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Posted by 株式会社 群馬webコミュニケーション at

2011年04月12日

終わらない余震、今朝もあり

 3/12 その一
【↑朝日新聞より転載】地震で家屋が倒壊し、懸命の救出活動をする消防隊員ら=11日午後8時54分、福島県いわき市田人町石住、藤脇正真撮影

 ▼最新情報     
 「レベル7」に引き揚げ

「テレビ朝日」の報道によれば、
 事故直後の放射線性物質は、一時間に1万テラベクレルの高い濃度であった由。
 (初浮上の「テラベクレル」について、司会者やコメンテーターたちも困惑気味)
 ※なお、テレビ朝日では、17時現在のニュースでも、引き上げられた理由として、同種の報道をしています。

..................................
 今朝、また地震あり。しかも、数度に及ぶ。
 あたかも、お亡くなりになられた方たちの祥月命日にあたる、大震災発生日の先月11日から丸1カ月後の昨日11日、集中して起きた震度5前後クラスの余震。一回でも大型地震として剋目に値する大きさのものであるのに……
 本当に先々の日がそら恐ろしい。


 ※表題と異なりますが、
 またまた思いつくままにだらだらと記してしまいましたが、アップしてみたら、何とも長すぎます。
 なお、せっかくの松本さんのご著書に対しても失礼ですので、分割させて戴きます。
    


Posted by やんばちゃん at 10:10Comments(2)原発関連

2011年04月11日

想像力にて執筆された原発小説


 前回の記述の後半部に記した、作家・井上光晴の今日の放射線汚染問題をテーマにした2作品のお知らせです。
 これらは、想像力を駆使した作家・井上光晴による小説ですので、その点はご留意くださいますよう。
 これらの作品に限らず、いつも「作家の想像力けにおいて、時代を事実を先取りされるのがお得意技でした。そして、近年は現実が想像力を追い超すそくどが早くなったと語っていました。 
  ①金属バット事件の隠れた真相を、裁判過程で明らかになる前に小説化していた。
  ②性犯罪の低年齢化  『神咲道生少年の記録』

井上光晴著 原発関連テーマの著作
、『西海原子力発電所』(1986年9月30日 文芸春秋社刊)
 1986年4月26日 「チェルノブイリ原発事故」発生す。
 通例、月末のその頃は文芸誌の締切日。
 当時、井上光晴は「作家の想像力」=「想像力の革命」にて「文学界」に、この『西海原子力発電所』を発表する予定で筆を進めていた。炉心溶融後の放射性物質の汚染によって揺れる市民生活を、西海の海辺の町を舞台に展開するストーリィーであったという。が、「現実が想像力を越えてしまった」として後半部は急きょテーマを変更したと次の『輸送』のあとがきに記している。
 劇中劇に「ブルトニウムの秋」を援用している。
  初出「文学界」1986年7・8月号(5月末・6月末)

、『輸送』1989年2月15日 文芸春秋社刊)
 三部構成になっている。
  初出  輸送          「文学界}1988年3月号
       青い空 黄色い日   〃      〃 7月号
       クレパス         〃      〃10月号
    ※暗い色調の赤い色調に「輸送」の文字が埋没するような、不安を表現した想定は、わが前橋出身のおなじみの司修さんの作品です。……記憶に間違いなければ、司さんの「装丁展」の展示物にもあったような。
   
 「あとがき」によれば、
    ---大略ーーー
 小説『西海原子力発電所』(文芸春秋社刊)の執筆中、チェルノブイリ原発の爆発に直面して、私は急遽テーマを改変したが、今になって思えば、構想した通り、西海原子力発電所の原子炉事故によってこの上もなく汚染されていく町や港の状況を克明に描写すればよかったのである。
 創作>、『輸送』は、その悔恨を踏まえて書いた。核使用済み燃料の輸送にまつわる小説である。核廃棄物の輸送は、今われわれの生存する地点で絶え間なく行われており、キャスク(核廃棄物容器)に万一の事故があれば、間違いなくチェルノブイリを再現することになろう。
     --略ーー
 あえていうが、『輸送』は近未来小説ではなく、SFでもない。この作の主題は文字通り「明日」にかかわる「今日」そのものの現実におかれている。
 ストーリィの行く末に「壊滅の状況」をあえて採らなかったのも、飽くまで「今日」の生活に密着した人間の痛苦と情感を描写したかったのだ。
    ーーー以下、略ーーー
 
