、八ッ場でも、その点に精通している町民は、取材を逃げているようです。
もちろん、映像ならではの効果は多大なものあります。したがって、運動拡大の面では、カメラの前に立たねばならない時もあります。その時には、全体の構成の中で自分の場面が、どのようなシチュエーションになるのか、きちんと確認することが必要です。往々にして取材側はぼかしますけれどね。
.......................
最後に、明日の新聞報道となるでしょうが、今晩のうちに、いち早くやんばメールに登場した、雨宮メールを転載させて戴きます。
しかし、以前は「おかしい」といいながらも、支払った事実を建設への錦の御旗的に振りかざしていたのに、、ここへきて突然支払いをしないと言う、目的が何なのか読み取れませんね。
◆八ツ場ダムの負担金支払い留保 群馬など流域6都県(共同通信2010/07/27 19:15)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701000831.html
同じく、
◆八ツ場ダム建設中止は堅持=枝野氏(時事通信2010/07 /27-16:34)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072700688
クーラーのない部屋で、片づけことに追われているのですが、一区切りつき、つけておいたテレビに目をやりながら、ボヤーとしていると、何と見覚えのある風景と柏屋さんの顔。 「放送だ」と疲れた脳裏に急旋回するものが……
習い覚えた習性で、反射的に八ッ場の皆さんへ連絡。こういう時は用件のみ、伝えて次のお宅へ。皆さんも心得たもので「あいよ」とか「わかりました!」とのみで余分なことはおっしゃらない。
テレビ版にもなく、登場人物と親しい方も、ご存じなかったし急な放映だったのでしょうか。まぁ、もう現地では慣れっこでことさら目新しいことでもないし。
前半はおみやげ品屋さんの女性オーナー。ある旅館の母上である。
今や、八ッ場ダム問題ではおなじみの女性キャラクターのお一人となった。
以前の報道番組で、 この方が「お嫁さんだった頃道を歩いていても、近所から白い眼でみられて辛かった」的な発言がありましたが、この方のお舅さんにあたる先代が、先に放映の「やまきぼし」さんの同じく先代とともに、「推進体制」に転向したために、反対一途に燃えていた当時の川原湯温泉街では、「裏切り者」として、鋭い視線にさらされてしまったらしいのです。
そして、私はこの80代にしては物腰やわらかく優雅な、それでいて、クリクリと動くこの方の眼元を見つめていると、下流の県から、かなり前、8年くらい前の頃から、盛んに訪れていたダム反対の女性グループのある女性が、一連のダム報道を見ての、次の言葉が思いだされてしまうのです。
「ヤダあ、あのおばちゃん、私たちにはダム反対だって言ってたのよぅ。だから、みんなで行くたびに、いっぱいおみやげ品を買い込んだのに!」の驚きの声。
彼女も「まぁね、商売だから、どっちにもいい顔して、いっぱい稼げばいいんだけれど」とは、言ってましたが、はからずも浮かび出た本音の顔。これもテレビの功罪の小さな罪の一つとなりましょうか。
続いて、休業中の柏さんオーナーが当場。
うっかりして、撮影日を確認しませんでしたが、「ダムは出来ても出来なくてもどっちでもいい」とおっしゃって、「早く、上にいきゃ、いいんだ」とおっしゃっていらしたたのに、参議院選の告示日、柏屋前に陣取って、出陣式の気勢をあげた中曽根陣営が、勝利するに及び、確定直後と思われるのですが、「俺も書いたもん」と満面の笑み。
今度は、予定通りの「ダム建設」を願う濃厚な口ぶりの推移が、やはりテレビならではの対比で報道されていましたね。
時の趨勢、人の心の推移というのはむずかしいものです。
柏屋さんの先代、母上は、ダム反対の女傑といわれた方でした。もうじき、陽の眼を見るであろう、ある手記には当時の活動家への支援ぶりがリアルにというかスリリングと言うか、痛快に描かれています。
しかし、よくも悪くも映像は切り取られ方一つで、どのような視点にも解釈にもなりうりもの。さらに視聴者のおかれている立場いかんによっても、自在に受け止められてしまうもの。
かつては一口に「カメラの前に立てば、とうに切り刻まれようと文句は言えない」と言われていました。その頃「映像における肖像権」の問題で、問題提起したことがありました。
現在、映像問題の人権感覚、倫理感はかなり向上してきましたけれど、八ッ場でも、その点に精通している町民は、取材を逃げているようです。
もちろん、映像ならではの効果は多大なものあります。したがって、運動拡大の面では、カメラの前に立たねばならない時もあります。その時には、全体の構成の中で自分の場面が、どのようなシチュエーションになるのか、きちんと確認することが必要です。往々にして取材側はぼかしますけれどね。
.......................
最後に、明日の新聞報道となるでしょうが、今晩のうちに、いち早くやんばメールに登場した、雨宮メールを転載させて戴きます。
しかし、以前は「おかしい」といいながらも、支払った事実を建設への錦の御旗的に振りかざしていたのに、、ここへきて突然支払いをしないと言う、目的が何なのか読み取れませんね。
◆八ツ場ダムの負担金支払い留保 群馬など流域6都県(共同通信2010/07/27 19:15)
http://www.47news.jp/CN/201007/CN2010072701000831.html
同じく、
◆八ツ場ダム建設中止は堅持=枝野氏(時事通信2010/07 /27-16:34)
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2010072700688
2010年07月24日
着実に中止策進む川辺川とは、ますます乖離のわが八ツ場
長期化したダムの代表格として、「西の川辺川、東の八ッ場」と並び称されています。
けれども、どっちつかずのモタモタ状態、それでいて、工事だけはマンネリ化気味の遅延ながら、進んでいる八ツ場に比べて、川辺川ダムでは中止を国が表明したことによって、着実に、スッキリと次のステップに移行しているようです。
早くも7/21には、生活再建策を国、県、村で検討する「五木村の今後の生活再建を協議する場」の初会合が開催された旨の記事が、22日付の熊本日日新聞にはありました。
さらに、昨日23日には県営荒瀬ダムの撤去を2012年度~17年度までの6年間とすることなどを盛り込んだ、報告書をまとめたと、本日24日の同紙は伝えています。
なお、同紙には 「無料お試し購読」のサービスもあります。
http://kumanichi.com/374625/form/ota_moushi.htm
//////////////////////////////
【2010年07月22日 熊本日日新聞】
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/kiji/20100722001.shtml
五木村「生活再建策」検討の初会合 川辺川ダム
【写真】「五木村の今後の生活再建を協議する場」の初会合であいさつする和田拓也五木村長=同村役場
/////////////////
【2010年07月24日 熊本日日新聞】
http://kumanichi.com/news/local/main/20100724012.shtml
荒瀬ダム17年度まで撤去 技術委が報告書
けれども、どっちつかずのモタモタ状態、それでいて、工事だけはマンネリ化気味の遅延ながら、進んでいる八ツ場に比べて、川辺川ダムでは中止を国が表明したことによって、着実に、スッキリと次のステップに移行しているようです。
早くも7/21には、生活再建策を国、県、村で検討する「五木村の今後の生活再建を協議する場」の初会合が開催された旨の記事が、22日付の熊本日日新聞にはありました。
さらに、昨日23日には県営荒瀬ダムの撤去を2012年度~17年度までの6年間とすることなどを盛り込んだ、報告書をまとめたと、本日24日の同紙は伝えています。
なお、同紙には 「無料お試し購読」のサービスもあります。
http://kumanichi.com/374625/form/ota_moushi.htm
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【2010年07月22日 熊本日日新聞】
http://kumanichi.com/feature/kawabegawa/kiji/20100722001.shtml
五木村「生活再建策」検討の初会合 川辺川ダム
【写真】「五木村の今後の生活再建を協議する場」の初会合であいさつする和田拓也五木村長=同村役場
/////////////////
【2010年07月24日 熊本日日新聞】
http://kumanichi.com/news/local/main/20100724012.shtml
荒瀬ダム17年度まで撤去 技術委が報告書
2010年07月23日
内海ダムより丁寧な報告書を頂戴
去る18日に「内海ダム大勉強会」(勉強会としなければ、会場使用の許可が下りなかった経過あり)を開催された、内海ダムの 「国立公園寒霞渓の自然を守る連合会」 / 「内海ダム再開発事業認定取消し訴訟原告団」の代表 山西克明さんから、本日、写真のようなとっても丁寧な手書きのお手紙と「ご支援に御礼」と記した葉書きの礼状の二つが届きました。
実は片づけごと中の汗みどろの手で受け取り、そのまま引きつけられて読み通したものですから、あちこち文字がにじんでしまいました。
送料のみの心ばかりのものをお送りしたために、かえってこのようなお手数をおかけしてしまったことにひたすら、恐縮してしまいました。別段、欠席の場合にはご連絡しなくても良かったのですが、大会を控えお忙しい中、要項を送って頂いた上に、忙殺状態の最中に、「参加」ならいざ知らず、行けない旨の電話を入れるのも気がひけてのことでしたので、お詫びの手紙に添えたのに、郵便局に振り込んでくださったり、かえってご迷惑をかけてしまって……と。
それにしても、なんとも丁寧なご文面。
名称を記すだけでも、筆不精に加えて悪筆の私には億劫なのに、お手紙は直筆。葉書きの表面の余白には二つの文面。裏面の下にもびっしりのお便り。
そして、余白には《7/20に土地収容採決が発せられ、11/22明渡しと宣告されています》と
記されています。
あろうことか、内海ダム再開発には、土地収用法が適用されているのです。香川県収用委員会は、11月22日を反対住民の土地や物件を明渡し期日として決定したのです。現地の皆さんは、団結小屋を設置して、強制収用・強制代執行に臨まれる覚悟をされています。
山西さんはお若い日に、関東にも商用にて何年かいらしたとのこと。その際、わが八ッ場の吾妻渓谷を訪れてくださっているとのことです。なんで、この国はと怒り、「どちらもなぜあんところにダムを造るのかと不審に思います。--略ーー知れば知るほど馬鹿らしさに腹立ちます」とご文面に、心底、共感。
葉書きの宛名とご住所との間には、達筆な文字で《国立公園の自然を次世代に受け渡すためのみに、行政の嫌がらせにも負けず頑張っています》
このご真情あふれるお手紙を、コメントを寄せてくだされた方には無論,八ッ場の皆さんにもお見せしたいと思います。
山西様 はじめ、皆様方、頑張り続けてください。
今や、真の革命は、戦争の痛みを知っていられる皆さま方、熟年パワーのお力にかかっています。
この先も、のろしを高く振りかざし続けてください!!
2010年07月18日
テレビ放映のお知らせ
本日 7月18日(日)14時から1時間にわたって、フジテレビで、
「ザ・ノンフィクション 「八ッ場ダム(秘)残酷物語 親子3代」が放映されます。
※なお、関東地方のみのようです。
恐らく昨年の今頃、7月の第2週土曜日早朝三時に放映された「翻弄」と同じ、フジテレビ・制作センターの方の作品かと思われますが……
でも、「(秘)残酷物語」とは、センセーショナルな題ですね。
八ツ場ダムも政治的要素から、なにやら、この手の話題になってしまったのでしょうか。
上毛新聞の番組欄には、ゴシックで記されているこの番組のお知らせを、今朝も現地の方々にお知らせしていましたら、そのお一人のNさんが、「また、やんば館がごった返しているよ」とおっしゃっていました。県外ナンバー、しかもかなり遠方の車もあるとのことでした。
そうなんです。
12日の月曜日、私たちの大型バスは開館の9時半ジゃストに併せて、草津町を出発したら、もうすでに駐車場は大型バスなどで満杯。ようやく、わずかな空間にバックでつっこみ、乗客をおろして直ちに退散しなければならない状況でした。
係の職員に「9時半前に、あけたんですか」と問うてみました。(実は当方にももし早くついてしまった場合には、草津町観光想造課職員さんが、かけあってくれるとのこともあったのでしたので)すると、そうではなく、きっかりに開館したとのこと。先の判断の余地についても問うと、「もし、それをやったら、キリがない」とのキッパりと言われてしまいました。
しかし、これだけの方たちに、本当に八ツ場の現実がおわかりいただけるのか疑問です。
で、おもわず、その前日の11日には、草津町でのイベント終了後に、翌日の下見に八ッ場に訪れた際には、しきりに二号橋の写真を撮っていられた県内の東の端から見えた、同年輩の同窓会ご一行の皆さんに、勝手に案内役を買って出て、2号橋の概略と宙づりのユンポの説明をしてしまった次第です。
皆さん、トイレ休憩の合間に、耳をかたむけてくださって、帰りにはバスの窓から、しきりに手をふってくださいました。
同館には昨年秋に出つくしてしまったまま、パンフ類は一つもありません。
これまで、八ッ場ダム工事事務所の私たちの窓口の職員に折にふれて、「幾ら、緊縮財政だって、必要なものは印刷すべきではないの?」と複数回、伝えております。が、未だ実施されていません。
確かに、民主党政権は「中止」を提唱しても、現実策は推進体制。
パンフの制作一つにもどっちつかずの痛し痒しの面があることでしょうが、 関心の高い観光客へのきちんとしたパンフなどの配備は待たれるのではないでしょうか。
こんな経費なんか、どっかへ流れるお金に比べれば、微々たるもの。
「ザ・ノンフィクション 「八ッ場ダム(秘)残酷物語 親子3代」が放映されます。
※なお、関東地方のみのようです。
恐らく昨年の今頃、7月の第2週土曜日早朝三時に放映された「翻弄」と同じ、フジテレビ・制作センターの方の作品かと思われますが……
でも、「(秘)残酷物語」とは、センセーショナルな題ですね。
八ツ場ダムも政治的要素から、なにやら、この手の話題になってしまったのでしょうか。
上毛新聞の番組欄には、ゴシックで記されているこの番組のお知らせを、今朝も現地の方々にお知らせしていましたら、そのお一人のNさんが、「また、やんば館がごった返しているよ」とおっしゃっていました。県外ナンバー、しかもかなり遠方の車もあるとのことでした。
そうなんです。
12日の月曜日、私たちの大型バスは開館の9時半ジゃストに併せて、草津町を出発したら、もうすでに駐車場は大型バスなどで満杯。ようやく、わずかな空間にバックでつっこみ、乗客をおろして直ちに退散しなければならない状況でした。
係の職員に「9時半前に、あけたんですか」と問うてみました。(実は当方にももし早くついてしまった場合には、草津町観光想造課職員さんが、かけあってくれるとのこともあったのでしたので)すると、そうではなく、きっかりに開館したとのこと。先の判断の余地についても問うと、「もし、それをやったら、キリがない」とのキッパりと言われてしまいました。
しかし、これだけの方たちに、本当に八ツ場の現実がおわかりいただけるのか疑問です。
で、おもわず、その前日の11日には、草津町でのイベント終了後に、翌日の下見に八ッ場に訪れた際には、しきりに二号橋の写真を撮っていられた県内の東の端から見えた、同年輩の同窓会ご一行の皆さんに、勝手に案内役を買って出て、2号橋の概略と宙づりのユンポの説明をしてしまった次第です。
