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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2015年03月12日

五寸釘が針金にの恐怖 その三 熱水変質帯について


このように、強酸性の土壌から伝いおちる水が国道まであふれ流れていて、法面はびしゃついてます。
 
まず、「アンカーボルト」さんからのコメントを転載させて戴きます。大変含蓄にとんだ、的確なご指摘かと思います。

 アンカーボルトが効いていない、ということが起きているのでしょうか。
 地すべりの危険があるのではないでしょうか。
 道路と擁壁の間の隙間が空いていたり、地盤の変形が既に始まっているいるようです。あるとき、一気に円弧滑りを起こさなければ良いのですが。
  これは、土質工学、擁壁工指針でも予想が難しく、計算できない部類の問題だと思います。
  土木的な土の分類に、熱水変質などという特異な土は、想定していないのが一般です。通常土質調査でシルト、砂、礫、岩の4分類しか分類していないのです。
 酸性の土が、鉄に与える影響を考えていない工法を選択した可能性があり、そうであれば即刻工法の変更を行う必要があるでしょう。
Posted by アンカーボルト at 2015年03月11日 23:41
 

  熱水変質帯について、インターネットの説明を転載します。
 次の項目、「2 熱水変質作用のもたらす困難性」の(3)には、次の記述があり、まさにそのものだと感じました。
 「変質作用に伴って形成される黄鉄鉱などの硫化鉱物の分解により酸性水が発する.トンネル,橋梁基礎,擁壁などのコンクリート劣化の原因となる。また,このような酸性水が河川などに流れ込むと河床が褐色となり,場合によっては生物に影響を与える

熱水変質と建設工事
1 熱水変質
2 熱水変質作用のもたらす困難性
3 熱水変質作用の様式
4 熱水変質帯の調査方法
5 変質岩区分の要点

 火山国日本は温泉や浅熱水性鉱床が数多く分布している.これらの周辺では変質作用が進行し,建設工事にとって困難な地山条件が形成されている.日本の応用地質学は,資源開発から始まったが,高度成長期頃から土木建設のための学問として発展し,現在は主要な問題が環境問題にシフトしつつある.このため,まともに変質を取り扱える地質技術者が激減している.
 以上のようなことから,ここでは変質作用の概要と変質帯調査の要点を述べる.
 なお,変質帯調査の参考書としては,「粘土鉱物と変質作用,吉村尚久編著,2001.地学団体研究会」が理論的なことから実践的なことまで詳細に述べていて非常に優れている.

参考文献
 吉村尚久編著,粘土鉱物と変質作用.地学団体研究会.(電話:03-3983-3378 ファックス:03-3983-7252)
 渡辺寧,2001,豊羽鉱床とプレートテクトニクス.地質ニュース,564号,6-15.
 白水晴雄,1994,温泉のはなし.技報道出版.

1 熱水変質
 地下から上昇してくる熱水と周辺の岩盤が反応し,両者がその成分を変化させることを熱水変質と呼ぶ.
 広義の変質作用としては風化作用がある.この場合,岩盤と反応する溶液は主に天水(降水)であるので,ここでは含めない.特殊な風化作用としては,海底で海水と堆積物が反応して進行する海底風化作用がある.
 堆積物が固結する過程で受ける続成作用も変質作用の一種である.続成変質作用は温度150〜200℃までで進行する作用で,これ以上の温度になると低度変成作用(埋没変成作用)と呼ばれる.続成作用の特徴は,水╱岩石比が小さく,閉じた系に近いことである.

 変質作用により形成された粘土鉱物は,金属鉱床探査の指標として古くから利用されてきた.地熱開発でも温度の指標として用いられてきた.

 日本には熱水性金属鉱床が数多くあり,金,銀,銅,鉛,亜鉛などが古くから利用されてきた.この鉱床探査に伴って変質作用の解明も行われてきた.しかし,現在残っている国内の金属鉱山は,鹿児島県の菱刈鉱山(金)と北海道の豊羽鉱山(鉛,亜鉛,銀,インジウム:2006年3月31日閉山)の2つのみである.
 なお,2001年度に金属鉱床探査が行われた地域を表に示した.(正路徹也,2002,資源地質,52巻,1号,77-91).
 地熱開発は,九州,東北の脊梁山地,北海道の渡島半島,大雪・阿寒などで行われてきたが,ほとんどが調査を終了している.

