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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年10月09日

お上の決定に逆らって?視察団などを次々とご手配中!

 来年度予算にダム提体予算はつけず、中止への重い扉は下ろされているのに、
まだなおかつ、意気軒昂な自民党県議団は、次々に視察団受け入れ計画を打ち
出しています。
 かつて、「一旦決定したものに反対してもムダ」「お上にさからったってムダ」と
ご高説を繰り出されたのは、他ならぬ自民党筋のみなさん達。でも、立場変われ
ば、扉は閉ざされたにもかかわらず、まだ激突の構え。

 そして、最もご熱心なのが故・萩原好夫さんの甥であることを、県議会一般質問
中に、自己紹介されていた萩原渉県議。
 萩原好夫さんは、1965(昭40)年5月、「八ッ場ダム連合対策委員会」を結成、そ
の委員長となったにもかかわらず、開店休業のまま、同年12月、解散。「条件闘争」
を掲げて、反対運動の戦列から抜けだした方でした。
 当時大蔵大臣となった、旧群馬三区選出の福田赳夫代議士のパイプ役としても知
られている方です。
 

  下記に一昨日の傍聴の際に耳にした日程をお知らせします。

    現地視察

 10/9   埼玉の県議会議員現地調査 72名の議員団
         ※「民主党系の議員も来る」を強調していました。
 10/13  都議会議員 現地視察     
 10/19 一都5県の知事(全員ではなし) 

    意見書提出
  町村会
  埼玉・千葉・茨城県の県議会

       参考人招致
  7日の常任委で、「誰か、呼んで必要性を聞く」旨の意見が出ていました。
  「前原でも呼んで……、まぁそうもいかないだろうけれど」の声もあり。
   関東地方整備局の招致は、決定的な空気でした。
   本日の報道によれば、関東地方整備局の幹部3人に決定された模様。
   
 10/10 追伸  
 【2009年10月10日(土) 上毛新聞一面中段】 
 http://www.jomo-news.co.jp/news/a/10/news03.htm
 八ツ場で県議会 関東地方整備局の幹部を参考人招致へ


     


Posted by やんばちゃん at 22:06Comments(2)紹介

2009年10月08日

品木ダムにはヒ素まであるのに (ニ)産経土木常任委・傍聴 

 昨日、お伝えした9/7(水)の県議会・産経土木常任委員会の
傍聴について、お知らせします。
 まず、下記の、総務企画常任委員会の様子を伝える二紙の報
道をご覧ください。
 
①はサイトがないので、手打ちにて。誤記がありましたら、お許しを。
 ①【2009年10月7日(水) 上毛新聞一面 中段 小見出し】
  八ッ場ダム問題 常任委でも舌戦 県議会 
 県議会総務企画常任委員会が6日開かれ、八ッ場ダム建設を
めぐって、推進派、中止派の両議員が県執行部への質問の形で
主張をぶつけ合った。
 口火を切ったのはの「八ッ場ダム推進議連1都5県の会」幹事長
を務める中沢丈一氏(自民)。利水を担当する県企画部、首都圏の
人口微増を理由に水需要が当分減少しないことや、少雨傾向に伴
い取水が不安定化しているという見解を示したのを踏まえ「水がめ
としての八ッ場ダムの必要性が高まっている」と建設推進の合理性
を強調した。
 これに対し、続いて質問した「八ッ場ダムを考える1都5県県議会
議員の会」事務局長の角倉邦良氏(リベラル群馬)は、強酸性の川
を石灰を使って中和している現状について触れ「(ダム湖が)青い水
を満々とたたえ、素晴らしい水がたまるなんてことはあり得ない」と主
張、建設事業に疑問を投げかけた。

② 【2009年10月8日(木) 朝日新聞群馬版】 http://mytown.asahi.com/gunma/news.php?k_id=10000580910080001
  八ッ場ダム    県議会で水質論争
    民主系議員発言を削除


