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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2009年11月21日

まだ閉じない、長い「あとがき」転載五

  なおも、拙著の「あとがき」からの転載です。


鈴木郁子著 『八ッ場ダムー足で歩いた現地ルポ』(200412月刊)「あとがき」より 
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 ダム計画というものは、暴れ川と同じように、時の流れと事情によって、変幻自在に流路変更するものと知悉した次第である。小さく産んで大きく育てるのだそうだが、もはや経済の疲弊が許さないだろう。小さな経費で地域や住民に大きな喜びを与えるのが、治世の基本だ。
 実生活では金銭に縁がなくそれゆえにか、税金のムダ遣いが気がかりなヒトである。行間から税のムダ遣いが漂わないものかとの思いもあって、今回はお感じのように可能な限り経費を記した次第であるが……。
 この間、見聞きした不可解な事実を「やんばのおかしな物語」として文中に挿入してみた(一一四頁、一二五頁参照)。
 これらは氷山の一角にすぎない。おかしいことをその都度おかしいといい切ってピリオドを打たない限り、ますますおかしくなる。どうでもよい瑣末なことではないかと、自重しひるみもしたが、こうした細部の積み重ねが、いつかは大きな事実をも瓦解させる要因の一つとなり得るであろうことを信じた。看破する素手の武器は、市民の側の丹念な記録しかないと思えるのだ。だから私は、この先も心して記録を採り続ける所存だ。  
 そして、このおかしな物語は、今後もたくさん出てくるだろう。
 また過去五〇年間を遡上すれば、数限りなく露呈する。
 水没地の方々は、それらの飲みこみ難い矛盾や悔しさ・憤りをないまぜにして、無理やり編まされた網目のような日々の行きつ戻りつのおぼつかない日常を生きてこられた。半世紀間という取り戻すことのできない歳月であったことを、再度記して、叫びにも似た稚拙な筆を置く。                          ※でも、まだしつこく続くんです
  


Posted by やんばちゃん at 22:25Comments(0)八ッ場だより