皆さん、トイレ休憩の合間に、耳をかたむけてくださって、帰りにはバスの窓から、しきりに手をふってくださいました。
同館には昨年秋に出つくしてしまったまま、パンフ類は一つもありません。
これまで、八ッ場ダム工事事務所の私たちの窓口の職員に折にふれて、「幾ら、緊縮財政だって、必要なものは印刷すべきではないの?」と複数回、伝えております。が、未だ実施されていません。
確かに、民主党政権は「中止」を提唱しても、現実策は推進体制。
パンフの制作一つにもどっちつかずの痛し痒しの面があることでしょうが、 関心の高い観光客へのきちんとしたパンフなどの配備は待たれるのではないでしょうか。
こんな経費なんか、どっかへ流れるお金に比べれば、微々たるもの。
2010年07月15日
第11回 有識者会議(三) NHKと朝日の報道
有権者会議の中間まとめについて、昨日に続き同じく、雨宮メールを転載させていただきます。
////////////////////////////
昨日有識者会議で出されたガイドラインについて、
NHKでは朝のニュースで、朝日新聞では今朝の朝刊1面と社会面で報じています。
NHKニュースでは資料映像のほとんどが八ッ場ダム関連のものでした。
有識者会議終了後のインタビューでも、前原大臣は「八ッ場ダムは中止」と繰り返しています。
映像をご覧下さい。(時間が過ぎるとアーカイブから削除されます)
◆ダム事業に初のガイドライン(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100714/t10015718881000.html
前原国土交通大臣が建設中止の方針を示している群馬県の八ッ場ダムなど、全国各地のダム事業がほんとうに必要かどうかを判断するためのガイドラインが、初めてまとまりました。
この中ではダム以外の治水対策を考え、ダムを造る場合とコストを最も重視して比較するとしています。
このガイドラインは、「できるだけダムに頼らずに治水を行う」という政策転換を受け、去年12月に前原国土交通大臣が設けた有識者会議が、13日夜に公表したものです。全国84のダム事業がほんとうに必要かどうかを判断するための手順を、初めてまとめました。
それによりますと、ダム事業の見直しは、これまでダムの計画を進めてきた国の出先機関や都道府県が、みずから行います。そして、堤防の強化や遊水池の整備、川底を深くして水をあふれにくくするなど、ダムに代わる治水対策を必ず複数考えます。そのうえで、それぞれ治水対策とダムを造った場合を、治水の効果やコスト、地域社会や環境への影響など8つの観点で比較します。
判断にあたっては、財政難のため、一定の治水効果を前提に、建設費だけでなく維持管理費も含めたコストを最も重視するとしています。
国土交通省は、これから一般の人からの意見を聞いたうえで、来月末にもダムの必要性を判断するためのガイドラインを正式にまとめ、地方に検討を要請することにしています。
今回示されたガイドラインについて、河川行政に詳しい関西大学の河田惠昭教授は「専門家が密室で検討して結論を出すのではなくて、治水対策の検討をこういう形でやりますよという評価軸をきちっと示していることは評価できる」と話しています。その一方で、河田教授は、ダム事業の見直しを地方がみずから検討することの難しさについて、「自治体は今まで検討をした経験がなく、下流側と上流側、右岸側と左岸側は利害が対立するので、調整ルールを作る必要がある。それに多くの時間がかかるのではないか」と指摘しています。
一方、ダムの見直しを求めている市民団体でつくる水源開発問題全国連絡会は「ダムの見直しを検討するのが、これまでダム事業を推進してきた地方にある国の出先機関や都道府県であるのは問題だ。結局、ダムが必要だという結論になるおそれがある。ダムの見直しは、住民も参加した第三者機関によって行われるべきだ」とコメントしています。
ところで、今回のガイドラインが正式にまとまれば、それぞれの地方でダムの必要性を判断する検討が始まり、その結果は国土交通省に報告されます。これに関して13日夜に記者会見した国交省の津川政務官は、ダムによって規模や地域の事情が異なることから、地方の検討会が結論を出す期限は設けないと述べました。検討には長い時間がかかる可能性があり、群馬県の八ッ場ダムなど一刻も早い結論を求めている地元の住民に波紋が広がりそうです。
<一部引用>
◆ダム頼みの治水見直し、流域で対策を 有識者会議が提言(朝日新聞2010年7月14日0時40分)<2つのチャートあり>
http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY201007130509.html
ダムに頼ってきた治水のあり方の見直しを検討してきた国交省の有識者会議(座長=中川博次京大名誉教授)は13日、提言をまとめた。ダムありきではなく、それ以外の治水対策の組み合わせと、ダムを建設する場合とで安全性やコストを必ず比較。関係住民の意見も聴いて判断する。水没する上流の山村だけに犠牲を強いるのではなく、下流域の都市住民も含めた流域全体で治水対策を分担する手法で、従来の考え方を抜本的に見直す。
前原国交相は本体工事着工前の全国84カ所のダムに、この手法を当てはめる考え。31のダム事業を抱える国と水資源機構、53の補助ダム事業を抱える30道府県は、どちらがコストや環境への負荷を抑えられるか比較し、ダム中止か継続かを決める。
これまでの治水の考えでは、洪水時の下流域での被害を防ぐため、上流にダムを建設してきた。有識者会議は、水没する犠牲への合意を得るため事業の長期化と建設費の増大を招いたと指摘。人口減少や厳しい財政状況をふまえた新たな治水理念として「流域全体での分担」を挙げた。
ダム以外の治水対策として有識者会議は25の具体例を提示した。下流域の住宅地の道路を堤防並みにかさ上げする「二線堤(にせんてい)」▽集落を堤で輪のように取り囲む「輪中堤(わじゅうてい)」▽完成したダムのかさ上げ――など。25の手法の効果には差があり、川沿いの土地の利用規制など住民の反発を招きそうな対策もある。
国と道府県はまず、これらを組み合わせた「ダムによらない治水対策」を9月から立案する。作業は必ず公開され、流域住民や学者、市町村長らの意見を聴く。その上でコストや安全度、環境や地域社会への影響など八つの評価軸をもとに分析。ダム継続か中止かの方針を決める。
今回のダム見直しの発端が国の財政難にあることを踏まえ、コストを最重視する。一方で、ダムの代案は、それぞれの川でここ20~30年内に達成を目指していた治水安全度と同レベルの安全性を確保するのが条件。補助ダムを抱える道府県の多くは事業継続を求めていることから、検証が十分かどうかを国交相が判断する。検証作業の結果、ダムの方が有効との結論ならばダム建設を認める。
政権交代の象徴となった八ツ場ダム(群馬県)のある利根川水系は、霞ケ浦導水(茨城県)や南摩ダム(栃木県)など全国最多の6事業が対象になるため、水系全体での代案づくりは長期化が予想される。
<一部引用>
朝日社会面記事はネット上に公開されず。
担当各位の反応と、「進歩なし」とする今本博健京大名誉教授と、「画期的」とする宮地良彦信大名誉教授の談話等です。
////////////////////////////
昨日有識者会議で出されたガイドラインについて、
NHKでは朝のニュースで、朝日新聞では今朝の朝刊1面と社会面で報じています。
NHKニュースでは資料映像のほとんどが八ッ場ダム関連のものでした。
有識者会議終了後のインタビューでも、前原大臣は「八ッ場ダムは中止」と繰り返しています。
映像をご覧下さい。(時間が過ぎるとアーカイブから削除されます)
◆ダム事業に初のガイドライン(NHKニュース)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20100714/t10015718881000.html
前原国土交通大臣が建設中止の方針を示している群馬県の八ッ場ダムなど、全国各地のダム事業がほんとうに必要かどうかを判断するためのガイドラインが、初めてまとまりました。
この中ではダム以外の治水対策を考え、ダムを造る場合とコストを最も重視して比較するとしています。
このガイドラインは、「できるだけダムに頼らずに治水を行う」という政策転換を受け、去年12月に前原国土交通大臣が設けた有識者会議が、13日夜に公表したものです。全国84のダム事業がほんとうに必要かどうかを判断するための手順を、初めてまとめました。
それによりますと、ダム事業の見直しは、これまでダムの計画を進めてきた国の出先機関や都道府県が、みずから行います。そして、堤防の強化や遊水池の整備、川底を深くして水をあふれにくくするなど、ダムに代わる治水対策を必ず複数考えます。そのうえで、それぞれ治水対策とダムを造った場合を、治水の効果やコスト、地域社会や環境への影響など8つの観点で比較します。
判断にあたっては、財政難のため、一定の治水効果を前提に、建設費だけでなく維持管理費も含めたコストを最も重視するとしています。
国土交通省は、これから一般の人からの意見を聞いたうえで、来月末にもダムの必要性を判断するためのガイドラインを正式にまとめ、地方に検討を要請することにしています。
今回示されたガイドラインについて、河川行政に詳しい関西大学の河田惠昭教授は「専門家が密室で検討して結論を出すのではなくて、治水対策の検討をこういう形でやりますよという評価軸をきちっと示していることは評価できる」と話しています。その一方で、河田教授は、ダム事業の見直しを地方がみずから検討することの難しさについて、「自治体は今まで検討をした経験がなく、下流側と上流側、右岸側と左岸側は利害が対立するので、調整ルールを作る必要がある。それに多くの時間がかかるのではないか」と指摘しています。
一方、ダムの見直しを求めている市民団体でつくる水源開発問題全国連絡会は「ダムの見直しを検討するのが、これまでダム事業を推進してきた地方にある国の出先機関や都道府県であるのは問題だ。結局、ダムが必要だという結論になるおそれがある。ダムの見直しは、住民も参加した第三者機関によって行われるべきだ」とコメントしています。
ところで、今回のガイドラインが正式にまとまれば、それぞれの地方でダムの必要性を判断する検討が始まり、その結果は国土交通省に報告されます。これに関して13日夜に記者会見した国交省の津川政務官は、ダムによって規模や地域の事情が異なることから、地方の検討会が結論を出す期限は設けないと述べました。検討には長い時間がかかる可能性があり、群馬県の八ッ場ダムなど一刻も早い結論を求めている地元の住民に波紋が広がりそうです。
<一部引用>
◆ダム頼みの治水見直し、流域で対策を 有識者会議が提言(朝日新聞2010年7月14日0時40分)<2つのチャートあり>
http://www.asahi.com/national/update/0713/TKY201007130509.html
ダムに頼ってきた治水のあり方の見直しを検討してきた国交省の有識者会議(座長=中川博次京大名誉教授)は13日、提言をまとめた。ダムありきではなく、それ以外の治水対策の組み合わせと、ダムを建設する場合とで安全性やコストを必ず比較。関係住民の意見も聴いて判断する。水没する上流の山村だけに犠牲を強いるのではなく、下流域の都市住民も含めた流域全体で治水対策を分担する手法で、従来の考え方を抜本的に見直す。
前原国交相は本体工事着工前の全国84カ所のダムに、この手法を当てはめる考え。31のダム事業を抱える国と水資源機構、53の補助ダム事業を抱える30道府県は、どちらがコストや環境への負荷を抑えられるか比較し、ダム中止か継続かを決める。
これまでの治水の考えでは、洪水時の下流域での被害を防ぐため、上流にダムを建設してきた。有識者会議は、水没する犠牲への合意を得るため事業の長期化と建設費の増大を招いたと指摘。人口減少や厳しい財政状況をふまえた新たな治水理念として「流域全体での分担」を挙げた。
ダム以外の治水対策として有識者会議は25の具体例を提示した。下流域の住宅地の道路を堤防並みにかさ上げする「二線堤(にせんてい)」▽集落を堤で輪のように取り囲む「輪中堤(わじゅうてい)」▽完成したダムのかさ上げ――など。25の手法の効果には差があり、川沿いの土地の利用規制など住民の反発を招きそうな対策もある。
国と道府県はまず、これらを組み合わせた「ダムによらない治水対策」を9月から立案する。作業は必ず公開され、流域住民や学者、市町村長らの意見を聴く。その上でコストや安全度、環境や地域社会への影響など八つの評価軸をもとに分析。ダム継続か中止かの方針を決める。
今回のダム見直しの発端が国の財政難にあることを踏まえ、コストを最重視する。一方で、ダムの代案は、それぞれの川でここ20~30年内に達成を目指していた治水安全度と同レベルの安全性を確保するのが条件。補助ダムを抱える道府県の多くは事業継続を求めていることから、検証が十分かどうかを国交相が判断する。検証作業の結果、ダムの方が有効との結論ならばダム建設を認める。
政権交代の象徴となった八ツ場ダム(群馬県)のある利根川水系は、霞ケ浦導水(茨城県)や南摩ダム(栃木県)など全国最多の6事業が対象になるため、水系全体での代案づくりは長期化が予想される。
<一部引用>
朝日社会面記事はネット上に公開されず。
担当各位の反応と、「進歩なし」とする今本博健京大名誉教授と、「画期的」とする宮地良彦信大名誉教授の談話等です。
2010年07月14日
有識者会議(ニ) 基準案転載
※八ッ場ダム関連メーリングに、早速、昨晩のうちにメンバーの雨宮さんが以下の内容をスッキリと整理して投稿してくださってましたので、転載させて戴きます。
///////////////////////
第11回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議(平成22年7月13日開催)配付資料
http://www6.river.go.jp/riverhp_viewer/entry/y2010e9c6c325ab5f6e611f1d2fa10175bafa8b74f24fb.html
≪≪2010/07/13(火)21:30 河川計画課
第11回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議(平成22年7月13日開催)配付資料を掲載いたします。
【添付ファイル】
議事次第
http://tinyurl.com/25m6ow7
委員名簿
http://tinyurl.com/2aohnvn
資料1 中間とりまとめ(案)
http://tinyurl.com/2634aav
資料2 意見募集
http://tinyurl.com/36huk9d
参考資料1 個別ダム検証の進め方等について
http://tinyurl.com/34g268r
参考資料2 利水の観点からの検討について
http://tinyurl.com/34kum3g
参考資料3 中間とりまとめ(案)の概要
http://tinyurl.com/3azyukg
※↑現在オープンできず
///////////////////////
第11回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議(平成22年7月13日開催)配付資料
http://www6.river.go.jp/riverhp_viewer/entry/y2010e9c6c325ab5f6e611f1d2fa10175bafa8b74f24fb.html
≪≪2010/07/13(火)21:30 河川計画課
第11回 今後の治水対策のあり方に関する有識者会議(平成22年7月13日開催)配付資料を掲載いたします。
【添付ファイル】
議事次第
http://tinyurl.com/25m6ow7
委員名簿
http://tinyurl.com/2aohnvn
資料1 中間とりまとめ(案)
http://tinyurl.com/2634aav
資料2 意見募集