 ////////////////////////////////
 さて、昨日7日、二日目の産経土木常任委員会のしんがりを務めたの
は、真下誠治さん(自民・ポラリスの会)。
 去る28日の県議会一般質問初日の冒頭の質問者で、八ッ場ダム問題
をとりあげ、その持ち時間のほとんどを、かの長野原町町議会議員・星河
由紀子さんの例の原稿を、時に声詰まらせて読み上げた県議です。
  ※(あらためて、くり返しこの方の手記を聞いていると各プロットごとが
  出来すぎていて、一瞬は心打たれる。が、次に「ちょっと、出来すぎて
  いないか?」 と、かえって違和感が漂いくるから、不思議である)
 
  設問の趣旨は、①の「今朝の上毛新聞の内容を訂正せよ」。
  理由は、「角倉発言は、読んだ人に影響を与える。いかがなものか」。

 以下は手元のメモ書きをもとに。誤認はご容赦を。
 真下:この記事に対して、どう考えるか
 県 :ダムに流入する湯の湖は、S38年に中和工場が完成。PH2~3
    をPH4~7に中和できるようになった。汚水対策、富栄養化対策な
    どがある。
 真下:それは草津の町だけのことか?
  県 :吾妻川全体。
 真下:河川は国の管理。吾妻郡全体に湯川の水質はどうなっているのか。
  県 :群馬県には詳細なデーターはない。
 真下:それは角倉発言の言う通りなのか。雨がふれば薄まるはず。
 県 : 県が聞いているのは、総合的な水質なので……
  
 ---ここで、隣の萩原渉県議と話し、以下、萩原県議からの伝聞口調て゜
    話した。で、3時~10分間の休憩終了間際、廊下の様子が見える室内
    の定席にすわっていた腰塚誠県議から「もう、話止めにして入れよぉ」と
    ニ~三度言われて、二県議は語りながら室内に入り、席についてもささ
    やきあっていたので、休憩中に廊下で今回の質問について話しあってい
    たのではの憶測がひらめいた。
     さらに今朝の②の記事を読み、総務企画常任委からの議員間の情報
    連絡があった? のではとの憶測ができるのだが……ーーーーー
 
 真下:草津町での「たれ流しの水を飲んでいる」という意見がある。 
     不安を煽るような発言だ。草津の公共下水はどうなっているのか。
     国の事業でやっているのだから……、質問書は出しているのか。
     シャンプーした水がフケやアカと一緒に伊勢崎市まで行っているとい
     うことらしい。草津町は垂れ流しかなのか。
 下水道課長:合併浄化槽の普及率は87、2%。県内の上から5番目の土
          地です。
 真下:12、8%は出来ていないということになるけれど……
     川の水質。利根川と合流する前の吾妻川の水質は、群馬県の汚泥の
     環境基準を満足させているのか?
 県側答弁: ーー※長いことと、メモしきれない部分もあるので略ーー
 
 真下:中和している品木ダムの水の色は、奇麗な水の色なのか。汚いのか。
     データーをもらえ。
   ※さらに、先の前橋地裁の環境の箇所の判決文を読み、国も問題ないこ
    とを認めていることを強調。 
 県  : ①流水調節 ②流水の健全な機能
 真下:吾妻川流域には、何百という川筋があり、その中の一本でしかない草
     津の湯川を取り上げるのはおかしい。
 県土整備部長:吾妻川はきれいです。
 真下:さすがは、元国交省の河川局。

    吾妻川・湯川、湯の湖、品木ダムは地元でしょに
   
   ここまで、急ぎのメモを写しましたが、あ~あ。
   真下さんは、吾妻合流地点の  渋川市選出の議員さんであり、萩原議員
  は湯川のある地元の草津町選出の  議員さんではありませんか。
    風評被害とか言って、こんなに仰々しく持ち出される前に、何で日頃よりご
  自分の眼で確かめておいたり、なぜ地元関係機関に電話ででも確かめられな
  いのでしょうか。
   マァもっとも、市民運動の中でも、先般「品木ダムのヒ素問題」を追及する会
  の設立に対し、「草津町の風評被害になる」とご親切な老婆心で運動つぶしを
  はかられたご仁もいらしたのですから、自民党議員団が一致団結して憂えて
  「発言削除」を迫るのもムリからぬことでしょうが。
   確かに、湯の湖の石灰水と反応した不気味な抹茶色を、エメラルドグリーンと
  でも呼べば、どんなに麗しい湖面が出現するかとでも感じられていたのでしょう
  か。
  