 極度の緊張感を強いられるキャスク輸送の運転手は精神に異常をきたし、西海の海は流出した核廃棄物で汚染される。
 圧巻は「青い空 黄色い日」の中で、一時避難が解かれて再び、元通りの生活に戻ろうとした主婦は、子供たちに食べさせる真新しい卵を養鶏農家からわけてもらって心弾ませて帰宅しようとしていた。そして、飼っていた猫の不審な行動を追っていった息子の呼ぶ声に濱辺におりる。そこには浜に打ち上げられた汚染された魚を存分に食べた猫たちがをよろけながら吐いたり苦しんでいる異様な姿であった。
 戦慄をともなうほどの描写力で、この恐ろしい光景が描かれている。
 「なきじゃくる息子の肩を抱き寄せ、彼女は奥歯を噛みしめて全身の震えに抵抗する。--略ーー大人にも信じ難いこの光景を九歳の息子にどう解明することができよう。ーー略ーー波打際は黒ずんだ縁どりに飾られ、そこからはっする腐臭は浜全体に漂っている。彼女は強張る腕を振上げると、卵の入った袋を方角も見定めず放り投げた」。
 
 なぜ、彼女こと、河合妙子は猫の汚染死をみて、買ったばかりの卵を投げたか。
 つまり、「ふあふあのオムレツたべたかねぇ」と冷蔵庫の残りものを使わず、わざわざ新しい卵を求めて農家から分けてもらった、その養鶏主が移転先から1日置きに通って、エサをくれた養鶏所の卵もまた、汚染されていたことに気がついたからであった。しかも、養鶏主は「それにしても、昨夜の晩の雨はあんまりよか気持ちのせんやった」と語っているのであった。雨によって放射線物質はより始末が悪くなるのであるから……
 さりげない会話をつづり、その伏線によってより深い効果を放つ、重層的な手法にみちた作品であった。  


Posted by やんばちゃん at 22:57Comments(0)紹介

2011年04月11日

鶏は啼いとるもんね。まだ

 【毎日新聞より転載】地震と津波によって壊滅状態となった福島県いわき市平薄磯=2011年4月10日午前11時半、本社ヘリから撮影 

.................................
 以下は、ある会報の、どっかの誰かのものです。  

(ここの)鶏は啼いとるもんね。まだ。……
 今般の東日本大震災はまさしく未曾有の出来事となってしまった。原発反対市民運動で指摘し続けてき続けてきたことが、ことごとく現実のものとなってしまって、何とも切ない。未だ余震止まらぬこともまた、未曾有である。
 地震の日、八ッ場ダム関連で都内・霞ケ関にいて交通難民となった。地面は割れ高層ビルは揺れ、群馬勢は怯えきった。上野駅まで歩き、駅のシャッターが閉まるに及び、ただ事ではないことを自覚。ようやく一夜の暖をとらせて貰えた公共施設の大型テレビに映る赤い画像が何なのかつかみかねたが、判明した時には驚愕。誰しも、永久に瞼から消えない恐怖の画像となったであろう。
 地震・津波・原発事故さらに今後、必然的に起きる原発汚染への先々の不安、伴う風評被害など何重苦もの苦難にさらされた被災地の皆さまに、粛然として「どうかめげないで」とお伝えし、ささやか支援しか出来ないことが情けない。