http://tinyurl.com/36huk9d
参考資料1 個別ダム検証の進め方等について
http://tinyurl.com/34g268r
参考資料2 利水の観点からの検討について
http://tinyurl.com/34kum3g
参考資料3 中間とりまとめ(案)の概要
http://tinyurl.com/3azyukg
※↑現在オープンできず
2010年06月22日
7/18 寒霞渓を守るために小豆島町へ
水源連メールからの転載です。
内海ダムの本体工事により、瀬戸内海の小豆島、寒霞渓の美観が損なわれる危険にさらされています。
八ッ場ダムと同じです。
7月18日の内海ダム再開発事業反対緊急決起集会は前後は、「海の日」の祝日があり、三連休となります。もし、皆さまの中で、ご都合のつく方、いらっしゃいましたら、支援に、お出掛けくださいませんか。
早速、駆けつける旨の意志表示をした長崎県の石木ダムの皆さんは、団結小屋に村人が交代で泊まりこんで、死守しています。私も、石木ダムに一度は訪れてみたいと思って、ささやかながら立木トラストのようなもの(正式名、失念)には住民票とともに送ってあります。
早速、(出来れば)八ッ場で反対を貫いている皆さんとともに馳せ参じたいのですが、あいにく、この日は用事が入っていて、思案・苦慮しています。
なお、本日22日のメールによれば、会場の小豆島町草壁公民館の貸出について、町が「インターネットで決起集会として流れている。決起集会では貸すことはできない」と拒否されたということです。で、「決起集会」から「大勉強会」都便宜的に名称を変更する模様です。その後、届いた、この手の嫌がらせを体験済みの全国各地からのメールによりますと、貸さないと言うの記違法のことですが……
で、「これからのチラシは下記HRLのをお使いください」とのことです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/100718shu-kaichirashi2.pdf
/////////////////////////////
皆様へ(重複受信ご容赦を)
転載大歓迎
遠藤です。
いつも大変お世話になっております。
小豆島、とりわけ寒霞渓の景観を破壊するだけで何の効用もない内海ダム再開発事業を中止に追い込もうと、平均年齢80歳を超える皆さんを中心に、団結小屋を水没予定地に昨日設置しました。
土地収用裁決処分がこの7月にも下される状況です。香川県がその4ヵ月後を明け渡し期日として希望していることも分かっています。
本体工事契約済みということで補助金が満額交付されていることもあり、このままでは内海ダム再開発事業は粛々と進行してしまいます。
地元の皆さんはこの状況を何とか打破しようと心を新たにしています。
皆さんのご支援をよろしくお願いします。
すでに、路木ダム・石木ダム・浅川ダムの皆様からは応援に来ていただけるという返事をいただいており、現地の皆さんともども喜んでおります。
公共事業チェック議員の会の松野信夫会長からも参加の表明をいただいております。
補助ダム問題に力を合わせ、お互いに支えあい、県・国との交渉を有利に進めていける関係ができるものと期待をしています。
皆さんへのお願いは7月18日に現地で予定している緊急決起集会への参加です。
参加が無理な場合は応援メッセージを山西さんまでお送りください。
決起集会のチラシを水源連ホームページに掲載しました。このチラシの裏面には宿泊申込書もついています。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/100718shu-kaichirashi.pdf
みなさん、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
内海ダムの本体工事により、瀬戸内海の小豆島、寒霞渓の美観が損なわれる危険にさらされています。
八ッ場ダムと同じです。
7月18日の内海ダム再開発事業反対緊急決起集会は前後は、「海の日」の祝日があり、三連休となります。もし、皆さまの中で、ご都合のつく方、いらっしゃいましたら、支援に、お出掛けくださいませんか。
早速、駆けつける旨の意志表示をした長崎県の石木ダムの皆さんは、団結小屋に村人が交代で泊まりこんで、死守しています。私も、石木ダムに一度は訪れてみたいと思って、ささやかながら立木トラストのようなもの(正式名、失念)には住民票とともに送ってあります。
早速、(出来れば)八ッ場で反対を貫いている皆さんとともに馳せ参じたいのですが、あいにく、この日は用事が入っていて、思案・苦慮しています。
なお、本日22日のメールによれば、会場の小豆島町草壁公民館の貸出について、町が「インターネットで決起集会として流れている。決起集会では貸すことはできない」と拒否されたということです。で、「決起集会」から「大勉強会」都便宜的に名称を変更する模様です。その後、届いた、この手の嫌がらせを体験済みの全国各地からのメールによりますと、貸さないと言うの記違法のことですが……
で、「これからのチラシは下記HRLのをお使いください」とのことです。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/100718shu-kaichirashi2.pdf
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皆様へ(重複受信ご容赦を)
転載大歓迎
遠藤です。
いつも大変お世話になっております。
小豆島、とりわけ寒霞渓の景観を破壊するだけで何の効用もない内海ダム再開発事業を中止に追い込もうと、平均年齢80歳を超える皆さんを中心に、団結小屋を水没予定地に昨日設置しました。
土地収用裁決処分がこの7月にも下される状況です。香川県がその4ヵ月後を明け渡し期日として希望していることも分かっています。
本体工事契約済みということで補助金が満額交付されていることもあり、このままでは内海ダム再開発事業は粛々と進行してしまいます。
地元の皆さんはこの状況を何とか打破しようと心を新たにしています。
皆さんのご支援をよろしくお願いします。
すでに、路木ダム・石木ダム・浅川ダムの皆様からは応援に来ていただけるという返事をいただいており、現地の皆さんともども喜んでおります。
公共事業チェック議員の会の松野信夫会長からも参加の表明をいただいております。
補助ダム問題に力を合わせ、お互いに支えあい、県・国との交渉を有利に進めていける関係ができるものと期待をしています。
皆さんへのお願いは7月18日に現地で予定している緊急決起集会への参加です。
参加が無理な場合は応援メッセージを山西さんまでお送りください。
決起集会のチラシを水源連ホームページに掲載しました。このチラシの裏面には宿泊申込書もついています。
http://www7b.biglobe.ne.jp/~yakkun/suigenrennnope-zi2/data/souko/100718shu-kaichirashi.pdf
みなさん、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
2010年06月12日
原口総務相・前原国交相、あいつぎ高崎へ
昨日の傍聴関連のことをもっと、記したいのですが、八ッ場に関連ある前原国交大臣が見えることもあり、同じく原口総務大臣の来県は、明日に迫ったことでもありますので、取り急ぎ、下記のお知らせを。
どちらも群馬選出衆議院議員関連の会ですが、ゲストとして、 以下のお二人がみえます。で、ご関心のある方は、選挙区に関係なく、出席可能とのことです。
会場は、いずれも、高崎駅の「ホテルメトロポリタン高崎」
6F 丹頂の間 電話027ー325ー3311
① 6/13(日)18時~ 民主党 群馬県第4区総支部決起大会
(総支部長:三宅雪子)
ゲスト 原口一博 総務大臣
弁 士 富岡由紀夫/小寺弘之
※入場無料(飲食なし)
問い合わせ先 027ー322ー3890(三宅事務所)
② 6/20(日)16時~ 衆議院議員 中島政希 国政報告会
弁 士 前原誠司 国土交通大臣
※会費5000円(立食形式)
問い合わせ先 027ー386ー3822(中島事務所)
どちらも群馬選出衆議院議員関連の会ですが、ゲストとして、 以下のお二人がみえます。で、ご関心のある方は、選挙区に関係なく、出席可能とのことです。
会場は、いずれも、高崎駅の「ホテルメトロポリタン高崎」
6F 丹頂の間 電話027ー325ー3311
① 6/13(日)18時~ 民主党 群馬県第4区総支部決起大会
(総支部長:三宅雪子)
ゲスト 原口一博 総務大臣
弁 士 富岡由紀夫/小寺弘之
※入場無料(飲食なし)
問い合わせ先 027ー322ー3890(三宅事務所)
② 6/20(日)16時~ 衆議院議員 中島政希 国政報告会
弁 士 前原誠司 国土交通大臣
※会費5000円(立食形式)
問い合わせ先 027ー386ー3822(中島事務所)
2010年06月02日
鳩山首相、辞意表明。新国交省によって変わるか、八ッ場の運命!
本日9時50分、テレビを消そうとしたら、何となくおかしい民主両院議員総会が開催されるらしい。そして、程なく開催前に早くも「辞意」をキャッチした女性アナウンサーが伝えた。
幸い、出かけることもなかったので、そのまま、くぎ付けになって、会見を聴いた。
新しいスタートがまた、切られた。
新改革、第二弾だ。
鳩山総理は、辞意にいたる直接的要因として、
①沖縄問題解決の不備
②自身の政治資金疑惑問題
そして、「何年か先を見て欲しい。鳩山が言っていたことがわかっていただけるような時代がやってくることを」との言葉。進取性が逆に批判の対象となってしまった感もある。
ここで、思わず涙が出そうになってきた。
先日のシンポでも、私も、大きいことがいいことのダムは男社会の論理。その中で女の身には息苦しいものがあったと伝えた。何年かたてば、多くの場合に、私たち女性の提唱したことが実現化、妥当な意見として定位置をしめてきた経過があることも。
それらが、一瞬、ダブった。
さらに、小沢幹事長と小林千代美議員にも、辞任を求めたことを話した。
すべて、原稿なしだった。
歴代の自民党の総理とはちがって、市民感覚あふれるこの総理に、トコトン思うままの理想的な政治をやらせてみたかったった。例の秘書の政治資金問題で、足元をすくわれた。
ある元活動家の話によれば、つつかれだした頃、「自民党にはそういうアラ探し機関がちゃんとあるんだ。だから、民主党も急いで編成して、大いに逆探知しろっていたのに……」
しかし、テレビ画面では、前政権のしりぬぐいでずいぶん難儀していたのに、「政治と金」「クリーン政治」をぬけぬけと言っているどっかの党の幹部層の厚顔な発言が、続いている。こういう顔をポーカーフェイスというのであろう。そっちの方がもっとひどいじゃないかと申し上げたい。
八ッ場の地では、また自民党政権になって、ダム堤ができると信じ込まされている。
予想はされてきたが、このさわやかな辞任によって、おいそれと自民党復活とはなるまい。
追伸
① 11時15分過ぎ、 「閣僚も総辞職」とのこと。となると、前原大臣も辞任。となると、「絶対にダム堤は造らない」との1点に期待してきたのに、新大臣によっては、ぐつきだしかねない。
② 昼休み、八ッ場現地の反応を聴いた。反対派のDさんは、閣僚辞任のことはしらなかった。「えぇ、こまっちゃうのぅ」と言った。まだ、町内で話題になっている処に行っていないから、賛成派の意見は分らないとの由。
///////////////////
それにしても、 民放はさすがに速い。
何年か前の衆議院の開票がおくれて、最後の議席が決まらなかった時がある。深夜二時は回っていた。関東地方から、社民の一議席を死守野構えで、多くの支持者が身じろぎせず、待っていた。
選挙慣れしていなかった私には、どうしてみんな帰らないのか、わからなかったが車に載せてきた、退女教と党役員幹部の方が、最前列の方で、NHKテレビに魅入っていて、帰らないのでじってと後ろで待っていた。
NHKの確定が出る、15分ほど前だったろうか、前の席にいた、テレビ朝日のの女性ディレクターが「あ、出た!」と叫んだ。そして、首をつき出した私に「もう、〇〇党に決まりましたょ」と端的に言った。
止せば、よいのに、前に進んでいって、「先生、もう決まったってテレビ局の方が」と言ったが、身じろぎもせず、誰も呼応しなかった。
帰途の車の中で叱られた。「みんなが、じっと待っている処で、あんなことを口にするもんじゃないよ」と。
(そんなことがあっので、数日前より、晴れた日は突然、映るようになったNHKに念のため、チャンネルを廻していたら、20分間の鳩山演説の後半になって、「身を引かせて戴く」という後に、テロップが流れていた)。
幸い、出かけることもなかったので、そのまま、くぎ付けになって、会見を聴いた。
新しいスタートがまた、切られた。
新改革、第二弾だ。
鳩山総理は、辞意にいたる直接的要因として、
①沖縄問題解決の不備
②自身の政治資金疑惑問題
そして、「何年か先を見て欲しい。鳩山が言っていたことがわかっていただけるような時代がやってくることを」との言葉。進取性が逆に批判の対象となってしまった感もある。
ここで、思わず涙が出そうになってきた。
先日のシンポでも、私も、大きいことがいいことのダムは男社会の論理。その中で女の身には息苦しいものがあったと伝えた。何年かたてば、多くの場合に、私たち女性の提唱したことが実現化、妥当な意見として定位置をしめてきた経過があることも。
それらが、一瞬、ダブった。
さらに、小沢幹事長と小林千代美議員にも、辞任を求めたことを話した。
すべて、原稿なしだった。
歴代の自民党の総理とはちがって、市民感覚あふれるこの総理に、トコトン思うままの理想的な政治をやらせてみたかったった。例の秘書の政治資金問題で、足元をすくわれた。
ある元活動家の話によれば、つつかれだした頃、「自民党にはそういうアラ探し機関がちゃんとあるんだ。だから、民主党も急いで編成して、大いに逆探知しろっていたのに……」
しかし、テレビ画面では、前政権のしりぬぐいでずいぶん難儀していたのに、「政治と金」「クリーン政治」をぬけぬけと言っているどっかの党の幹部層の厚顔な発言が、続いている。こういう顔をポーカーフェイスというのであろう。そっちの方がもっとひどいじゃないかと申し上げたい。
八ッ場の地では、また自民党政権になって、ダム堤ができると信じ込まされている。
予想はされてきたが、このさわやかな辞任によって、おいそれと自民党復活とはなるまい。
追伸
① 11時15分過ぎ、 「閣僚も総辞職」とのこと。となると、前原大臣も辞任。となると、「絶対にダム堤は造らない」との1点に期待してきたのに、新大臣によっては、ぐつきだしかねない。
② 昼休み、八ッ場現地の反応を聴いた。反対派のDさんは、閣僚辞任のことはしらなかった。「えぇ、こまっちゃうのぅ」と言った。まだ、町内で話題になっている処に行っていないから、賛成派の意見は分らないとの由。
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それにしても、 民放はさすがに速い。
何年か前の衆議院の開票がおくれて、最後の議席が決まらなかった時がある。深夜二時は回っていた。関東地方から、社民の一議席を死守野構えで、多くの支持者が身じろぎせず、待っていた。
選挙慣れしていなかった私には、どうしてみんな帰らないのか、わからなかったが車に載せてきた、退女教と党役員幹部の方が、最前列の方で、NHKテレビに魅入っていて、帰らないのでじってと後ろで待っていた。
NHKの確定が出る、15分ほど前だったろうか、前の席にいた、テレビ朝日のの女性ディレクターが「あ、出た!」と叫んだ。そして、首をつき出した私に「もう、〇〇党に決まりましたょ」と端的に言った。
止せば、よいのに、前に進んでいって、「先生、もう決まったってテレビ局の方が」と言ったが、身じろぎもせず、誰も呼応しなかった。
帰途の車の中で叱られた。「みんなが、じっと待っている処で、あんなことを口にするもんじゃないよ」と。