        ヒ素の堆積物があり   
   けれどね。ヒ素があるんですよ!! 
   風評被害でも何でもなく、最近は、品木発電所では、温泉にはつきもののヒ素の
  存在をちゃんと公表していますよ。市民運動が把握したのは、2000年~01年時
  ではなかったでしょうか。
   その為に、汚泥をダム湖下流に捨てられず、周辺の上流域の雑木林は、私が吾
  妻川流域「あなたこの水、飲めますか」を地元誌に乗せるために動き回った2000
  年秋の頃には、雑木林の賃貸料が年々かさんでいったデーターが品木ダムの記念
  誌にありました(草津町立図書館にあり、県立図書館を通して借りた)。
    数年前からもう飽和状態となっていて、対策に困惑しているではありませんか。
   この品木発電所の年間維持費は、同じく当時原稿に記す必要性に迫られ、同発
  電所に確認した際の答えは10億円でした。物価高の今は、幾らでしょうか。
   (“隗より始めよ”。早速、私も確かめてみましょう! 湯の湖と品木発電所に最後に
  訪れたのは7月でしったけ。もう、何回目になりますでしょう)。 
   脇で、県職員の顔を観ていて、「私自身はダムは必要だと思います」と答弁の中で
  あへて言わねばならないお立場を、お気の毒に感じてしまいましたけれど……。
   
  国交省、“鉄の輪づくり”、県議会でも   
   
   そして、「吾妻川はきれいです」と言っただけで真下県議に持ち上げられた、県土整
  備部長さんは、国交省からの出向だったんですか。
   はからずも、今夜の12チャンネルの23時過ぎの公共事業の特集番組「ダム中止 
  その先に」の中で、栃木県の総事業費1840億円の湯西川ダムについて、「どうして、
  ダムを中止でなかったのか」と問われた、福田昭夫前知事(民主党)が、「これは国家
  権力が強くてとてもとても。各県には国交省からの何とか部長がきていて、あっという
  まに横の連携をとる」という意味の証言がありました。
   これって、監視役?
   新政権さん、この制度にもメスを入れてくださいな。
   わが県の部長さんは、色白の繊細そうな方にお見受けいたし、とてもそのような鉄の
  結束の一員にはみえませんけれど……。そういえば、もうお帰りになられたけれど、高
  崎市にも国道17号ができるまで出向されていた、助役(後、副市長)さんがいらっしゃい
  ましたっけ。この方もとてもきさくでにこやかな方でしたが……

   とにもかくにも、「青々とした湖になるわけない」と述べたために、二日間にわたり討議
  された角倉県議の発言は、栄えある県議会の記事録から削除となったそうな。
   他の委員会でも熱心に妙チクリンな助っ人討議が行われていたことを、一県民として傍聴した者
  の責任としてきちんと明記して、おしまい、おしまい。
   これぞ、まさに錆びた?、鉄の輪


    


Posted by やんばちゃん at 21:58Comments(0)報告

2009年10月07日

契約行為なら訴訟に持ち込め (一)産経土木常任委員会・傍聴

 県議会・産経土木常任委員会の傍聴に行ってきました。
 8時半~受付、先着5名ということで、遅れぬようにと必死だった
のに、なんとオンリイ・ワンの私のみ(14時過ぎ1名来るが早退)。
 常任委員会のメンバーは、委員長以下8名。1名欠。
 3日ほど前に電話して、前日の6日には、産経の部門。ダム問題が
議案となる土木は本日と聞いてました。
 傍聴席についてから、しまったと感じたのは、配布物として貰えたの
は、流れを記した1枚紙のみ。前もって、県会議員からアウトラインを
貰っておくべきでした。
 ですので、約1時間の資料説明はまさにチンプンカンプンで、苦痛。
 その後、質疑に入りました。
 午前中のお二人はほぼ八ッ場ダムに時間を費やされ、午後の部で
発言された五議員とも質問・確認事項の末尾で、ダム問題にふれら
れました。