 けれど、世界を震撼とさせた東電・福島第一原発事故は、弁明の「想定外」ではなく「想定内」の起こるべくして起きた、明らかに「人災」と呼べよう。
「最初にダムありき」と同じく国策の美名のもとに「最初に原発ありき」で、前政権党と一体になって強引に推し進めてきたのだから……
 一部の有力者の利益に基づき、練りあげたお得意の「国策」に位置づけていく骨格下、この島国の火山国の周囲に54基もの原発を設置したことが間違いだ。研究者によれば、とりまく太平洋プレートなど4つのプレートにより「静岡地震は必定」と指摘されているのにその静岡にも浜岡原発を造ったのである。
 そんな「人災」と呼べる証拠として、思いつくだけでも、
①東電は、福島原発における「津波時の冷却系の喪失」への対応を2006年4月16日に国会で指摘され、対処を勧告されていたにも関わらず怠ってきた。
②他の安全な自然エネルギーの提唱に耳をかさぬどころか封印(弾圧に近い)。
全てを「安全神話」に収斂させ、(目下、虚実が暴かれている)低コストを謳いあげてきた。これらは前橋出身の故・高木仁三郎さんらが、一身をかけ捨て身で指摘してきた事柄であった。その死はいわば“憤死”と呼べよう。
※(小さな自己体験も加えれば)
①“トイレのないマンション”の原発は、放射性物質の捨て場もなく休むことも出来ない。為に出力調整の揚水発電の必要性が生じた。
 上野村に最大手の揚水発電所「神流川発電所」を建設し、その大規模工事により、上流のアユが死滅した事実を、2000年夏に「神流川からアユが消えたー世界最大級の揚水発電所で」と題して県内誌(「サンデージャーナル」2000年9/3号)に掲載した。早速、東電さんから編集長以下、柏崎原発見学への“ご招待”に預かって、この費用はどこから? 何故にと感じざるを得なかった。
②現在、県北から高崎市西部を横断する「送電線50万ボルト西上武幹線」建設時、電磁波についてWHO見解と東電の安全性数値には約一万倍の乖離があり、議員として地元民への説明責任を求めた時の住民対策特別チームの実態等。
(枚挙に数限りないが……)
 
 ここに21年前の小説がある。
 文学伝習所の師、作家・井上光晴の『輸送』(文芸春秋社刊)には、キャスク(核廃棄物容器)の輸送車暴走後の、汚染した海辺の市民生活が描かれている。1986年4月26日の「チェルノブイリ原発事故」の起きた月末(通例その頃は文芸誌の締切日)、井上さんは「作家の想像力」=「想像力の革命」にて「文学界」への『西海原子力発電所』(1986年9月文芸春秋社刊)を執筆中だったが、「現実が想像力を越えてしまった」として後半部は急きょテーマを変更した由。が、映画にもなった長崎の原爆投下直前までの市民生活を描いた『明日』(集英社1982年刊)を初め、核問題にも固執した作家として、1988年明け「文学界」連載を経て、発刊されたのが『輸送』であった。あとがきには改変への経緯がある。当然、話題作として各書評欄に載った。
 冒頭の副題は、「鶏は毎朝啼きますよね。それが啼かなくなったとです。どの家の鶏も啼きません。たまにはずうずういいよる鶏がおっても声を出し切らんとです」に続く記述で、放射線流出で汚染された生活の底知れぬ不気味さが漂う表現である。
今日この時も、幸い本当に(福島の)鶏はまだ啼いてくれているのだろうか?

 一連の井上作品の威力に惹かれて、事務局的に月末に井上家に電話し通信を仕上げていたので少なからずの記憶があるつもりだった。2冊が一度に探しだせないまま、久々に電話し「先生がお元気だったら……」となまじの記憶で話していたら、程なく混同に気がつかれた奥さんから、念のためにとの電話あり。
 仮に人間の記憶から薄れても、今世紀どころか永遠に人類の愚かさとともに大地に染みつき刻みつけられるのが、今回の人災的原発事故だ。戦争と同じく絶対に風化させてはならない体験を「原体験」と呼ぶと、この作家は説いた。
 さて、核時代下の恐怖が現実のものとなってしまった今日、好まざる道を無理やり歩かさせられている者の一人として、次のことを切望する次第だ。
①どうか、現政権さんよ。国民に全て真実の報道をして戴きたい。
②原発は即刻停止。新国策として自然エネルキーへの転換を。決して電力は不足していないことは実証されつつあるが、仮に不足でも国民は耐えられる、ねばならぬ。これからを生きる子供たちの未来を想えば……       