2001年度の金属鉱床探査ーー割愛

2 熱水変質作用のもたらす困難性

 建設工事は次第に地質条件の悪い場所での施工を余儀なくされつつある.このような状況で,熱水変質作用を受けた地山がもたらす困難性は次のようなものがある.
(1) 古くから問題となっている粘土鉱物は,スメクタイトのような膨潤性粘土鉱物,蛇紋石のような滑動性の鉱物などである.これらは切土のり面やトンネル切羽の予期しない崩壊をもたらす.また,滑石のように水になじみにくい(疎水性)ため,少量の水で剥離してくる鉱物もある.
これらの問題となる粘土鉱物でなくても,土被りの大きいトンネルでは,変質粘土が産出する場合,地山強度が不足して塑性地圧が発生する.また,変質粘土は脈状あるいは層状に産出することが多く,偏圧発生の原因となる.

(2) 粘土鉱物に伴われて有害金属が産出する.トンネル掘削で問題となりやすい有害金属は,砒素が筆頭である.砒素の場合,明らかな変質作用が無くても有機質あるいは還元条件で堆積した粘土を主成分とする堆積岩中にも産する.

(3) 変質作用に伴って形成される黄鉄鉱などの硫化鉱物の分解により酸性水が発する.トンネル,橋梁基礎,擁壁などのコンクリート劣化の原因となる.
また,このような酸性水が河川などに流れ込むと河床が褐色となり,場合によっては生物に影響を与える.

(4) 地すべり,山体崩壊,土石流などの土砂災害に熱水変質で形成された粘土鉱物が大きな役割をすることがある.山体が不安定となる原因としてマグマからの熱水による変質が注目されている(例えば,磐梯山の1888年の噴火).

3 熱水変質作用の様式
 火山熱水系の熱水と周辺岩盤との反応を模式的に示したものは,ヘディンクイストの図が理解しやすい.

  


Posted by やんばちゃん at 22:22Comments(1)八ッ場だより

2015年03月12日

五寸釘が針金にの恐怖 その二

  昨日に続いて、「五寸釘が針金にの恐怖」、「その二」として、法面の上方の平場コンクリート補強道路の写真をお伝えさせて戴きます。
 
 ※「アンカーボルト」さんから、とっても適切なご意見を頂戴いたしました。
  本当にご指摘のように、法面上層部の現実をj間の辺りにすると、一挙にこの法面のコンクリート全体が、国道上に崩れ落ちる危険性を孕んでました。

 2010年に完成しましたが、この付替国道の道路管理は、道路管理者である群馬県に2010年12月17日に引き渡されているそうです。
 ※通例、三桁の国道は、県に移管されるそうで、旧国道145号線の時から、管理は群馬県でした。為に、国道閉鎖に伴う、未移転者との対応は群馬県があたったわけでした。

 最上段から参ります。
法面上方の最上段です。
 茂四郎トンネル西側の上方の、墓地方向から入りました。かなり厳しい道なき道で、必死でした。


法面上方の無コンクリート補強道路を少し進むと、このようなコンクリートの舛と排水口にて、分断されます。結構、きつい傾斜でした。
 

 















 そして、またドドメ状の連続する、平場コンクリート補強道路=砂防ミニダムが続きます。
 一見、堅固に見えますが、地面との接合部は、土砂類が崩れていて、コンクリートが浮いている部分があり、砂防ダムの役目をなしていません。※写真はのちほど添えます
 


 先の分断水路を過ぎたこの辺りでは、金網の仕切りの左手は、このような道路になっています。 もう少し歩くと舗装道路になります。どうやら、八ッ場沢の工事現場につながるようです。(最初はその道路から登ろうとしましたが、工事現場の真っただ中で断念しました)






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 次の写真は、上から二段目の場所です。
この小道は、写真のようにほどなく行き止まりとなります。






 西方向に逆戻りすると、こんな真新しい計測器が設置されていました。たぶん、地滑り測定器ではないかなと思いましたが……



 ご覧ください。色の変わっているのは、亀裂部分の修復部です。
 この段の法面との接合部にも、ずっと新たなコンクリートで修復されています。こんな補修では、この強酸性の土壌酸化による地滑りの亀裂は防ぎようもありません。
 場合によっては、国道上に、パッカリはがれた法面が崩落する恐れがあり、ぞっとした次第です。











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 上から三段目の法面もありますが、後日に。


   


Posted by やんばちゃん at 08:34Comments(0)八ッ場だより