 この中から、二つの大きな視点を取りあげさせて戴きます。
①平成4年度の群馬県と関東地方整備局との基本協定書は、民事
での「契約」に値するのか? 
 「契約行為」なら「約束不履行」として、法的に責任追及が可能では
県の見解を問う。

②前日の総務企画常任委員会の中で、企画部に属す、水利権問題
関連で出された草津町の温泉水に関する角倉発言の余波問題。

 一度に書ききれませんので、ニ回にわけます。
 なお、記者と異なり、録音できずメモがきですので、言い回しは要約に
なりますこと。従ってニュアンスまでは不可となること。また誤認がありま
したら、ご寛容のほどを。

 最初は、13時再開後・二番手の笹川博義県議(自民・ポラリス)の
質問を。
 幾つかの事業の確認事項の最後に、①の質問を行いました。
 やりとりの骨子を。
 
 笹川:基本協定書を結んだ相手先は
 特定ダム課長 : 関東地方整備局と結んでいる。がイコール「国」であると県は
     考える。「国の全権大使として、契約」と考えている。
 笹川:協定書=契約書なら、民間での契約は履行義務がある。
     民間でいえば、訴訟の対象となる。
     その確認はしたか?
 ?県  :していない。
 笹川: だったら、すべきだ。
      政党の代表ではなく、国の代表と行ったのである。民主党の立
     場ではない。
      先の一般質問の中で、大沢知事が言ったように、情報公開をす
     べきだ。昨今の中傷メールは無知から出ている。当時の国交省は
     自民党に大変な責任がある。
     ーーーー以下、あいまい部分があるので念のため割愛ーー
 
 司会・中島篤委員長:「民事でいう契約なのか」を学事法制課の意見を求
              める必要性があるのではないか。
 県土整備部長: 訴訟の対象となるかどうか、調べてみたい。
  
   この後、「前原大臣を呼べないか」との発言もあり 
   


Posted by やんばちゃん at 22:52Comments(0)報告

2009年10月05日

君は舟なり、庶民は水なり 拙著転載・まえがき(一)

 2004年12月、刊行の拙著「八ッ場ダムーー足で歩いた現地ルポ」の
「まえがき」を下記に記させていただきます。
 
鈴木郁子著 『八ッ場ダムー足で歩いた現地ルポ』(2004年12月刊)よ
/////////////////////////////////////////////


  ――君は舟なり、庶民は水なり。
  ――水は即ち舟を載せ、水は即ち舟を覆す。
 流れ行く水もまた単に流されているのではなく、日々思考しながら流れて
いるはず。
 眠らされてきた水=民もいつまでも無知ではない。山川草木みな然り、一
木一草といえどもだ。
 早晩“故に民の上に在る者は以て戒懼せざるべからず”の感もなきにしも
あらず。
 隣接する長野県からの強風の手助けで脱ダムの世相下、水本来が持つ
勢いにのって、耐えてきた民衆による“舟を覆す日”がもたらされる可能性
も濃くなりつつある。
 天下りによってもたらされ、網の目のようにはりめぐらされた公共事業の
カラクリは、すでに明らか。
 今や、民意が潮流となって瀬をはやみ、国を動かす時代なのである。民は
いつまでも黙ってはいない。そもそも人間が水の流れに手を加え、自在に制
御しようとしたことこそ、おごりではなかったか。
 こうした脱ダム社会下、二〇一〇年の完成をめざす八ッ場ダム(群馬県・長
野原町)は、すでに五二年目に突入した。
 水没は三四〇世帯。移転件数は長野原町内で四二二、吾妻町も加えれば
四七〇世帯にもなる。
 「八ッ場」と書いて「やんば」と読ませる特異なダム名は、ダムサイト予定地
付近の大字川原畑、字八ッ場の、この小字名に由来すると考える。
 吾妻川左岸には「八ッ場沢」なる沢があり、吾妻川に垂直に注いでいる。
場所は八ッ場大橋の手前、ダム提建設予定地近くの一四五号線にかかる橋
下の清流である。橋の欄干の古びた石柱は文字面も欠損、磨耗していて読め
ない。語源には諸説がある。
 思えば山には山の営みがあり、里には里の暮らしがあった。
 人々はその村々の独自の地形に温められるように抱かれて、平穏に暮らし
てきた。そうした最中の一九五二年、一方的にもたらされたダム建設の通告
なのであった。
 この間、明日の生活設計も立たぬままに水没民たちの多くは、自分の判断
では何一つ踏み出せずに、半世紀にわたりダムに翻弄され続けてきた。
 特別措置法に基づく補償金は、犠牲者として当然の権利補償なのに、金銭
の放つ特有のくぐもりがアダとなって、下流の市民層とは、往々にして乖離さ
せられてきた。
 突き詰めれば紛れもなく人権問題と呼べる。
      ---以下、略ーーー
.........................................