Posted by やんばちゃん at 08:38Comments(1)紹介

2011年04月10日

払戻可。今春版「青春18切符」物語

 【熊本日日新聞より転載】野焼き後の原野に咲くキスミレ=南阿蘇村 2011年04月09日

  【2011年04月10日 熊本日日新聞 】
http://kumanichi.com/osusume/toretate/kiji/20110410001.shtml
 山肌黄色く…キスミレの花かれんに 阿蘇地方

 写真は、野焼きの跡の阿蘇山に自生するという黄色いスミレです。思わずクリック。
 オダマキの花もそうですけれど、どうして野山の花の中には黄色と紫色の2種類があるのでしょうか?
 どなたか、おわかりの方、お教えくださいませんか?
 
 さて、久しぶりに何とも爽やかな気分になれたのでした。
 で、思わず、可憐なキスミレのご紹介とあいなりました。
 一つは先月末以来、悩まされてきた頭痛やメマイの原因は、どうやら花粉症の治療薬として用いてきた、漢方薬を数種飲みすぎたための副作用らしいことが数日前に指摘されていたのでした。ついつい重症なので、次の新種のものと基本薬を服用してしまっていたら、そのどれにもカン草が2gほど入っていて摂取過多になり、「低カリウム血症」とやらかもしれないとの示唆を受けていたのでした。それは血液中のカリウムが減りナトリウムが多くなってしまっての症状らしく、先例があるとのことでした。
 で、ようやく昨日はしばらく通わなかった内科医さんにお世話になって血液検査などを。その際、他のおもわぬ余病もみつけてもらって、スッキリ。胃腸科の名医として「週刊朝日」の全国のランキングにも紹介された大先生亡きあと、今は若先生ですが、この息子さんもまたやっぱり信頼できる名医さんと改めて感謝の思いです。
 
 さて、さらにうれしいことは、JRではなんと「青春18切符」は、購入日が地震の起きる前、11日以前なら、残日分を返金してくれるそうです
 使用期限は本日までなのですが、皆さまの中で、もし余っていてお困りの方はもったいないから、是非、最寄りの駅でお問い合わせになってみてください(……震災募金にでもなさってもよいじゃないですか)。
 実は、絶対にダメとは思いましたが、もてあましていた3回分の切符を前にした4日前、やっとつながった運転状況の問い合わせ先のサービスセンターに両毛線の運行状況を問い合わせた際、待ち時間に「切符の払い戻し」の専用ダイヤル先が案内されていたので、青春18切符について聞いてみたのでした。が、やはり「不可」だったのでした。ダメでもともとと思いつつ、「検討してみてくださいな」と伝えたものでした。
 
 4月になるまでは、予定の会合は次々とキャンセル。列車の接続具合で、思い切っての遠出はできかかねてきて、無理やり消化したけれど、なおかつ残った一枚。
 朝のうち、急ぎの用件を片づけた後、もったいながりや精神にて昼近くになってから、近場の沿線の桜でもと出かけてみたのだが、さしたる目的もないのに電車に乗るのも気分が重い。
 思い切って、「もし格安で、他人に転売することの是非」を女性駅員に聞いた。「顔みしりの方にだったら、JRとしてはそこまでは言えません」といいつつ、当方の切符をみて、「もし、震災日前の購入なら、返金できますよ」とのこと。
 先のサービスセンターの対応を伝えると、「混乱していますので不徹底の部分もあろうかと思いますが……このことは協議されています」とのこと。
 まさに想定外の解放感にて、なんと、気分晴れ晴れの帰宅だったろう。こんなこと位で喜ぶのだから、たわいないこと限りなし。