(そんなことがあっので、数日前より、晴れた日は突然、映るようになったNHKに念のため、チャンネルを廻していたら、20分間の鳩山演説の後半になって、「身を引かせて戴く」という後に、テロップが流れていた)。
2010年05月13日
ダム騒動記ー刻みの跫音
本日も手っ取り早い報道記事にて。
まず、再選を果たしたばかりの長野原町長 高山欣也のインタヴュー記事が上毛新聞に。
/////////////////////////
【2010年5月13日(木) 上毛新聞 19面地域 写真あり】
わが町のビジョン 長野原 高山欣也町長
「八ッ場 生活再建めどを」
写真のキャプションには、「最重要課題は八ッ場ダム問題」と語る高山町長となっています。
残念ながら無料サイトにアップされてません。
打つのも……で、思案してます。
で、パッと書きだせる関連話題を少々。
高山町長の父親、高山要吉さんは、例の関東建設弘済会の懐柔政策として、刊行された自分史10人の執筆者のお一人です。 題は『閑雲草庵雑記』。
「はじめに」での出だしは前橋市内のホテルで盛大に行われた孫の結婚式の場にての回想シーンから始まり、郵便局長を務めたことなど、全編成功ストーリィー的な色あの濃い内容です。才覚と力量に恵まれ、太く生きられたご生涯のようでした。2~3年前にお亡くなりになられています。
なお、親と息子とは別個の人格ですから、言及はこれまで避けてまりました。
が、最近、刊行された書籍の中では親子関係をはっきりと記述。また、近々、出される予定のある書籍の中でも、かなり具体的に高山要吉さんのなされた動きが記されてます。
なお私も、昨年末、刊行の拙著『八ッ場ダムー計画に振り回された57年』末尾の年表の中で、追いこまれ行く、樋田元町長町長下の動きを以下のごとく記しました。でも、親子関係のことは、関係ないので付記はしませんでした。
川原湯温泉高山旅館主の高山要吉氏も、小寺弘之秘書課長(当時)の再三の仲介にて清水知事に前橋市内の待合で会い推進の手伝いを約束。8/21の懇談会などの下準備を水面下で行う (※事実経過は「関東建設弘済会」刊の自分史にあり)
当時、事実に基づくこれだけの記述でも、細心の注意で記しました。これに対して、複数の長野原町の方に声を聞くと、
「町の者なら、皆~んな知っていることだから、大丈夫よ」
「な~に、もっと書きゃ、良かったんだ」
「樋田さんだって、知っているよ」
本当に、もっといろんなことがあったことを、この間、取材して参りました。
さて、この位にして、本職の新聞記者が取材してきた、もうひとつの深刻な記事を転載して、脱線気味の本日の欄を閉じます。実際の紙面では写真ニ葉とも白黒です。
///////////////////////////////
【2010年05月13日(木) 朝日新聞群馬版 紙面全体の7割方閉める大記事】
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001005130002
遠のく再建 募る不安
まず、再選を果たしたばかりの長野原町長 高山欣也のインタヴュー記事が上毛新聞に。
/////////////////////////
【2010年5月13日(木) 上毛新聞 19面地域 写真あり】
わが町のビジョン 長野原 高山欣也町長
「八ッ場 生活再建めどを」
写真のキャプションには、「最重要課題は八ッ場ダム問題」と語る高山町長となっています。
残念ながら無料サイトにアップされてません。
打つのも……で、思案してます。
で、パッと書きだせる関連話題を少々。
高山町長の父親、高山要吉さんは、例の関東建設弘済会の懐柔政策として、刊行された自分史10人の執筆者のお一人です。 題は『閑雲草庵雑記』。
「はじめに」での出だしは前橋市内のホテルで盛大に行われた孫の結婚式の場にての回想シーンから始まり、郵便局長を務めたことなど、全編成功ストーリィー的な色あの濃い内容です。才覚と力量に恵まれ、太く生きられたご生涯のようでした。2~3年前にお亡くなりになられています。
なお、親と息子とは別個の人格ですから、言及はこれまで避けてまりました。
が、最近、刊行された書籍の中では親子関係をはっきりと記述。また、近々、出される予定のある書籍の中でも、かなり具体的に高山要吉さんのなされた動きが記されてます。
なお私も、昨年末、刊行の拙著『八ッ場ダムー計画に振り回された57年』末尾の年表の中で、追いこまれ行く、樋田元町長町長下の動きを以下のごとく記しました。でも、親子関係のことは、関係ないので付記はしませんでした。
川原湯温泉高山旅館主の高山要吉氏も、小寺弘之秘書課長(当時)の再三の仲介にて清水知事に前橋市内の待合で会い推進の手伝いを約束。8/21の懇談会などの下準備を水面下で行う (※事実経過は「関東建設弘済会」刊の自分史にあり)
当時、事実に基づくこれだけの記述でも、細心の注意で記しました。これに対して、複数の長野原町の方に声を聞くと、
「町の者なら、皆~んな知っていることだから、大丈夫よ」
「な~に、もっと書きゃ、良かったんだ」
「樋田さんだって、知っているよ」
本当に、もっといろんなことがあったことを、この間、取材して参りました。
さて、この位にして、本職の新聞記者が取材してきた、もうひとつの深刻な記事を転載して、脱線気味の本日の欄を閉じます。実際の紙面では写真ニ葉とも白黒です。
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【2010年05月13日(木) 朝日新聞群馬版 紙面全体の7割方閉める大記事】
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000001005130002
遠のく再建 募る不安
2010年05月13日
参議院選 八ッ場ダム争点
間近く迫った、参院選。
ついに、八ッ場は争点となってしまいました。
もしも、自民・中曽根さんが勝ってしまえば、八ッ場ダムは公然と造られちゃうことになります。そんなことにならないよう、富岡さんにはまなじり決してもらって、同時に私たちも臨戦態勢下の必死の構えですね。
でも、保守王国・群馬です。怖い限りです。
大阪城の堀が埋められ、残るは本丸のみとされたように、仮排水トンネル、一号橋と造られた準備万端の今、残すはダム堤のみの状況下にあり、推進派はそれを口にしているのですから。
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 毎日新聞群馬版 写真あり http://mainichi.jp/area/gunma/archive/news/2010/05/12/20100512ddlk10010178000c.html
参院選’10群馬:富岡氏と中曽根氏、県建設業協の質問に八ッ場ダムで回答 /群馬
◇富岡氏「住民納得で中止」/中曽根氏「着工すべきだ」
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 読売新聞群馬版 対比表あり
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100511-OYT8T01262.htm
八ッ場ダム、政策割れる
建設業協会 富岡、中曽根両氏質問状に回答
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 朝日新聞群馬版 /strong>
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431005120001
2010参院選@群馬
八ツ場、違い鮮明 県建設業協会が回答公表
/////////////////////////
【2010年5月11日(火) 上毛新聞一面トップ /strong>
断面1 迫る参院選
「八ッ場」が争点に 支持層のねじれも
二大政党対決
民主 逆風回避に苦戦
自民 頼みの組織陰り
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 上毛新聞
現職2人の回答公開
公開質問状 八ッ場 公共事業で対立
ついに、八ッ場は争点となってしまいました。
もしも、自民・中曽根さんが勝ってしまえば、八ッ場ダムは公然と造られちゃうことになります。そんなことにならないよう、富岡さんにはまなじり決してもらって、同時に私たちも臨戦態勢下の必死の構えですね。
でも、保守王国・群馬です。怖い限りです。
大阪城の堀が埋められ、残るは本丸のみとされたように、仮排水トンネル、一号橋と造られた準備万端の今、残すはダム堤のみの状況下にあり、推進派はそれを口にしているのですから。
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 毎日新聞群馬版 写真あり http://mainichi.jp/area/gunma/archive/news/2010/05/12/20100512ddlk10010178000c.html
参院選’10群馬:富岡氏と中曽根氏、県建設業協の質問に八ッ場ダムで回答 /群馬
◇富岡氏「住民納得で中止」/中曽根氏「着工すべきだ」
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 読売新聞群馬版 対比表あり
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/gunma/news/20100511-OYT8T01262.htm
八ッ場ダム、政策割れる
建設業協会 富岡、中曽根両氏質問状に回答
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【2010年5月12日(水) 朝日新聞群馬版 /strong>
http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000431005120001
2010参院選@群馬
八ツ場、違い鮮明 県建設業協会が回答公表
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【2010年5月11日(火) 上毛新聞一面トップ /strong>
断面1 迫る参院選
「八ッ場」が争点に 支持層のねじれも
二大政党対決
民主 逆風回避に苦戦
自民 頼みの組織陰り
/////////////////////////
【2010年5月12日(水) 上毛新聞
現職2人の回答公開
公開質問状 八ッ場 公共事業で対立
2010年04月25日
5/29(土)東京市政調査会
皆さま、昨日ご紹介の「田植えツアー」はいかがでしょうか。お待ちしております。
さて、本日は私ごとでおそれいりますが、前日29日(土)の東京でのシンポジウムのご案内です。
ご都合のつく方、ぜひ、ご参加ください。もちろん、こちらもお待ちいたしております。
(財)東京市政調査会
第26回『都市問題』公開講座
「コンクリートから人へ」の行方
2010年5月29日(土)13:30?16:30
日本プレスセンター 10階ホール(〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-1)
------------------------------------------------------------------------
「コンクリートから人へ」をスローガンとする民主党政権が発足した。いわゆる「箱もの」中心から「暮らし」中心の予算に変える意思表明であり、民主党マニフェストには「子ども手当」「医療・介護の再生」など自治体が第一線で担う施策が並ぶ。一方、「コンクリート」の象徴とされた「八ッ場ダム」の建設中止は地元に動揺を生じさせる事態となっている。また、2010年度予算での公共事業費の削減は地方の建設業者の経営圧迫のみならず、雇用問題を深刻化させると危惧されてもいる。
民主党政権が改革の「一丁目一番地」に「地域主権」を掲げる下で「コンクリートから人へ」をどのように実現するのか。その行方を検証する。
------------------------------------------------------------------------
<基調講演>
仙谷 由人 氏 (国家戦略担当大臣)
<パネルディスカッション>50音順
池上 岳彦 氏 (立教大学教授)
片山虎之助 氏 (元総務大臣)
鈴木 郁子 氏 (フリーライター)
森 民夫 氏 (新潟県長岡市長、全国市長会会長)
新藤 宗幸 氏 (千葉大学教授)<司会>
参 加 費:無料
参加申込み:東京市政調査会ホームページからお申込みください。http://www.timr.or.jp/
申込み期限:2010年5月25日(火) ※満席となりしだい受付を終了しますので、お早めにお申込み下さい。
問い合せ先:東京市政調査会 研究室
TEL:03-3591-1261
会場案内 :こちら(地図あり)
さて、本日は私ごとでおそれいりますが、前日29日(土)の東京でのシンポジウムのご案内です。
ご都合のつく方、ぜひ、ご参加ください。もちろん、こちらもお待ちいたしております。
(財)東京市政調査会
第26回『都市問題』公開講座
「コンクリートから人へ」の行方
2010年5月29日(土)13:30?16:30
日本プレスセンター 10階ホール(〒100-0011東京都千代田区内幸町2-2-1)
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「コンクリートから人へ」をスローガンとする民主党政権が発足した。いわゆる「箱もの」中心から「暮らし」中心の予算に変える意思表明であり、民主党マニフェストには「子ども手当」「医療・介護の再生」など自治体が第一線で担う施策が並ぶ。一方、「コンクリート」の象徴とされた「八ッ場ダム」の建設中止は地元に動揺を生じさせる事態となっている。また、2010年度予算での公共事業費の削減は地方の建設業者の経営圧迫のみならず、雇用問題を深刻化させると危惧されてもいる。
民主党政権が改革の「一丁目一番地」に「地域主権」を掲げる下で「コンクリートから人へ」をどのように実現するのか。その行方を検証する。
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<基調講演>
仙谷 由人 氏 (国家戦略担当大臣)
<パネルディスカッション>50音順
池上 岳彦 氏 (立教大学教授)
片山虎之助 氏 (元総務大臣)
鈴木 郁子 氏 (フリーライター)
森 民夫 氏 (新潟県長岡市長、全国市長会会長)
新藤 宗幸 氏 (千葉大学教授)<司会>
参 加 費:無料
参加申込み:東京市政調査会ホームページからお申込みください。http://www.timr.or.jp/
申込み期限:2010年5月25日(火) ※満席となりしだい受付を終了しますので、お早めにお申込み下さい。
問い合せ先:東京市政調査会 研究室
TEL:03-3591-1261
会場案内 :こちら(地図あり)
2010年04月24日
田植えツアー 開催
ご紹介です。
参加者募集
やんば館の前の久森の水田で、手植えの田植えを行います。
期日 5月30日(日) 10時半~ ~
集合場所 やんば館に10時半
※電車等の方は、ご連絡ください。
費用 なし
その他 お昼はみんなで楽しく、野良弁にしましょ!!
申込み期限 5月25日まで
八ッ場で田植えをしてみたい方!! 是非、お気軽に、ご参加ください!
※これは長野原町のS・Sさんの企画発案で、Sさんの田で行うものです。
参加者の方には、詳細をご連絡します。
※連絡先は、当方へ spq272s9@rondo.ocn.ne.jp
参加者募集
やんば館の前の久森の水田で、手植えの田植えを行います。
期日 5月30日(日) 10時半~ ~
集合場所 やんば館に10時半
※電車等の方は、ご連絡ください。
費用 なし
その他 お昼はみんなで楽しく、野良弁にしましょ!!
申込み期限 5月25日まで
八ッ場で田植えをしてみたい方!! 是非、お気軽に、ご参加ください!