 
 そして、去る9/17(木)、鳩山政権樹立の翌朝、記念すべきスタートの日、
上毛新聞の「三山春秋」欄では、鳩山政権スタートの内容だった。
 その中頃過ぎに、同じく冒頭の荀子の語句に筆を及ばせていた。

【9月17日(木) 上毛新聞一面最下段 コラム欄 三山春秋】
 .....................................
     ---略ーーー
 ▼中国の『荀子』に〈君なる者は舟なり、庶民なる者は水なり。
  水は即ち舟を載せ、…舟を覆す〉
 とある。庶民が不満を募らせて騒げば、君主は安穏としてその地位に留ま
ることはできないということだ。
  ▼水が流れるのは高低差だけではない。風によっても動くし、温度上昇
でも対流が起こる。選挙は「風」で表現されることが多いが「水もの」でもあ
る。これからどう動くか。〝鳩山丸〟船長の舵取りしだいだ。 
      ---略ーーー
...................................

  本当にこの国の民は、怒った。
  怒りの炸裂は、見事に変革をもたらした。
  
  そして、わが八ッ場ダムにも、風は起きた。
  残るは舵取りしだいかな。
 
 君子のことわざとは、真理に近く、
 人の世は、まさに常にもがもが……
 歴史は繰り返すものですね。

 そして、かくいう私は、睡魔にて、居眠りのフネ漕ぐ我にて、失礼。


※「三山春秋」にもありますように、冒頭のフレーズは、「性悪説」の
荀子の言葉ですが、ゲラ段階で出典名は迷いつつ削りました。
 書き出しの最初に冠することへのあるかなしかの美学とありもしな
い知識をふりかざすようで?「キザ」にしか感じられてしまいかねない
と思えたからでした。
 やはり、心配が的中。知人からの第一声。「書き出しが胸くそ悪い」
と。彼女は辛口な批評家。でも質の良い感性の持ち主として、困ると
判断を仰ぐ、私の“諸葛孔明的・軍師”です。


   


Posted by やんばちゃん at 23:17Comments(0)八ッ場だより

2009年10月02日

情報公開、困るのはどっち?

 雨の中、土。日の二日間、早朝六時~開催のイベントの最終打ち合わせに
午前中は市役所に。
 その総合司会として、初の大役を仰せつかったのですが、まだ、頭の中は、
八ッ場モード。何の準備もありません。

 会場の隅で、他のスタッフの目を気にしながら、二日前の深夜に、留守電に
入っていたのに、本日まで気がつかなかった、ある県の女性県議さんへ、返礼。
これから一般質問とのこと。間に合わず失礼なことを。後日にまたとのこと。

 矢継ぎ早に取材の入った25日以来、何社かの応接と取材に、さすがに“私
の強固なおしゃべり口”も、くたびれ果てました。
 残るは、日曜日夜に廻してもらった、あるライターさんへの応対のみ。
 疲労困憊のはて、実は、29日には、ガスレンジをつけたまま外出。待合室で
雑誌を読んでいて、気がつき、診察をキャンセルして大慌てで帰る始末。
 ガスレンジの一つが壊れているので、安全装置のついてるのにかけて行ったが
救いで、お湯はカラでしたが、セーフ。このガス器具も実家の義妹が放り出したお古。
 