 さて、のどもとすぎると浅はかな人間には、悔恨がせまる。
 もし、早く解っていれば、本日10日までの期限を前にして3枚もあまっている現実に、ようやく一昨日の8日、7月まで期日のある「相田みつを」展を観て、食事をするために都内にいる姪を、「学割の方がずっと安いよ」というのに、その帰省日にあわせて話を強引に成立させた。単に切符消化のための割高片道切符に使わなくともよかったのと…… 

 でも、偶然のかさなりというか、本日の思わぬ展開と言い、この世には妙な絆の縁もある。
 思えばこの日の強引な切符消化の顛末がなければ、その日の朝日新聞の原発関連記事や災害地の様子にふれえることも、何よりも姪とのしみじみと語り合えた食事の機会もたぶん、なかったのであったから……
 そして、これらが本年春の「私の青春18切符日記」のしめくり日記となるであろう。

 この日、私は先の副作用で頭も痛い事だったし、いつも持参しても読めずに持ち帰る重い単行本をやめて、ツン読状態の新聞五紙の山の中から、「福島第一、レベル6相当 スリーマイル超す」の見出しにひかれて、去る3月25日の朝日新聞を抜き取って持参した。
 往きの電車の中で、花粉症ではれ上がった上の瞼と下の瞼がくっついてしまいがちの左目も何とかあけて、隅から隅まで読んだものであった。読了し終えるまでなんと約1時間も要した。その朝日新聞の通称、三面記事の最下段に横見出しに小さな記事を発見した。姪の学んでいる大学の「卒業式 出席者は12人」の記事に出会った次第。副見出しに「被災者に配慮 学部の代表者のみ」と添えられていた。確かに配慮すべきことの一つだ。鉛筆一本もてぬどころか、親を亡くした被災地の児童のいることを思えば…… 卒業式なぞである。
 で、三月半ば過ぎ、たまたま実家に行った際、目の前で鳴り響いていた電話をとりあげたら、生協からのもので「ご注文戴いていた卒業式のはかまの件について」という内容に慌てて「母親と代わりますから」と、急いで探してとりついだ内容と結びついた次第である。
 これもまだ先の期限だったけれど、購入しておいたお得な食事券での姪との食事中、おのづと話題になったのは、卒業式のこと。「無かったんだねぇ。おばさん、さっき知ったとこ」と、はかまをはき損ねた姪に、「でもさ、めったにない良い経験だったし、大学院の時のはきっとあると思うよ」と言い添えると、かえって学部ごとのこじんまりとした親近感あふれる授与式で良かったかもしれないと姪はアッサリと言った。ほとんどの学校がとりやめたのかとも問うと、そうでもないらしかった。そして、「入学式も無し」とのことに「東大闘争以来だね」と思わず口にすると、「その時は入学試験もなかったんだってね」という。
 そうだった。十年一昔というけれど、およそ半世紀近くの今や忘却のかなたに消えていきつつある、60年安保や一連の学園紛争で過ぎ去ったあの時代。
 そして、未だに当時受けた心の傷跡をひきづり続けている当時の活動家たちも周囲にはいる。そしてこの世から消えていく寂しい現実もあるけれど…… “心優しい反逆者たち”と名付け、同名の小説を書いた作家もいた、そんな時代が確かにあった。
 そして、概して体制におもねることなく、潔く生きてきたそんな彼らのほとんどは、ダムや原発のからくりをも熟知してくれている、まさに心根の優しい反逆者たちなのだ。

 涙の卒業式が無事に済み、危ぶまれたいた現地の小・中の入学式は、心あたたまる善意の数々によって行われている報道を聞く度にほっとする。
 そして、かつての一連の侵略戦争・原爆投下や、今回の東日本大震災・原発事故の大教訓だけは断じて忘れてはいけない。語り継ぐべきことがらであることを自戒する、震災丸1か月後の本日10日である。  