※これは長野原町のS・Sさんの企画発案で、Sさんの田で行うものです。
参加者の方には、詳細をご連絡します。
※連絡先は、当方へ spq272s9@rondo.ocn.ne.jp
2010年03月22日
前原さん着地点はまちがえないで! 朝日全国版
朝日新聞、全国版の記事の転載を。
今般の、1号橋建設について言及したものです。もう少し、裏事情を詳述されるものと期待していましたけれど。
//////////////////////////
【2010年3月22日 朝日新聞社会面 30面 「湖面一号橋とダム予定地」のイラスト】
八ッ場から ダムが止まるまち
橋は架かるけれど 代替地の生活見えぬ将来像
「被害者である住民の方々のお気持ちを反映し、建設を継続する決断をした」
18日、前原誠司国土交通相が、八ッ場ダムの湖面1号橋について、建設を継続する考えを表明した。ダムができれば群馬県長野原町の川原湯と川原畑の2地区は水没する。
1号橋は、その移転先として、国が吾妻川の右岸と左岸の山を切り開いて高台に造成した2ヶ所の代替地間を結ぶ橋だ。事業費は52億円に上る。
継続が決まった夜、地元住民約20人が高山欣也町長を囲み、「祝杯」をあげた。高山町長自身、2008年秋に率先して代替地へ移った一人だ。「橋は継続、土地の買い上げもすべてやるそうです。高山町長の報告に、大きな拍手が起きた。
移転希望が大半
「ダム本体は中止するが、生活再建は続けるーー。橋は、町にとって前原国交相が「約束」を守るかどうかの試金石となっていた。
一方、民主党群馬県連は、橋の凍結を前原国交相に提案していた。ダムを中止すれば代替地への移転の必要はなくなる。52億円を住民の雇用や町おこしに使った方が、より地元の生活再建につながるとの理由からだった。
前原国交相は先月、2地区の全66世帯に代替地の移転を望むか、意向を調査した。すると、代替地への移転希望が52世帯。今の場所に残りたいと答えたのはわずか2世帯だけだった。
今の土地を国に買い取ってもらい、移転先での生活再建の原資にしようーー。政権交代が現実味を帯び始めた昨夏、見込みを上回るペースで土地を手放す契約が進み、昨年10月には1年分の用地補償の予算が底をついた。「ダム中止を認めれば、国は土地を買ってくれなくなる」。そんな不安が住民には強かった。
当面の懸案だった1号橋と土地買い取りのメドがつき、高山町長は「大臣は今の状況では『ダム中止』という振り上げたこぶしはおろせないだろうが、粛々と中止を撤回してくれればいい」
最大の旅館が休業
ーー以下、略ーーー
観光構想見直し
ーー以下、略ーーー
今般の、1号橋建設について言及したものです。もう少し、裏事情を詳述されるものと期待していましたけれど。
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【2010年3月22日 朝日新聞社会面 30面 「湖面一号橋とダム予定地」のイラスト】
八ッ場から ダムが止まるまち
橋は架かるけれど 代替地の生活見えぬ将来像
「被害者である住民の方々のお気持ちを反映し、建設を継続する決断をした」
18日、前原誠司国土交通相が、八ッ場ダムの湖面1号橋について、建設を継続する考えを表明した。ダムができれば群馬県長野原町の川原湯と川原畑の2地区は水没する。
1号橋は、その移転先として、国が吾妻川の右岸と左岸の山を切り開いて高台に造成した2ヶ所の代替地間を結ぶ橋だ。事業費は52億円に上る。
継続が決まった夜、地元住民約20人が高山欣也町長を囲み、「祝杯」をあげた。高山町長自身、2008年秋に率先して代替地へ移った一人だ。「橋は継続、土地の買い上げもすべてやるそうです。高山町長の報告に、大きな拍手が起きた。
移転希望が大半
「ダム本体は中止するが、生活再建は続けるーー。橋は、町にとって前原国交相が「約束」を守るかどうかの試金石となっていた。
一方、民主党群馬県連は、橋の凍結を前原国交相に提案していた。ダムを中止すれば代替地への移転の必要はなくなる。52億円を住民の雇用や町おこしに使った方が、より地元の生活再建につながるとの理由からだった。
前原国交相は先月、2地区の全66世帯に代替地の移転を望むか、意向を調査した。すると、代替地への移転希望が52世帯。今の場所に残りたいと答えたのはわずか2世帯だけだった。
今の土地を国に買い取ってもらい、移転先での生活再建の原資にしようーー。政権交代が現実味を帯び始めた昨夏、見込みを上回るペースで土地を手放す契約が進み、昨年10月には1年分の用地補償の予算が底をついた。「ダム中止を認めれば、国は土地を買ってくれなくなる」。そんな不安が住民には強かった。
当面の懸案だった1号橋と土地買い取りのメドがつき、高山町長は「大臣は今の状況では『ダム中止』という振り上げたこぶしはおろせないだろうが、粛々と中止を撤回してくれればいい」
最大の旅館が休業
ーー以下、略ーーー
観光構想見直し
ーー以下、略ーーー
2010年03月21日
牧水・美酒の縁、そこはかとなく今に漂って
昨日のボカボカ天気と打って変わって、荒れ模様の春の彼岸でした。
処理できないほどのダム問題関連のことをかかえながら、その悪天候のなか、急きょ実家の弟たちの車に便乗して、旧中山道沿いにある長野県佐久市茂田井の「武重本家・酒蔵開放」のイベントにお邪魔させていただきました。上信道の車窓からは、黄砂に覆われつくしてどんよりとしたにび色の景色だけが拡がっていて、不気味な光景でした。
例年、3月21日は、年に一度の最大のイベント「酒蔵開放」とのことです。今年で12回目。来場者数は1,200名もの愛飲者が訪れるとのことです。
武重本家酒造株式会社 http://www.takeshige-honke.co.jp/index.html
造り酒屋のシンボルとして知られている大振りの酒林のつるされた、時代劇にでもでてきそうな重厚な造りの門がまえを入ると、右手には昔の酒づくりの用具などと並んで、塀にそってウィンドウ越しに資料館がありました。
そのガラス戸の中の展示物の一つ、箱膳の上にのった「若山牧水が愛用した徳利」というのが目につきました。祥瑞の染めつけのすっくりとした大振りの目の中に焼き付いてしまうほど形の良い徳利でした。脇に同じ模様の小皿が二つ。一つには塩が盛ってあって、塩を魚に飲んだ? らしいです。
たひたび、武重家の旨酒に酔いしれていたらしい牧水。その歌碑は、門前の疎水脇、旧蔵の前にあります。
お恥ずかしいながら、牧水の訪れた酒蔵との予備知識のひとつもなく、突然、お邪魔してしまった次第ですが、こちらの代表的な銘柄は、もちろん若山牧水にちなんでの「牧水」や「御園竹」のようでした。
今年の春の新酒は、「御園竹」の“一押し新酒 春花見”と“大吟醸無濾過生酒”の2種。利き酒会場には、ランク別、辛口・甘口などの利き酒がズラリとありました。どれも、花粉症でたれさがった眼を見開かさせるほどの、存在感のあるお酒ばかりでした。ホームページに、
「武重家住宅及び武重本家酒造」の建造物30棟は国の登録有形文化財です
当社のお酒は文化財の中で造られています
とあるように、江戸時代の建築という主家も酒蔵も全て文化財指定。江戸時代の建造物と説明書きが添えられていました。
まず入口では、和服のとってもお似合いな素敵な女優さんと見まがうほど端麗なご容姿のご当主夫人、その夫人自ら、持ち帰りのできる利き酒用のおちょこの配布。蔵ではまだ高校生とかのご長男までも利き酒の接待。社員はもちろん、武重姓のご親戚や近隣の方々総出の心こもるきめ細やかな接待の数々でした。
さて、牧水といえば、ご存じのように、わが八ッ場とも少なからずの縁があります。
1918(大正7)年11月20日、信州の歌会に出るために中之条から軽井沢に向かう途中、立ち寄った牧水ほは馬車にゆられながら見た吾妻渓谷に魅了され、予定を変更して川原湯温泉に宿泊(翌朝は宿の不手際で馬車に間に合わず、歌会に遅れてしまうのですが)。吾妻の渓谷にいたく見せられ2年後の5月に、酒瓶片手にまた訪れているのです。
そして、かのおそるべき想像力にて、ダム建設の話が起きる30年も前に、次の一文を記しているのです。
「どうかこの渓間むの林がいつまでもこの寂と深みを湛へて、永久に茂っていて呉れることを心から祈るものである。
ー略ーー若しこの流れを挟んだ森林が無くなるようなことでもあれば諸君が自慢して居るこの渓谷は水が涸れたより悲惨なものになるに決まってゐるのだ」ーー若山牧水『静かなる旅をゆきつつ・中編』より
大勢の招待客に交じって試飲させてもらったいずれの銘柄も、酒にさほどの縁もないのに、おいしいお酒とわかる感動もので、受付で渡された利き酒ようのおちょこに、私でもたぶん、銘酒「牧水」を始め、数種類の旨酒を併せて3~4杯ほどは頂いてしまったほどでした。「牧水」だけでも、数種類並んでました。やっぱり大吟醸が最も美酒でした。本当に良い酒は百薬の長。
旨いはずです。
案内してもらった酒蔵の内部に掲げられた説明によれば、ご先代は戦中戦後も一貫して昔からの酒造りの伝統を死守してきたと記されていました。米は一俵三万円もするという山田錦を主に用いているそうです。守り続けられた伝統の技・きもと造りなのです。
利き酒のつまみは、野沢菜の古漬けや紫蘇とレモンの風味の利いた若漬けの二種あり、食べ放題。甘酒や酒粕ゼリーなどもふるまってくださいました。また、母屋の縁側では庭園を眺めながらの抹茶のご接待までも。
昼食には、近隣のお手伝いの方たちらしい方たちが打っていられた、仕込み水を使った手打ち蕎麦(有料)や蓼科牛のハンバーガーの出張販売もあり、ほろ酔い加減の舌にどれも、心地よい旨さでした。
腹ごなしに、往時の中山道のたたずまいをしのばせる茂田井宿をそぞろ歩きしてみました。
昔、皇女和宮も通ったそうで、望月宿と芦田宿との間に位置し、二つの宿に旅人が止まり切れない時の宿泊所となったので茂田井地区は「相の宿」と呼ばれてきたとのこと。屋並みがとってもゆかしく心引きつけられ、おのづと歩を進められてしまう風致地区です。
この武重家の前の街道、往時の中山道の有様を彷彿させるゆるい坂道を、史跡「高札場」の矢印をたよりに突き進むと、元禄二年創業との大澤酒造さんの酒蔵群の建物があります。
元庄屋さんとかで、垣根にそって掲げられた高札場の跡地の標識越しの庭園には、時代の変遷をかんじさせる大木の庭木類が蒼然としてそびえています。
屋敷内に足を踏み入れさせて頂くと、酒蔵を改造したらしい入場無料の民俗資料館や「しなの山林美術館」もありました。
美術館内にはなんと「八ッ場」と題された工事現場を抽象的に描いた洋画も展示されていた上に、本日の入館者名簿には、草津町のホテル関係者のお名前も記されていました。北軽井沢を超えれば長野県。牧水の昔から、西群馬の各地と信州には高崎・前橋周辺に住む者には伺い知れない交流があったのでした。
帰宅後、インターネットを検索したら、なんと武重家は山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」の撮影が、武重家の裏手の畑にセットがくまれ行われたとのことでした。
それとも知らず、偶然にして、わが家の一行は、蔵元の長い土塀沿いに畑地の農道にまで足を踏み入れてみたのでした。裏手の墓地の立ち枯れた湾曲したままの松の大木の風情が何ともいえなかったものです。
実は、拙著にも、山形県鶴岡市の月山ダムの派生事項から、妙な私見にて、この映画の製作課程と監督のことに触れてしまっていたのでした。
不思議にも八ッ場とは縁もゆかりもない、ダム問題とかけは似れた旅日記を記すのは不謹慎かなと思っていたのに、酒とを愛し旅にあけくれた牧水の足跡の縁と軌跡の流れは、わが八ッ場ともそこはかとなく、それでいて連綿として続いていたのでした。
処理できないほどのダム問題関連のことをかかえながら、その悪天候のなか、急きょ実家の弟たちの車に便乗して、旧中山道沿いにある長野県佐久市茂田井の「武重本家・酒蔵開放」のイベントにお邪魔させていただきました。上信道の車窓からは、黄砂に覆われつくしてどんよりとしたにび色の景色だけが拡がっていて、不気味な光景でした。
例年、3月21日は、年に一度の最大のイベント「酒蔵開放」とのことです。今年で12回目。来場者数は1,200名もの愛飲者が訪れるとのことです。
武重本家酒造株式会社 http://www.takeshige-honke.co.jp/index.html
造り酒屋のシンボルとして知られている大振りの酒林のつるされた、時代劇にでもでてきそうな重厚な造りの門がまえを入ると、右手には昔の酒づくりの用具などと並んで、塀にそってウィンドウ越しに資料館がありました。
そのガラス戸の中の展示物の一つ、箱膳の上にのった「若山牧水が愛用した徳利」というのが目につきました。祥瑞の染めつけのすっくりとした大振りの目の中に焼き付いてしまうほど形の良い徳利でした。脇に同じ模様の小皿が二つ。一つには塩が盛ってあって、塩を魚に飲んだ? らしいです。
たひたび、武重家の旨酒に酔いしれていたらしい牧水。その歌碑は、門前の疎水脇、旧蔵の前にあります。
お恥ずかしいながら、牧水の訪れた酒蔵との予備知識のひとつもなく、突然、お邪魔してしまった次第ですが、こちらの代表的な銘柄は、もちろん若山牧水にちなんでの「牧水」や「御園竹」のようでした。
今年の春の新酒は、「御園竹」の“一押し新酒 春花見”と“大吟醸無濾過生酒”の2種。利き酒会場には、ランク別、辛口・甘口などの利き酒がズラリとありました。どれも、花粉症でたれさがった眼を見開かさせるほどの、存在感のあるお酒ばかりでした。ホームページに、
「武重家住宅及び武重本家酒造」の建造物30棟は国の登録有形文化財です
当社のお酒は文化財の中で造られています
とあるように、江戸時代の建築という主家も酒蔵も全て文化財指定。江戸時代の建造物と説明書きが添えられていました。
まず入口では、和服のとってもお似合いな素敵な女優さんと見まがうほど端麗なご容姿のご当主夫人、その夫人自ら、持ち帰りのできる利き酒用のおちょこの配布。蔵ではまだ高校生とかのご長男までも利き酒の接待。社員はもちろん、武重姓のご親戚や近隣の方々総出の心こもるきめ細やかな接待の数々でした。
さて、牧水といえば、ご存じのように、わが八ッ場とも少なからずの縁があります。
1918(大正7)年11月20日、信州の歌会に出るために中之条から軽井沢に向かう途中、立ち寄った牧水ほは馬車にゆられながら見た吾妻渓谷に魅了され、予定を変更して川原湯温泉に宿泊(翌朝は宿の不手際で馬車に間に合わず、歌会に遅れてしまうのですが)。吾妻の渓谷にいたく見せられ2年後の5月に、酒瓶片手にまた訪れているのです。
そして、かのおそるべき想像力にて、ダム建設の話が起きる30年も前に、次の一文を記しているのです。
「どうかこの渓間むの林がいつまでもこの寂と深みを湛へて、永久に茂っていて呉れることを心から祈るものである。
ー略ーー若しこの流れを挟んだ森林が無くなるようなことでもあれば諸君が自慢して居るこの渓谷は水が涸れたより悲惨なものになるに決まってゐるのだ」ーー若山牧水『静かなる旅をゆきつつ・中編』より
大勢の招待客に交じって試飲させてもらったいずれの銘柄も、酒にさほどの縁もないのに、おいしいお酒とわかる感動もので、受付で渡された利き酒ようのおちょこに、私でもたぶん、銘酒「牧水」を始め、数種類の旨酒を併せて3~4杯ほどは頂いてしまったほどでした。「牧水」だけでも、数種類並んでました。やっぱり大吟醸が最も美酒でした。本当に良い酒は百薬の長。
旨いはずです。
案内してもらった酒蔵の内部に掲げられた説明によれば、ご先代は戦中戦後も一貫して昔からの酒造りの伝統を死守してきたと記されていました。米は一俵三万円もするという山田錦を主に用いているそうです。守り続けられた伝統の技・きもと造りなのです。
利き酒のつまみは、野沢菜の古漬けや紫蘇とレモンの風味の利いた若漬けの二種あり、食べ放題。甘酒や酒粕ゼリーなどもふるまってくださいました。また、母屋の縁側では庭園を眺めながらの抹茶のご接待までも。