 さて、一連の前原視察の記事中、ひと際、鋭かったのが、「フライデー」の横田さ
んの記事。切口が秀逸で、迫力あります。
 23日の記者会見の冒頭に、最前列で手をあげ、「今後、費用対効果の精査は
するのかしらないのか」的な質問をされていましたが、今般の記事を読んで納得。
 結びつかせた着眼力に剋目させられました。

 ところで、今回驚いたのですが、「損失補償」に関することは、あまり資料がない
ようなのです。国交省に聞いてもラチあかずとの由。
 で、拙著に記してある数値などに、版元を通しての矢継ぎ早の取材でした。
 
 従って、過日提出した要望書にも「墨塗り情報公開は止めよ」と記した次第です。
 こんな黒マジックで文字を消す作業。高い給料払って、まさに国家の損失。
 何よりも高邁な志をもって国交省に入った国家公務員たちが、?お気の毒。と、
墨塗り文書を手にするたびに何度も痛切に感じました。

 そして、何とも面白いのは、28日の県議会一般質問中での、わが群馬県知事・
大沢さんの「徹底した情報公開をと」のご意見。
 思わず、笑いだしてしまいました。
 この常套的セリフは、かつては私たち市民運動側がくりだしたお得意語ではありま
せんか。
 この間、隠し持っていた資料を、洗いざらい情報公開されたら、困るのはどっちなの
でしょうか?
 是非、ぜひ、開示してほしいもの。
 時代の変転自在の摩訶不思議さ。
 得難い場面の証人として、生きて遭遇できて、本当に良かった!!

 そうしたら、地滑りの危険性は本当であり、代替地は危険極まりないことも判明。
 どっかにひそかに流れた、金銭の経路も如実に浮かび上がって、面白いことこの上
なし。下手なドキュメンタリー観るよりも痛快。
 観客席の最優先席に座るのは、もちろん、私たち国民。そして、ついに真の敵に目
覚めて湧き上がる怒りがおさまらないはずの八ッ場の皆さん達にこそ早く、特等席に
着いて戴きたいもの。

 さ~て、私も10年間、現地の方の会話中の一言に留意。背景を一つ一つと調
べ上げてきた事柄を、ヒトさまのお役にたてるのも、いいけれど、口をくたびれさせ
のではなく、手を使って何か書かなきゃ。

 お会いすると必ずといっていいほど、強い怒り口調で叱りつけられる、八ッ場の
ある方のパターン化したセリフに、「あんたみてえなバカはいねぇよ。そうやって調
べたことをみ~んな。」があり、昨今の性急な八ッ場行きには「何の得があるんだ
い。遊んでべぇいてどうやって暮らしていくんだ」とまで繰り出された。
 「私はお金のために生きてはいませんので」とへらず口をたたき返すが、出入りし
て十年一日のごとくの極貧状況を、言葉とは裏腹の温かさで、いつも何くれとなく、
憂えてくださるこの方がお元気なうちに安心してもらいたい。
 そんな人並みの心根は、私にもある。
 しかし、貧しさは様々に創意工夫をもたらすもので、何とか生きていられるので
すから、不思議です。
  
 それにしてもです。
 お金に縁がなく、ほんの些少ながらも市民運動につきもののカンパなど持ち出し
専門の私がです、八ッ場の億単位の金額を話している、滑稽で皮肉な構図。笑止
ものですよね。
 

 さてさて、ここまでブログに通常感覚では、ご披露するべきではないことばかり、
書き連ねてしまってましたら、またも版元の明石書店から電話。
 今度もまた、取材らしく……、書きっぱなしですが…、ここで。
 