Posted by やんばちゃん at 13:55Comments(1)八ッ場だより

2011年04月09日

田中優さんの講演録です

  【↑共同通信より転載】
【2011年04月08日 共同通信】
福島第1原発の作業拠点東京電力は8日、福島第1原発で作業拠点となっている「免震重要棟」の内部写真を公開した。写真には、災害対策本部会議の様子や、放射線を防ぐ効果がある鉛の板をガラス窓に張ったり、空気中の放射性物質を除去する活性炭フィルター付きの換気装置を増設して、防護対策を強化している様子が収められている。


//////////////////////////
 以下は、去る4月2日に行われた、田中優さんによる東日本震災緊急講演会の録画です。福 岡市中央市民センター・ホールでの開催でした。
 当日は、 500人満席で立ち見が出たそうでした。地球温暖化などをテーマにされ、地球環境に根差した田中さんならではのお話が、約1時間45分ぴっちり。全体で2時間半。 前後には現地実行委の解説や各サークルからの訴えや質問などがあります。
 なお、講演の内容についての受け止め方は、皆様の自己責任にてお願いいたします。

【4/2福岡にて 田中優 講演会】
 http://www.ustream.tv/recorded/13766187  


Posted by やんばちゃん at 10:01Comments(3)原発関連

2011年04月08日

ついに、コメ作付け制限へ

【共同通信より転載】枝野長官記者会見

ついに、放射性物質の影響は、こんな形になってしまいました。

 


 【2011/04/08 22:46 共同通信】
 http://www.47news.jp/movie/general_politics_economy/post_3207/
 政府、コメ作付け制限へ 水田のセシウム基準値超えで

 記者会見する枝野官房長官=8日午後、首相官邸
【関連動画】
政府、コメの作付け制限へ

 政府は8日、福島第1原発事故による放射性物質の拡散に対応し、水田の土壌1キログラム当たり5千ベクレルを超える放射性セシウムが検出された場合に、コメの作付け制限を発動すると発表した。作付けした場合、食品衛生法の暫定基準値500ベクレルを超えるセシウムを含むコメが収穫される可能性が高い地域が対象となる。
 農林水産省は同日夜、水田や畑の土壌のセシウムについて実施していた検査で、宮城、茨城、栃木、群馬、埼玉、千葉、神奈川の7県は作付け制限の基準値を下回ったと発表した。福島県の一部では検査を継続している。山形県の一部も積雪のため検査できていないという。
 鹿野道彦農相は、畑の土壌が基準値を超えた際の野菜などの作付けについて「県と相談して方針を出していきたい」と表明。制限が野菜にも広がる可能性がある。
 作付け制限は、問題のあるコメが今秋以降に市場に出回らないようにする措置。ただセシウムの半減期は30年と長く、いったん発動されれば長期間にわたり田植えができなくなる恐れもある。政府は、農家が東京電力による補償を受けられるように措置する。
 一方、福島県の喜多方市、磐梯町など7市町で生産された牛の原乳と、群馬県全域のホウレンソウ、カキナに対して行われている出荷停止は同日付で解除した。停止解除は初めて。いずれも3月21日に政府が出荷停止を両県に指示した。
 枝野幸男官房長官は、これらの農産物については安全が確認されたとの認識を示した。
 コメの作付け制限は、県の意見を聞いた上で菅直人首相が制限を指示。地域は市町村単位になる見通しだ。
 農水省が過去の調査結果を分析した結果、土壌に含まれるセシウムの10%がコメ(玄米)に吸収されることが判明。セシウムの基準値は500ベクレルのため、土壌のセシウムが5千ベクレル以下なら、収穫後のコメは基準値を下回ると判断した。
 作付けを認めた地域についても、収穫時にコメを検査。基準値を上回れば、ほかの農産物と同様に都道府県に対して出荷停止を指示する。  