昼食には、近隣のお手伝いの方たちらしい方たちが打っていられた、仕込み水を使った手打ち蕎麦(有料)や蓼科牛のハンバーガーの出張販売もあり、ほろ酔い加減の舌にどれも、心地よい旨さでした。
腹ごなしに、往時の中山道のたたずまいをしのばせる茂田井宿をそぞろ歩きしてみました。
昔、皇女和宮も通ったそうで、望月宿と芦田宿との間に位置し、二つの宿に旅人が止まり切れない時の宿泊所となったので茂田井地区は「相の宿」と呼ばれてきたとのこと。屋並みがとってもゆかしく心引きつけられ、おのづと歩を進められてしまう風致地区です。
この武重家の前の街道、往時の中山道の有様を彷彿させるゆるい坂道を、史跡「高札場」の矢印をたよりに突き進むと、元禄二年創業との大澤酒造さんの酒蔵群の建物があります。
元庄屋さんとかで、垣根にそって掲げられた高札場の跡地の標識越しの庭園には、時代の変遷をかんじさせる大木の庭木類が蒼然としてそびえています。
屋敷内に足を踏み入れさせて頂くと、酒蔵を改造したらしい入場無料の民俗資料館や「しなの山林美術館」もありました。
美術館内にはなんと「八ッ場」と題された工事現場を抽象的に描いた洋画も展示されていた上に、本日の入館者名簿には、草津町のホテル関係者のお名前も記されていました。北軽井沢を超えれば長野県。牧水の昔から、西群馬の各地と信州には高崎・前橋周辺に住む者には伺い知れない交流があったのでした。
帰宅後、インターネットを検索したら、なんと武重家は山田洋次監督の「たそがれ清兵衛」の撮影が、武重家の裏手の畑にセットがくまれ行われたとのことでした。
それとも知らず、偶然にして、わが家の一行は、蔵元の長い土塀沿いに畑地の農道にまで足を踏み入れてみたのでした。裏手の墓地の立ち枯れた湾曲したままの松の大木の風情が何ともいえなかったものです。
実は、拙著にも、山形県鶴岡市の月山ダムの派生事項から、妙な私見にて、この映画の製作課程と監督のことに触れてしまっていたのでした。
不思議にも八ッ場とは縁もゆかりもない、ダム問題とかけは似れた旅日記を記すのは不謹慎かなと思っていたのに、酒とを愛し旅にあけくれた牧水の足跡の縁と軌跡の流れは、わが八ッ場ともそこはかとなく、それでいて連綿として続いていたのでした。
2010年03月16日
拙著、国会で田中康夫さんが紹介してくださいました
ただ今、衆議院国土交通委員会のインターネット中継が行われています。
五人の参考人が意見を述べ終わった後、10時15分過ぎ頃でしたが、質問のトップバッターにたった田中康夫さんが、なんと冒頭近くで、『八ッ場ダムー計画に振り回された57年』を手にされ、ご紹介くださったのです。
グリーンと白のツートンカラーの表紙、どこかで見たなと思っている瞬間、電撃的な衝撃が走りました。
なんと、私の本ではありませんか。
渋川市正林堂(書店) 店内

現在、委員たちの質問が、まだ続いています。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php で同時中継
また、後ほども見られます。
見ごたえ、あります。
① 「衆議院インターネット中継」と打ち込み、検索してください。
② そして、国土交通委員会をクリックすると、観られます。
以下に参考人や質問者のお名前などは、昨日、水源連メールに数度にわたりお知らせくださった水源連共同代表の遠藤さんのメールを転載させて頂きます。 とりあえず、ご紹介のみ。
//////////////////////////
明日の衆議院国土交通委員会はインターネットによりTV中継されます。
9時から12時半までの予定です。
下記URLからお入りください。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD
なお、嶋津氏が当日使用予定の配布資料については、終了後に水源連HPにも速報として掲載します。
Sent: Monday, March 15, 2010 11:37 AM
Subject: [suigenren] 緊急:明日16日の衆議院国土交通委員会(嶋津暉之氏が参考人として出席)傍聴募集。
> 皆さまへ(重複ご容赦)
> おはようございます。
> 遠藤保男です。
> 急なお知らせで申し訳ありません。
> 明日16日の衆議院国土交通委員会(9時から12時半)で八ッ場ダム問題について参考人を招致して意見を聴きます。
> 嶋津暉之氏が参考人の一人としてとして招致されました。 都合のつく方、傍聴をお願いします。
> 3月15日現在の情報です。
> 参考人は合計で6名を予定しているようですが、3月15日現在では、学識経験者4名がきまり、あと、知事も町長も都合がつかず、地元の人を1~2人交渉中ということです。
※その後、豊田明美(川原湯温泉旅館組合長)さんに決定
参考人
> 民主党推薦 嶋津暉之
> 自民党推薦 虫明功臣
> 公明党推薦 松浦茂樹(東洋大)
> 共産党推薦 奥西一夫
質問する議員
民主党枠 田中康夫
自民党 徳田毅
公明党 竹内譲
共産党 塩川鉄也
社民党 中島隆利
みんなの党 柿澤未途
五人の参考人が意見を述べ終わった後、10時15分過ぎ頃でしたが、質問のトップバッターにたった田中康夫さんが、なんと冒頭近くで、『八ッ場ダムー計画に振り回された57年』を手にされ、ご紹介くださったのです。
グリーンと白のツートンカラーの表紙、どこかで見たなと思っている瞬間、電撃的な衝撃が走りました。
なんと、私の本ではありませんか。
渋川市正林堂(書店) 店内

現在、委員たちの質問が、まだ続いています。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php で同時中継
また、後ほども見られます。
見ごたえ、あります。
① 「衆議院インターネット中継」と打ち込み、検索してください。
② そして、国土交通委員会をクリックすると、観られます。
以下に参考人や質問者のお名前などは、昨日、水源連メールに数度にわたりお知らせくださった水源連共同代表の遠藤さんのメールを転載させて頂きます。 とりあえず、ご紹介のみ。
//////////////////////////
明日の衆議院国土交通委員会はインターネットによりTV中継されます。
9時から12時半までの予定です。
下記URLからお入りください。
http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=TD
なお、嶋津氏が当日使用予定の配布資料については、終了後に水源連HPにも速報として掲載します。
Sent: Monday, March 15, 2010 11:37 AM
Subject: [suigenren] 緊急:明日16日の衆議院国土交通委員会(嶋津暉之氏が参考人として出席)傍聴募集。
> 皆さまへ(重複ご容赦)
> おはようございます。
> 遠藤保男です。
> 急なお知らせで申し訳ありません。
> 明日16日の衆議院国土交通委員会(9時から12時半)で八ッ場ダム問題について参考人を招致して意見を聴きます。
> 嶋津暉之氏が参考人の一人としてとして招致されました。 都合のつく方、傍聴をお願いします。
> 3月15日現在の情報です。
> 参考人は合計で6名を予定しているようですが、3月15日現在では、学識経験者4名がきまり、あと、知事も町長も都合がつかず、地元の人を1~2人交渉中ということです。
※その後、豊田明美(川原湯温泉旅館組合長)さんに決定
参考人
> 民主党推薦 嶋津暉之
> 自民党推薦 虫明功臣
> 公明党推薦 松浦茂樹(東洋大)
> 共産党推薦 奥西一夫
質問する議員
民主党枠 田中康夫
自民党 徳田毅
公明党 竹内譲
共産党 塩川鉄也
社民党 中島隆利
みんなの党 柿澤未途
2010年03月14日
千葉・神崎町“お蔵フェスタ”に行ってきました
根の深いところでは幾筋もの共通項がありますが、ちょっと八ッ場ダム問題から離れます。 実家の恒例のツアーで、利根川のほとりにある千葉県香取郡神崎町に行ってきました。
途中、車窓から江戸川区内の堤防よりも低い家並みを観て、建築許可を出す、さざるを得なかった課程の方が問題だとまたも思いました。
神崎町には、自然酒「五人娘」・発芽玄米酒「むすひ」(※「むすび」と読む)などに加え、武田鉄也主演の映画「降りていく生き方」の骨格となった『発酵道』(河出書房新社)の著者・寺田啓佐さんの蔵としても注目されている、酒造元・寺田本家があります。近隣の無農薬栽培野菜などの生産者とともにアースディなどにも出店。人気の高まっている蔵元です。
神崎町には二つの蔵元があります。
ここで14日には「蔵元フェスタ」が町をあげて開催されました。寺田社長のトークによれば、「千葉で最も大きい蔵元と最も小さい蔵元の組み合わせ」とのことですが、大きいのは「鍋店」という本当に大きい、「仁勇」という銘柄の蔵元さん。そして、小さいのはお米から無農薬栽培し、昔からの酒づくりの手法、生もと(※きもとと言い、みとの漢字は西と言う篇の脇に元という字を書きます)という手間暇かかる酒を造っている寺田本家。
群馬からは募集した定員いっぱいの枠の45名ほど、大型バスでかけつけました。
ここ10年ほどは寺田本家さんの2月の蔵開きに併せて「新春ツァー」を企画し、お邪魔してきました。寺田社長のお話や蔵案内、そして奥さんの無農薬野菜の自然料理や飲み放題の新酒を味わって、実家のお得意さんたちは満腹感で帰られるのが通例でしたが、今回は趣向をかえて2月に訪れるのを延期。3年前から寺田本家さんも加わって年々、脚光を浴びている、「蔵元フェスタ」に、初めて参加してみた次第です。
車中、義妹が「少しでも、皆さんのご負担を軽くしようと思って、例年、ガイドさんを頼まず私が勤めさせて頂いてます」という、その説明や、関連ビデオを見ていたら、長い時間をもてあまさないようにとツン読状態の本や新聞を一杯持参したのに読む間なし。
次々に廻ってくる試飲の酒類。普段は酒類に手を出さない私も飲んでみました。確かに「むすひ」は、臓器の一つ一つが生き返るような、ほんものの味わいでした。
前日、NHKで放映されたこともあるのでしょうか、バスが神崎駅付近に着くと、もう参加者が続々と歩いていて、群馬からの参加者は驚きつつ、町役場の駐車場へ到着。途中窓から見えた、道いっぱいの人込みに「えぇ」となったものでした。
昨年は2万人以上の参加者、今年はもっと多いと伝わってます。
縦横にのびた道路両側の出店数は130店舗とか。
大きい蔵元の「鍋屋」さん独自の企画で20回くらいを数えた3年前から「寺田本家」さんも参加、町全体のイベントに発展したようです。人込みをかきわけて、私たち一行が寺田本家さんに着いたのは11時ちょっと前。神崎町長さんたちのあいさつが終わりかけた頃でした。さらに、最近は映画の余波もあるようで、寺田本家さんの敷地内は、酒類の試飲、そばやつきたてモチの列にはまさに長蛇の列とびっしりの人ごみ。
ここでの催しは各種のライブと蔵の中でのトーク。半農半シンガーのYae(やえ)さんと寺田啓佐さんとトークはとってもにぎやかだったようでした。のんびりとかけつけた時は修了間際。
町外れの屋台の現地の女性グループらしい店の、もりだくさんの100円ケンチン汁をほおばりつつ「これ、お安いですね」(でも、もしかしたら有機栽培ではなかったかもしれない? )と隣にすわった男性と話しているうちに、寺田さんに頼まれたカメラマンとのことで、ふしぎなご縁のつながりにおしゃべりしてしまったのでした。
でも、蔵の入口ではからずも、映画「降りていく生き方」の森田プロデューサーと悪徳市長役の権藤栄作さんに遭遇。ごあいさつが出来て良かったです。
前橋の上映会後の懇親会の席で「弟たちがお世話になります」と挨拶した際に頂いた名刺によれば、森田さんの本業は弁護士。二つ頂いた権藤さんの映画のシーンもある個性的な名刺には「降りていく俳優 権藤栄作」。もう1枚には、なんと企画元「プレサリオ」の取締役社長の磯村健治さんとあったのです。お若い日の一時は俳優業もなさっていたとか? かなりの名演技者のはずでした。 で、続くお二人と寺田さんのトークはばっちり拝聴。
この後には、映画の推薦人のお一人でもある加藤登紀子さんの娘さん、先のYae(やえ)さんの、今度は戸外でライブショウもあったのですが、帰途の集合時間の15時半がせまっていて断念。(なんと、都内の大渋滞中の退屈しのぎに、義妹が選んだビデオは、高齢化社会の姿を描いた「折り梅」。その老人施設の施設長役はその加藤登紀子さんなのでした)
ほんものの酒は、豊かに精神をつくるように思います。
寺田さんももともとは酒税法にもとづく酒を造っていたけれど、往き詰まって末の模索だったそうでした。
戦後の合成酒や添加物入りの酒を飲まされた世代の人々に、こういう昔からのお酒を飲ませたかったなとしみじみ思いました。
元来、酒を飲めなかったわが亡き父は、私の小さい頃、味噌・醤油類のひき売り先のお得意さんで出されるお酒に酔ってご機嫌な時もありましたが、時に供された合成酒とやらにあてられて、蒼い顔で帰ってきて往生していたのを子供心にかすかに覚えています。確か「ありゃ、ナオシだったんだ」とかの言葉を口にしていたように記憶しています。
父の晩年に取得した酒類免許。その免許制のために、父の急死によって、進路をあきらめ跡を継いだ弟。そして、寺田本家さんとのうれしいご縁……
本来、酒は百薬の長だったはず。母方の祖父は、まだ量り売りだった大好きな酒を買いに行く時は、一滴たりとも水分がまざらないように容器を周到に干しておいて楽しみに求めに行ったと、亡き母は語っていた。
添加物が野放し状態で次々に登場した1960年代。
梅雨時にはワカメや煮干しなどの乾物類に、青カビはつきものだった。それがいつの間にかカビなくなった。玉ねぎにも芽がでなくなった。
商い屋の主婦として、売れ残りのしかもその最もカスの部分を食さざるをえなかった母は、土に親しむことを好み「(商売よりも)百姓のままでいたかった」が口癖の極めて自然志向の強い人だったが、終生、望みは何一つ叶わない人でもあった。
亡くなる数日前、膵臓ガンの疑いありと診断された時に、直感的に私は、長年飲んでいたリューマチの治療薬の毒々しい色つき薬剤などや、近年の食材の変化や新食材にあると感じたものだった。
だから、弟夫婦が、20年近く前、店内のそれまでの流通品を放りだし、自然食品の店に衣替えした時には、近隣農家の「無農薬で野菜が作れるか」などのかげ口の声もあったり、厳しい経営状態の時もあったようでしたが、心ひそかに応援してきたつもり。 そして、このツアーの回数を重ねるのと共に、少しづつ理解ある層との連携の輪が広がってきている。
「食の安全性」のわかる方たちは、ダムを始めとした大型コンクリート文化のカラクリもご理解くださるものと感じている。
最後はお願いごとにて。
① 映画「降りていく生き方」の、近々開催の八王子と江戸川の2会場の集まりが悪いようですので、お近くの方やネットをお持ちの方、よろしくお願いいたします。バスの中で私の隣の席に座られたお若いカップルも、無農薬野菜のネットを通じて、呼びかけてみるとか言ってくれてました。
http://www.nippon-p.org/mov.html
3月 22日 (月曜日) 終日 上映 in 東京都・八王子:(3回上映&ゲスト)
3月 25日 (木曜日) 終日 上映 in 東京・江戸川区:(3回上映)
さらに、 4月 10日 (土曜日) 終日 上映 in 愛知県・名古屋(2回上映)
4月 24日 (土曜日) 終日 上映 in 高梁市・岡山県(2回上映)
② 前橋にお見えの際、森田プロデューサーと盛り上がってしまったのですが、是非、上映会を八ッ場現地で行いたと念じております。「しかし、人数的にどうて゜しょうか」とは申し上げてまいりました。何か、お知恵ありませんでしょうか?
