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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年04月18日

実態ルポ(三)ある移転家屋の現実を通し

  
 【上の写真は、手前のQさん宅の前庭に続く空地でここにJR線が地下埋没となって走る予定です。写真右手の通行止めのある舗装路は、現在はこの場所で寸断となっている、かつての406号線。ここと正面の則面の間の低地に、付替えの145号線が走っていて、つまりJR線は道路ならびにめがね橋と平行して走り、吾妻川とわたって「長野原草津口」に向かう予定です。この空地は初期段階で国交省が買い上げていました。今回、隣接するQさんの庭を約1mほど買い上げて、この地下でトンネル工事を行う予定に決定したわけです。舗装道路の右手が、文中に出てくるQさんの私有地の駐車場。なお、空地に横たわっている石柱は、かつてこの場所近くにあったものです。Qさんの旧宅は、406号の舗装路が右手に伸びた坂道沿い、現在は国道になった場所にありました】

⇒ 昨日付け・中断後の続きです。
 
、かくして、1999年秋、Qさんの家は、現在の場所に移転。
 Qさんは新築にあたっては、自分の敷地内に、新築の玄関先へのトンネル埋没工事はないとしても、家屋の前に付け替え国道145号線が走り、406号も交差。地下とはいえ、JRも通過予定の交通の要所になることに備えて、基礎工事を70㌢も深く行っていたということでした。「3階建てのビル並みの基礎工事」として、それは半ばご自慢のことでした。

三、 ところが、翌2010年の初夏の頃だったかと記憶しています。

1、冒頭写真の左上に迫っている、JR線のトンネル工事が始まって、トンネル用の大型鉄管を埋没させるための、コンクリートを混ぜた地ならしの大型ローラー(建設機械の正式名称は?低圧ローラー)が動き出したら、新築1年もしない家屋が振動してしまったのでした。まさに想定外のことのようでした。
 その直後にお邪魔した時に、Qさんは怒りに燃えたぎっていました。
 「ふすまがガタガタするんだよ。70㌢もむ基礎を打ったんにだよ」と。直ちに国交省を呼びつけたようでした。訪れたある時などには、駐車場に八ッ場ダム工事事務所の運転手つきの車がとまっているときに遭遇しました。

2、場合によっては、列車の前方直進方向に位置する、道路を隔てた私有地へのJR線の新入は拒否する」とまで宣言。この土地は語るところによれば、幸いにしてまだ正式契約をしていなかったそうです。さらにこの時点で、以後の一切の交渉にも応じないと態度をより硬化させていました。


3、そして、何度もの話し合いで、工事に当たって細心の注意を払うことになったようでした。
 
  --この間のやりとりについては、定かに伺ってないので省略。ともかく度重なる話し合いがもたれたようですーー

4、 さらに話し合いは続き、ようやく妥協案として、Qさんの庭に隣接する冒頭写真の土地を通って進める「トンネル工事」の際に、庭先を1メートルほどかすめることの承認となったようした。
 その方法をめぐっても協議なされたようですが、所有地の外れでもあるし、思い切って売却という形になったようでした。
 そして、3月26日からの、Qさん宅の工事前の庭木の伐採につながったようでした。

5、次の問題は、Qさん宅の前庭を突き進んだJR線の直進方向にある、工事にとってなくてはならぬ駐車場をめぐっての問題だったようです。
  ここでは「賃貸・売却」をめぐっての様々なケースや角度から討議されたようでした。が、細かく記すのは控えさせて戴きます。
 
6、結論として、駐車場については、国交省に貸すことに決定したとのことでした。
 
7、Qさんを交渉ごとに望ませ、6に至る決心をさせ、さらに溜飲をさげさせた約束ごとに、トンネル工事の手法を採ることに加え、
 以下の工法が採られるということのようでした。
  JR線の工事に際しては、Qさん宅の付近、約50メートルの区間に限っては、「最新最良の技術を駆使して、東京都内の繁華街における新幹線並みの工法を用いて、振動・騒音のないように配慮する、」という条件のようでした。

 いつも「ダム工事も国交省も、本当にいい加減だ」といきまくQさんですが、先日は「諦めめなきゃならねぇこともある」とポツリとおっしっゃて、「ダムっていうのは、ハリの悪いことべぇさの」と言葉を添えていられました。
  
 通例の場合は、国に対して、ここまで抵抗できずに泣く泣く折れて、「村のために」という大義名分の前に、「皆さん並みに」との無難な選択をたどるものです。
 が、Qさんはまれにみる強いご意思をもった方で、幸いにして世間に対しても守るものの要素が比較的ないお立場にいられる方でしたので、ここまで頑張れたものと想われます。
 そして、何よりも一部の役得や公務員のたるみ慣れ合いに対して、強い憤りをお持ちなのです。
 そして、以下に敵対する国交省職員といえど、顔を合わせることが度重なれば、互いに親近感も生まれることでしょう。とりわけ、奥さんのR子さんは細やかな気づかいをされる方なのですし……
   

 問題の導入部、しかもその初回ですので、お分かりになりにくいかもしれませんこと、ご寛容のほどを。
 これらのことは、(ここの処、震災のこともあり、間遠うになってしまいましたが)、ほぼ10日に一回程度は通いつめ、大型公共事業の在り方をこの眼で見て、土地の方の生の声に接し、足で実測。カメラに収め続けた当方の真実の記録です。(想わぬうっかりミスもあるかも知れませんが)、嘘の記述はしない心づもりです。
 
 なお、参考までに、どうぞ皆さまの率直なご感想をお寄せください。  


Posted by やんばちゃん at 16:37Comments(0)八ッ場だより