 明日の準備間に合うかしら、早朝~ほぼ終日、大雨の中のウオーキング大会
です。
 準備、本当にどうしようです。
  


Posted by やんばちゃん at 15:02Comments(0)八ッ場だより

2009年10月01日

週刊ポストの件、解決しました。次号を。

  
 来週・月曜日発売の号に、訂正内容を網羅した記事が出ます。

 そのことのみ、お伝えして、またのちほど。
 

 ............................
 22時15分、学習会から戻りました。

 おかげさまで、数日前のパニック状態に陥ったことから、やや解放
されました。
 私はこれほどの事実誤認を活字にしたことはなかったからでした。
しかも、ことは水没地のこと。
 火曜日に編集部に申し出た際、最後には思わずわが力量も考えず、
「次回の訂正文は、私に書かせてくださいませんか、そうしたら間違えたこ
とは書かないからいから」とまで申してしまいました。
 しかし、そうもいかないらしく、次号にするか、次々号にするかをブラスマ
イナスの相談を受け、早い方がベターと連絡。
 新聞などの通例なから、「訂正文」とは銘打たず、さりげなく記事中に投
入する手法にてに。
 書きなおし原稿のゲラを、今回は特別配慮として送ってくれました。それ
でもやはり、事実に相違することがあり、訂正できて良かったです。

 対応してくださった、?取材グループの総括をなさっているらしいHさんは
、以前からのおつきあいとはいえ、まだお若いのにとても誠実な応接がで
きる好ましい方でした。
 真実を伝える共同作業の完遂感じみた醍醐味をちょっぴり味わうことが
できました。 
 書いた記者とも、ケガの功名で親しくなれ、「ダムのことは本当にむずかし
かったです。良い勉強になりました」といわれると、母親の世代の年上のお
ばさん組としては 思わず気の毒にならざるをえなくなって、「頑張って、良い
記事書いてくださいね」とエールを送りました。
 スピード感を競う週刊誌のシステムで、彼には入稿した後の確認権限はな
いらしく、どこまで掲載になるのか削除されたのかは不明のようらしいことを
感じました。
 そういえば、かつて新聞記者たちか゜「整理部とデスクの意向だから」と口に
していたのを思い出しました。
 
 掲載予定のもう一冊の「女性セブン」は本日発売。
 帰途、目にしてほっとしました。
 同じく火曜日、先の誤認にあわてふためき、発売されてしまったものの対応
よりもと先にと、同じく小学館に電話。
 一度の取材のまま、出るのか出ないのかも定かでなく、発売日も伝えられな
かったので、間違えた記事を書かれるよりも「ボツ」になっていれば良いがと、
朝10時を待ちかねて、問い合わせ。
 眠そうな声でてくださった彼は「木曜日の号に掲載です」という。「えぇ、それ
ってひどいじゃないの。何で、あの後、もう一度連絡くれなかったの」と切り込
んだ。 上州ぐんまのおばさん組の中でも、とりわけ地声がかん高く、早口に
まくしたてるれたのだから、たまったことではなかったでしょう。
 「聞いたことはこちらに権限があって、本来は見せる必要性はないのです」的
な語をくりだす。
 最後に「資料を見ながら書いたし、間違えたことは書かなかったと思います」
との声音に、そう、間違えてなければよいこと!!
 「まぁ、じゃ、あなたの力量を拝見しましょ」と。
 でも、ホントにほっとしました。余分なことは書かないかわりに、記事はあっさり
としていましたが、本当に大きなミスなし。
 だから、帰宅後、何はともあれ真っ先に「安心しました」と一言、留守電に入れ
させてもらった次第。

 そして、本日1日に届いた、26日付「日刊ゲンダイ」にじっくりと目を通しました。
 あらかじめ早めに資料をFAX。ゲラも送って貰えたし、極力「」を外すよう希望し
てたので安心感がありました。
 そして、今回、集中的に各種マスコミからの問い合わせを貰い、三紙の取材に
矢継ぎ早に応じてわかったことは以下です。

 ①コメントを取られるのかどうかを確認(未定というれど)
 ②その場合は、ゲラの送付の有無を事前に確認すること。
 ③数値などは事前に資料を送付。双方の認識に齟齬が生じないようにすること。
  加えて、留守電を受けて対応した場合など、長くなって電話代が大変になってしまう。

 ともかく、初の体験ながら、週刊誌的取材の切口と視点法を大いに学ばさせていただ
きました。  
   


Posted by やんばちゃん at 17:12Comments(0)紹介