途中、車窓から江戸川区内の堤防よりも低い家並みを観て、建築許可を出す、さざるを得なかった課程の方が問題だとまたも思いました。
神崎町には、自然酒「五人娘」・発芽玄米酒「むすひ」(※「むすび」と読む)などに加え、武田鉄也主演の映画「降りていく生き方」の骨格となった『発酵道』(河出書房新社)の著者・寺田啓佐さんの蔵としても注目されている、酒造元・寺田本家があります。近隣の無農薬栽培野菜などの生産者とともにアースディなどにも出店。人気の高まっている蔵元です。
神崎町には二つの蔵元があります。
ここで14日には「蔵元フェスタ」が町をあげて開催されました。寺田社長のトークによれば、「千葉で最も大きい蔵元と最も小さい蔵元の組み合わせ」とのことですが、大きいのは「鍋店」という本当に大きい、「仁勇」という銘柄の蔵元さん。そして、小さいのはお米から無農薬栽培し、昔からの酒づくりの手法、生もと(※きもとと言い、みとの漢字は西と言う篇の脇に元という字を書きます)という手間暇かかる酒を造っている寺田本家。
群馬からは募集した定員いっぱいの枠の45名ほど、大型バスでかけつけました。
ここ10年ほどは寺田本家さんの2月の蔵開きに併せて「新春ツァー」を企画し、お邪魔してきました。寺田社長のお話や蔵案内、そして奥さんの無農薬野菜の自然料理や飲み放題の新酒を味わって、実家のお得意さんたちは満腹感で帰られるのが通例でしたが、今回は趣向をかえて2月に訪れるのを延期。3年前から寺田本家さんも加わって年々、脚光を浴びている、「蔵元フェスタ」に、初めて参加してみた次第です。
車中、義妹が「少しでも、皆さんのご負担を軽くしようと思って、例年、ガイドさんを頼まず私が勤めさせて頂いてます」という、その説明や、関連ビデオを見ていたら、長い時間をもてあまさないようにとツン読状態の本や新聞を一杯持参したのに読む間なし。
次々に廻ってくる試飲の酒類。普段は酒類に手を出さない私も飲んでみました。確かに「むすひ」は、臓器の一つ一つが生き返るような、ほんものの味わいでした。
前日、NHKで放映されたこともあるのでしょうか、バスが神崎駅付近に着くと、もう参加者が続々と歩いていて、群馬からの参加者は驚きつつ、町役場の駐車場へ到着。途中窓から見えた、道いっぱいの人込みに「えぇ」となったものでした。
昨年は2万人以上の参加者、今年はもっと多いと伝わってます。
縦横にのびた道路両側の出店数は130店舗とか。
大きい蔵元の「鍋屋」さん独自の企画で20回くらいを数えた3年前から「寺田本家」さんも参加、町全体のイベントに発展したようです。人込みをかきわけて、私たち一行が寺田本家さんに着いたのは11時ちょっと前。神崎町長さんたちのあいさつが終わりかけた頃でした。さらに、最近は映画の余波もあるようで、寺田本家さんの敷地内は、酒類の試飲、そばやつきたてモチの列にはまさに長蛇の列とびっしりの人ごみ。
ここでの催しは各種のライブと蔵の中でのトーク。半農半シンガーのYae(やえ)さんと寺田啓佐さんとトークはとってもにぎやかだったようでした。のんびりとかけつけた時は修了間際。
町外れの屋台の現地の女性グループらしい店の、もりだくさんの100円ケンチン汁をほおばりつつ「これ、お安いですね」(でも、もしかしたら有機栽培ではなかったかもしれない? )と隣にすわった男性と話しているうちに、寺田さんに頼まれたカメラマンとのことで、ふしぎなご縁のつながりにおしゃべりしてしまったのでした。
でも、蔵の入口ではからずも、映画「降りていく生き方」の森田プロデューサーと悪徳市長役の権藤栄作さんに遭遇。ごあいさつが出来て良かったです。
前橋の上映会後の懇親会の席で「弟たちがお世話になります」と挨拶した際に頂いた名刺によれば、森田さんの本業は弁護士。二つ頂いた権藤さんの映画のシーンもある個性的な名刺には「降りていく俳優 権藤栄作」。もう1枚には、なんと企画元「プレサリオ」の取締役社長の磯村健治さんとあったのです。お若い日の一時は俳優業もなさっていたとか? かなりの名演技者のはずでした。 で、続くお二人と寺田さんのトークはばっちり拝聴。
この後には、映画の推薦人のお一人でもある加藤登紀子さんの娘さん、先のYae(やえ)さんの、今度は戸外でライブショウもあったのですが、帰途の集合時間の15時半がせまっていて断念。(なんと、都内の大渋滞中の退屈しのぎに、義妹が選んだビデオは、高齢化社会の姿を描いた「折り梅」。その老人施設の施設長役はその加藤登紀子さんなのでした)
ほんものの酒は、豊かに精神をつくるように思います。
寺田さんももともとは酒税法にもとづく酒を造っていたけれど、往き詰まって末の模索だったそうでした。
戦後の合成酒や添加物入りの酒を飲まされた世代の人々に、こういう昔からのお酒を飲ませたかったなとしみじみ思いました。
元来、酒を飲めなかったわが亡き父は、私の小さい頃、味噌・醤油類のひき売り先のお得意さんで出されるお酒に酔ってご機嫌な時もありましたが、時に供された合成酒とやらにあてられて、蒼い顔で帰ってきて往生していたのを子供心にかすかに覚えています。確か「ありゃ、ナオシだったんだ」とかの言葉を口にしていたように記憶しています。
父の晩年に取得した酒類免許。その免許制のために、父の急死によって、進路をあきらめ跡を継いだ弟。そして、寺田本家さんとのうれしいご縁……
本来、酒は百薬の長だったはず。母方の祖父は、まだ量り売りだった大好きな酒を買いに行く時は、一滴たりとも水分がまざらないように容器を周到に干しておいて楽しみに求めに行ったと、亡き母は語っていた。
添加物が野放し状態で次々に登場した1960年代。
梅雨時にはワカメや煮干しなどの乾物類に、青カビはつきものだった。それがいつの間にかカビなくなった。玉ねぎにも芽がでなくなった。
商い屋の主婦として、売れ残りのしかもその最もカスの部分を食さざるをえなかった母は、土に親しむことを好み「(商売よりも)百姓のままでいたかった」が口癖の極めて自然志向の強い人だったが、終生、望みは何一つ叶わない人でもあった。
亡くなる数日前、膵臓ガンの疑いありと診断された時に、直感的に私は、長年飲んでいたリューマチの治療薬の毒々しい色つき薬剤などや、近年の食材の変化や新食材にあると感じたものだった。
だから、弟夫婦が、20年近く前、店内のそれまでの流通品を放りだし、自然食品の店に衣替えした時には、近隣農家の「無農薬で野菜が作れるか」などのかげ口の声もあったり、厳しい経営状態の時もあったようでしたが、心ひそかに応援してきたつもり。 そして、このツアーの回数を重ねるのと共に、少しづつ理解ある層との連携の輪が広がってきている。
「食の安全性」のわかる方たちは、ダムを始めとした大型コンクリート文化のカラクリもご理解くださるものと感じている。
最後はお願いごとにて。
① 映画「降りていく生き方」の、近々開催の八王子と江戸川の2会場の集まりが悪いようですので、お近くの方やネットをお持ちの方、よろしくお願いいたします。バスの中で私の隣の席に座られたお若いカップルも、無農薬野菜のネットを通じて、呼びかけてみるとか言ってくれてました。
http://www.nippon-p.org/mov.html
3月 22日 (月曜日) 終日 上映 in 東京都・八王子:(3回上映&ゲスト)
3月 25日 (木曜日) 終日 上映 in 東京・江戸川区:(3回上映)
さらに、 4月 10日 (土曜日) 終日 上映 in 愛知県・名古屋(2回上映)
4月 24日 (土曜日) 終日 上映 in 高梁市・岡山県(2回上映)
② 前橋にお見えの際、森田プロデューサーと盛り上がってしまったのですが、是非、上映会を八ッ場現地で行いたと念じております。「しかし、人数的にどうて゜しょうか」とは申し上げてまいりました。何か、お知恵ありませんでしょうか?
2010年03月13日
ホントになかった、小寺前知事の肖像画
昨日、常任委員会の午前の部終了後、県庁内で所用を終えて、やはり、午後の傍聴は止めると決心。
再び通路を通って県議会に戻り、五階のロビーから、エレベーターに乗って一階の受付に行こうとした際に、これまでは気にならなかった右手奥の広いガラス戸越しの部屋が目にとまりました。
一面のガラス戸の奥にはカウンターがあり、ホテル並みの構えながらそこはかながらものものしい雰囲気も漂ってました。何だろうと思って近づくとガラス戸の左手にめだたぬ大きさの文字で「秘書室」とあり、奥には肖像画がズラリと掲げられています。
「秘書課」と言う課があることくらいは知っている単純脳細胞に、これまた短絡的に「そうだ、歴代知事の写真とやらを見ていこう」とひらめきました。
この根底には県議会を騒然とさせたという、去る八日の後藤県議の例の質問、「小寺前知事の肖像画が未だ掲げられないのはどういう゜理由なのか」があったからです。
後藤県議は、小寺前知事の知事時代のブレーンで、落選・知事失職とともに職を辞し県議会議員になった方です。自民党県議団が前知事との確執から、この方を副知事にしようとする小寺知事に対して、再三にわたり抵抗を示し、亀裂の一因となったことは群馬県民ならほとんどの者が知っているという経緯があります。
昼どきだったのに、男性職員が出てこられた。こうなったら、ひき返したらかえっておかしい。
「歴代知事の肖像画って、あれですか」と臆面もなくきりだした。「いえ、ここは議長の秘書室ですので、歴代議長のものだけです」との答え。
このおばさん、すっかり、県庁舎と議会棟とを混同していた。
しかも、各自治体の議長に議長室があるのは知っていたが、県議会の議長ともなれば、こんな立派な秘書室があるなんてことも、全く予想もしていなかった。しかも、昼どきなのに男性二名、女性一名の職員の姿が、ガラス戸越しにあった。
まだ、混同がとけきれずに、「じゃあ、知事の肖像画は」と臆面もなく、めげずに問い直す始末。
「それは県庁舎内六階の知事室の前のロピーです」と困惑気味ではあるが、職業柄もあってか、それでも懇切な対応であった。めげずに「行っていいのかしら」とさらに問うと、「たぶん、大丈夫とは思いますが、担当が違いますのでわかりかねます……」
半開きになったガラス戸正面の写真は部屋の奥にまで続いているらしく、確かに歴代知事にしては数が多すぎる。目線の先を読んでか、この嫌みの感じられない親切な職員さんは、「ご覧になっていかれますか?」と笑顔で問いかけてくださった。
そうだよな、こんな機会でもなければ入れないなと考えて、「よろしいですかぁ」と言うと、「どうぞ、どうぞ」と室内へ案内してくださった。
左手に折れ、通りすがりにかいま見た、すぐの議長室の豪華さには、目を見張った。調度品野一つ一つが輝いてみえる。
「うをぁ、豪華ですねぇ」と口を衝いて出た。それだけで止めておけば良いのに、「さすがは、自民党さんの天下の群馬県ですね」とまたもヒト言余分ごとを繰り出した上に、「一般県民には恐れ多くて」とまで。鍵の手になった続く部屋は応接間。その前にも歴代議長の写真が処せましと。この辺りまでくると、知っている大物県議さんたちの顔が並んでいた。
確か、副議長室もあるとか。
あぁ、これだもの。男社会の中では、議員になるのが夢。議員になれば役職を欲しがるはず。何年か前に高崎市での議長選で、成りたくてたまらなかったベテラン議員が金を配って買収行為をしたことが明るみに出たっけ。
そう言えば、地方議員の端くれだった時、歴代議長の肖像画がズラリとならんだ合併前の町議会の議長室には、同級生の議長からのご叱責にて呼ばれたため出入りしたけれど、編入合併した高崎市の議長室はどこにあったのか、お邪魔ムシ的新参者の縁なき身では知らなかった。行ってみようかなどと思いもしなかったけれど、市レベルでも秘書室はあったのだろうか。
さて、駐車場に向かいながら、思い切って県庁内の知事室前のロビーにも。
通路への入り口は、どういうわけか、大振りの観葉植物の鉢群に閉ざされていましたか゜、間を縫って侵入。
五代目の八ッ場ダムに懐疑的だったため、自民党福田派に追われた神田知事の肖像画の後は、福田派の肝いりで登場の八ッ場ダムを仕上げとされる清水知事。で、その後は長い壁面が空白のまま。
こんなことに税金を使うことない、大沢県政は賢政と呼ぶべきなのか。それとも、単なる意地のはりあい。
どっちにしても、疑うことなくどこの自治体でも続く慣習というか悪習に近い仰々しさ。小さい自治体ほど価値観の増す、それらを県がお手本を示すことは良いことに相違ない。
先々の意識改革につながる。
ところで、知事室はもっと豪華なのだろうか。帰途、根が浅はかな身には気になることの一つであった。 応接室には入ったことがあったが、ただ広かったが、議会よりも質素だったような記憶がある。
再び通路を通って県議会に戻り、五階のロビーから、エレベーターに乗って一階の受付に行こうとした際に、これまでは気にならなかった右手奥の広いガラス戸越しの部屋が目にとまりました。
一面のガラス戸の奥にはカウンターがあり、ホテル並みの構えながらそこはかながらものものしい雰囲気も漂ってました。何だろうと思って近づくとガラス戸の左手にめだたぬ大きさの文字で「秘書室」とあり、奥には肖像画がズラリと掲げられています。
「秘書課」と言う課があることくらいは知っている単純脳細胞に、これまた短絡的に「そうだ、歴代知事の写真とやらを見ていこう」とひらめきました。
この根底には県議会を騒然とさせたという、去る八日の後藤県議の例の質問、「小寺前知事の肖像画が未だ掲げられないのはどういう゜理由なのか」があったからです。
後藤県議は、小寺前知事の知事時代のブレーンで、落選・知事失職とともに職を辞し県議会議員になった方です。自民党県議団が前知事との確執から、この方を副知事にしようとする小寺知事に対して、再三にわたり抵抗を示し、亀裂の一因となったことは群馬県民ならほとんどの者が知っているという経緯があります。
昼どきだったのに、男性職員が出てこられた。こうなったら、ひき返したらかえっておかしい。
「歴代知事の肖像画って、あれですか」と臆面もなくきりだした。「いえ、ここは議長の秘書室ですので、歴代議長のものだけです」との答え。
このおばさん、すっかり、県庁舎と議会棟とを混同していた。
しかも、各自治体の議長に議長室があるのは知っていたが、県議会の議長ともなれば、こんな立派な秘書室があるなんてことも、全く予想もしていなかった。しかも、昼どきなのに男性二名、女性一名の職員の姿が、ガラス戸越しにあった。
まだ、混同がとけきれずに、「じゃあ、知事の肖像画は」と臆面もなく、めげずに問い直す始末。
「それは県庁舎内六階の知事室の前のロピーです」と困惑気味ではあるが、職業柄もあってか、それでも懇切な対応であった。めげずに「行っていいのかしら」とさらに問うと、「たぶん、大丈夫とは思いますが、担当が違いますのでわかりかねます……」
半開きになったガラス戸正面の写真は部屋の奥にまで続いているらしく、確かに歴代知事にしては数が多すぎる。目線の先を読んでか、この嫌みの感じられない親切な職員さんは、「ご覧になっていかれますか?」と笑顔で問いかけてくださった。
そうだよな、こんな機会でもなければ入れないなと考えて、「よろしいですかぁ」と言うと、「どうぞ、どうぞ」と室内へ案内してくださった。
左手に折れ、通りすがりにかいま見た、すぐの議長室の豪華さには、目を見張った。調度品野一つ一つが輝いてみえる。
「うをぁ、豪華ですねぇ」と口を衝いて出た。それだけで止めておけば良いのに、「さすがは、自民党さんの天下の群馬県ですね」とまたもヒト言余分ごとを繰り出した上に、「一般県民には恐れ多くて」とまで。鍵の手になった続く部屋は応接間。その前にも歴代議長の写真が処せましと。この辺りまでくると、知っている大物県議さんたちの顔が並んでいた。
確か、副議長室もあるとか。
あぁ、これだもの。男社会の中では、議員になるのが夢。議員になれば役職を欲しがるはず。何年か前に高崎市での議長選で、成りたくてたまらなかったベテラン議員が金を配って買収行為をしたことが明るみに出たっけ。
そう言えば、地方議員の端くれだった時、歴代議長の肖像画がズラリとならんだ合併前の町議会の議長室には、同級生の議長からのご叱責にて呼ばれたため出入りしたけれど、編入合併した高崎市の議長室はどこにあったのか、お邪魔ムシ的新参者の縁なき身では知らなかった。行ってみようかなどと思いもしなかったけれど、市レベルでも秘書室はあったのだろうか。
さて、駐車場に向かいながら、思い切って県庁内の知事室前のロビーにも。
通路への入り口は、どういうわけか、大振りの観葉植物の鉢群に閉ざされていましたか゜、間を縫って侵入。
五代目の八ッ場ダムに懐疑的だったため、自民党福田派に追われた神田知事の肖像画の後は、福田派の肝いりで登場の八ッ場ダムを仕上げとされる清水知事。で、その後は長い壁面が空白のまま。
こんなことに税金を使うことない、大沢県政は賢政と呼ぶべきなのか。それとも、単なる意地のはりあい。
どっちにしても、疑うことなくどこの自治体でも続く慣習というか悪習に近い仰々しさ。小さい自治体ほど価値観の増す、それらを県がお手本を示すことは良いことに相違ない。
先々の意識改革につながる。
ところで、知事室はもっと豪華なのだろうか。帰途、根が浅はかな身には気になることの一つであった。 応接室には入ったことがあったが、ただ広かったが、議会よりも質素だったような記憶がある。
2010年03月12日
常任委つかの間、傍聴記。議会は誰のもの?
かねて依頼しておいた情報公開の公開日が、本日10時。 そして、同じ時刻から、県議会常任委員会の日でもありました。
で、情報公開室で、文書を数種類うけとってみると、議会に上程された際の特定ダム対策課の説明が抜けていたので同課の職員さんに問うと、結局、立ち会いの情報公開室の担当者が「それなら、議事録にあるはず」というので、と所蔵棚まで一緒に行って探してもらった上に、「手間とるようだったら、委員会の傍聴に行ってくるから、係の方に渡しておいてくださいません?」とちゃっかりお願い。
「八ッ場ダム問題」し同特別委員会でという妙な不文律のため、触れないのは分っていたので、傍聴は迷っていたけれど、ここで探してもらう時間を待つよりは良いとふんだのでした。
5階の議会棟への通路へ出るため、エレベーターにのると〇〇新聞社の記者に。議会棟への通路では今度は他新聞の記者にあい、4階までしゃべりながら進み、1階の受付で手続きをして階段を再度、上ると、またもう一人。この記者も4階へ。4階には総務企画・厚生文化の二つの常任委員会が開かれていた。
3階で開かれていた産経土木常任委員会はひっそりしていた。もちろん、傍聴席は私一人。記者席も二名のみ(昼ちかく、もう一人見えたが)。
10時半に近かったが、記者さん達のご出勤時間は、おそらく「付託議案の概要・内容」の説明を過ぎて質疑の時間に入る頃をみはからっているのかもしれないなと、席についてからひらめいた。
県課長クラスが説明してくださるのは、分厚な議案書による。耳で利いても意味不明。もちろん、記者には配布ずみ。この日は50分程度だったが、長い時は一時間を超える場合もあって苦痛極まりない。しかし、初回は緊張してご拝聴していた。お葬式の読経の部分に相当する時間である。
せめて傍聴者にも、時間のロスなので傍聴中のみで良いから、レンタルしてくれないかなと思ったものである。
フカフカ椅子にふんぞり返って私語を交わす議員サマやテーブルのあるマスコミとの差をつけすぎる。必あまりに差があり、然的にこちらも「聴かせて戴いている身」として卑屈にへりくだってしまう。
議会は誰のためにある。
大沢知事も過日の後藤県議の質問、「県庁は誰のもの」に答えて「県庁は県民のためにある」と明言していられたではないか。
八ッ場がないから、議題は前橋市元総社町の老朽県営住宅地の再開発や下水道・浄化槽などの都市問題が多かった。
最初の質問者は副委員長の萩原渉議員。吾妻郡選出である。上信自動車道のことなどの質問をくりだされていたが、特にのこったのは、「町中再生・中心市街地活性化」問題」へのご提案。
いいことをおっしゃっていた。
あわてて、メモった萩原議員の言語録をご紹介。
“町中に人口をはりつけろ”とのキャッチフレーズを援用し、ある町中に2000人収容の学生寮を建設したら、活性化した例があるそうであった。是非、この“人口貼り付け方式”を用いられて、前政権の失策にて人口流出に歯止めのかからず窮状にひんしている、八ッ場現地の活性化の先頭に立たれて戴きたいものである。
また、県行政にとって多年の難物的課題だったらしい元総社町の老朽化した県営住宅問題でのご意見の中で、しきりに「プロポーザル方式の導入を行い、企業の知恵をかりろ」と力説されていられた。
が、プロポーザル方式の中味を知りだした身には、異論があった。
確かに新技法の英知がちりばめられたプロポーザル方式には魅力と吸引力があるが、現実にはたった一社の場合もある。しかも条件に限定枠で、ある意中の企業しか応募できないプロポーザル方式もあるからである。提案してみようかと思う次第である。
で、手元のメモ書きには、「企業の知恵ではなく、本来は県民の知恵に基づく」と記してあった。
広く県民の知恵と提案も、募るべきでは? ものごとを最もよく知っているのは、地形や風土を知り,実際に生活体験のある地元民であ。
この間の小さな町議会での体験で味わってきたのだが、議員が一般質問などで力説、特に自民党さん系の議員さんたちが多かったが、後日、全容が浮かび出ることがあった。あらかじめ予想がつく同僚議員は、「見てみろ、ヤッコさん。〇〇筋に頼まれているんだんべから、一生懸命だいな」。思えば、三人称に「やっこさん」なる語が、仮にも議員サマに対してもまかり通る町なのでした。
ま、その折の体験が感覚的に浮上したわけではなかったが、ちょっぴりひっかかった次第である。
続く、笹川議員の質問で、午前中は終了。
聴いていて、ムダな質疑はないけれど、家に雑事・家事が山積み。一時間半のみの傍聴にて、午後の傍聴は思い切って断念。
※実は、当初の表題は、「議長室の豪華さに驚きました」であった。そして、知事室前のロビーでのことなどを記すつもりだったのだが、余分ごとまで記し過ぎるから、書いているうちに止められずに紙幅がつきてしまいました。
で、情報公開室で、文書を数種類うけとってみると、議会に上程された際の特定ダム対策課の説明が抜けていたので同課の職員さんに問うと、結局、立ち会いの情報公開室の担当者が「それなら、議事録にあるはず」というので、と所蔵棚まで一緒に行って探してもらった上に、「手間とるようだったら、委員会の傍聴に行ってくるから、係の方に渡しておいてくださいません?」とちゃっかりお願い。
「八ッ場ダム問題」し同特別委員会でという妙な不文律のため、触れないのは分っていたので、傍聴は迷っていたけれど、ここで探してもらう時間を待つよりは良いとふんだのでした。
5階の議会棟への通路へ出るため、エレベーターにのると〇〇新聞社の記者に。議会棟への通路では今度は他新聞の記者にあい、4階までしゃべりながら進み、1階の受付で手続きをして階段を再度、上ると、またもう一人。この記者も4階へ。4階には総務企画・厚生文化の二つの常任委員会が開かれていた。
3階で開かれていた産経土木常任委員会はひっそりしていた。もちろん、傍聴席は私一人。記者席も二名のみ(昼ちかく、もう一人見えたが)。
10時半に近かったが、記者さん達のご出勤時間は、おそらく「付託議案の概要・内容」の説明を過ぎて質疑の時間に入る頃をみはからっているのかもしれないなと、席についてからひらめいた。
県課長クラスが説明してくださるのは、分厚な議案書による。耳で利いても意味不明。もちろん、記者には配布ずみ。この日は50分程度だったが、長い時は一時間を超える場合もあって苦痛極まりない。しかし、初回は緊張してご拝聴していた。お葬式の読経の部分に相当する時間である。
せめて傍聴者にも、時間のロスなので傍聴中のみで良いから、レンタルしてくれないかなと思ったものである。
フカフカ椅子にふんぞり返って私語を交わす議員サマやテーブルのあるマスコミとの差をつけすぎる。必あまりに差があり、然的にこちらも「聴かせて戴いている身」として卑屈にへりくだってしまう。
議会は誰のためにある。
大沢知事も過日の後藤県議の質問、「県庁は誰のもの」に答えて「県庁は県民のためにある」と明言していられたではないか。
八ッ場がないから、議題は前橋市元総社町の老朽県営住宅地の再開発や下水道・浄化槽などの都市問題が多かった。
最初の質問者は副委員長の萩原渉議員。吾妻郡選出である。上信自動車道のことなどの質問をくりだされていたが、特にのこったのは、「町中再生・中心市街地活性化」問題」へのご提案。
いいことをおっしゃっていた。
あわてて、メモった萩原議員の言語録をご紹介。
“町中に人口をはりつけろ”とのキャッチフレーズを援用し、ある町中に2000人収容の学生寮を建設したら、活性化した例があるそうであった。是非、この“人口貼り付け方式”を用いられて、前政権の失策にて人口流出に歯止めのかからず窮状にひんしている、八ッ場現地の活性化の先頭に立たれて戴きたいものである。
また、県行政にとって多年の難物的課題だったらしい元総社町の老朽化した県営住宅問題でのご意見の中で、しきりに「プロポーザル方式の導入を行い、企業の知恵をかりろ」と力説されていられた。
が、プロポーザル方式の中味を知りだした身には、異論があった。
確かに新技法の英知がちりばめられたプロポーザル方式には魅力と吸引力があるが、現実にはたった一社の場合もある。しかも条件に限定枠で、ある意中の企業しか応募できないプロポーザル方式もあるからである。提案してみようかと思う次第である。
で、手元のメモ書きには、「企業の知恵ではなく、本来は県民の知恵に基づく」と記してあった。
広く県民の知恵と提案も、募るべきでは? ものごとを最もよく知っているのは、地形や風土を知り,実際に生活体験のある地元民であ。
この間の小さな町議会での体験で味わってきたのだが、議員が一般質問などで力説、特に自民党さん系の議員さんたちが多かったが、後日、全容が浮かび出ることがあった。あらかじめ予想がつく同僚議員は、「見てみろ、ヤッコさん。〇〇筋に頼まれているんだんべから、一生懸命だいな」。思えば、三人称に「やっこさん」なる語が、仮にも議員サマに対してもまかり通る町なのでした。
ま、その折の体験が感覚的に浮上したわけではなかったが、ちょっぴりひっかかった次第である。
続く、笹川議員の質問で、午前中は終了。
聴いていて、ムダな質疑はないけれど、家に雑事・家事が山積み。一時間半のみの傍聴にて、午後の傍聴は思い切って断念。
※実は、当初の表題は、「議長室の豪華さに驚きました」であった。そして、知事室前のロビーでのことなどを記すつもりだったのだが、余分ごとまで記し過ぎるから、書いているうちに止められずに紙幅がつきてしまいました。
2010年03月10日
空も陸も、乱造体質の需要予測
テレビ朝日の朝の番組で、前原大臣発表の98もの空港のうち、計画時の需要予測の実績を満たしているのは、なん8ヶ所しかないとの報道を行っていた。
ダムと同じに、過大な需要予測のもとに強引に造ってしまった。造ることが目的で、しかもより大きなものを造れば、それだけ大きな献金が自民党に入る。
ダム建設と同じカラクリなのだろう。
それにしても、日本列島のあちこちに98ヶ所ものマークがつけられているのを見ると、多いことを実感する。
一覧表の数値を慌てて、メモした。
1位は熊本空港で 181万人に対して 131万人 167%
続いて、長崎、庄内、岡山、那覇、旭川、名古屋の順位となっていた。
圧倒的に数値は大きいが、羽田は6124万人に対して、6319万人。かろうじて100%ヲこえ、103%であった。
最下位は、紋別。37万人に対して、5万人であった。石見もほぼ同じ。
福島は142万人に対して、35万人。25%であった。
(以上はメモったものだけだが、詳細が本日10日の朝日新聞 13版の5面にもあり)
同じく、八ッ場ダムのバラ色の過大な需要予測のパンフレットの文字をみていると腹がたってくる。
なお、これまた「何が、ダイエットバレーか」とあきれ返ってきた、現地再建素策の目玉的な「ダイエットバレー構想」が、昨日伝えたように、9日の県議会で正式に打ち切りになった。県も町も本気でやる気もないくせに、鳴り物入りで絵そらごとの夢を与え、ここまで何とかかんとかひきづってきたのは、一種の犯罪行為だ。
ダムと同じに、過大な需要予測のもとに強引に造ってしまった。造ることが目的で、しかもより大きなものを造れば、それだけ大きな献金が自民党に入る。
ダム建設と同じカラクリなのだろう。
それにしても、日本列島のあちこちに98ヶ所ものマークがつけられているのを見ると、多いことを実感する。
一覧表の数値を慌てて、メモした。
1位は熊本空港で 181万人に対して 131万人 167%
続いて、長崎、庄内、岡山、那覇、旭川、名古屋の順位となっていた。
圧倒的に数値は大きいが、羽田は6124万人に対して、6319万人。かろうじて100%ヲこえ、103%であった。
最下位は、紋別。37万人に対して、5万人であった。石見もほぼ同じ。
福島は142万人に対して、35万人。25%であった。
(以上はメモったものだけだが、詳細が本日10日の朝日新聞 13版の5面にもあり)
同じく、八ッ場ダムのバラ色の過大な需要予測のパンフレットの文字をみていると腹がたってくる。
なお、これまた「何が、ダイエットバレーか」とあきれ返ってきた、現地再建素策の目玉的な「ダイエットバレー構想」が、昨日伝えたように、9日の県議会で正式に打ち切りになった。県も町も本気でやる気もないくせに、鳴り物入りで絵そらごとの夢を与え、ここまで何とかかんとかひきづってきたのは、一種の犯罪行為だ。