Posted by やんばちゃん at 23:11Comments(1)原発関連

2011年04月08日

本日、川原湯温泉春祭り

【毎日新聞より転載】強い地震で一部停電し、闇に包まれたJR仙台駅前≒仙台市青葉区で2011年4月8日午前0時19分 森田剛史撮影 

 昨夜の地震には驚きましたね。
 「11時32分頃」とのこと。まだ追加記事のまにあったらしい、今朝の上毛新聞の速報的見出しによれば、「宮城で震度6強」とあります。体調が悪くて、11時前には床に入ってましが、長い揺れに目覚めて起きようかと思った止まってくれました。 
 本当に早く落ち着いてほしいですね。
 群馬地域への三大新には、時間的に記事は掲載されていませんので、毎日新聞の電子版記事のサイトを下記に。
  【2011年4月7日深夜 毎日新聞】
 http://mainichi.jp/select/jiken/graph/20110407_yoshin/
  東日本大震災:宮城で震度強 余震M7、4  


【数年前のです。4/12に追加アップ】
 本日、川原湯温泉では春まつり。川原湯神社の舞台で、「大々神楽」が奉納されます。先程、最近、度々八ツ場をご案内してきた報道関係者から電話があり、お仲間とともに川原湯に祭りの取材に向かっているとのことでした。この方は、先月から一昨日まで、震災現地入りしていたとのことです(そうではないかな推察してました)。
 残念ながら、本日は、親族との約束の他の日程をいれてしまってまして出かけねばなりません。独りだったら変更して出かけるのですけれど…… ほとんど毎年、写真はとってありますので諦めます。
 そういえば、春祭りの日は、ずっと前にお知らせしてあったのでしたっけ。肝心の当方はここの処、原発問題に集中してしまって、失念してしまってました。
 皆さまも、お時間が許しましたら、どうぞお出かけくださいませ。仮面の下の舞いの名手やおはやし隊は、旅館主の方など、温泉街のどっかでお見受けした方たちの総出演となのですから、見応えとおもいれがあります。
   


Posted by やんばちゃん at 09:42Comments(2)八ッ場だより

2011年04月07日

3/18京大原子炉ゼミ1~10 ユーチューブ

【↑共同通信より転載】メガフロートが横浜到着 汚染水1万トンを貯蔵 福島原発で大量にたまっている放射性汚染水を保管するため、清水港沖を出発した人工の浮島「メガフロート」(写真)が7日、横浜港に到着。約1週間かけて点検や汚染水の漏えい対策などを実施し、福島に向かう。2011/04/07 12:50 【共同通信】

....................................
 以下は、すでに多くの方がご覧になられているとは思いますが、小出裕章さんらの「京都大学原子炉実験所」による「3/18京大原子炉ゼミ」の1~10までを一覧にしてみました。一つが終わると画面右上に次の回のが表示はされるのですが、右端の一覧ですとランダムでわかりにくいので…… 
 1/18日現在、すでにこのゼミに集われた方たちは、いかに日本の英知の粋とはいえ、これだけの予見性をもっていられたのでした。※「6」がないのですが……
.................................
3/18京大原子炉ゼミ1「もうやめよう、原子力ほんとうに」小出裕章1/2
http://www.youtube.com/watch?v=a6sVZA1wMRU&feature=related
3/18京大原子炉ゼミ2「もうやめよう、原子力ほんとうに」小出裕章2/2
http://www.youtube.com/watch?v=vfMg_QQ3NZA&feature=related

3/18京大原子炉ゼミ3「原子炉に水が無くなると炉心は?」海老沢隆
http://www.youtube.com/watch?v=KPm8fYe6xII&NR=1

3/18京大原子炉ゼミ4「チェルノブイリ事故と日本の汚染」今中哲二1/2
http://www.youtube.com/watch?v=SbYNxMy-7RU&feature=related
3/18京大原子炉ゼミ5「チェルノブイリ事故と日本の汚染」今中哲二2/2
http://www.youtube.com/watch?v=k92SKbfydIM&feature=related


3/18京大原子炉ゼミ7「第110回原子力安全問題ゼミ質疑応答2/3」
http://www.youtube.com/watch?v=Rh4BmgZelFE&feature=related

3/18京大原子炉ゼミ8「第110回原子力安全問題ゼミ質疑応答3/3」
http://www.youtube.com/watch?v=zKfBiw7vhjM&feature=related

3/18京大原子炉ゼミ9「第110回原子力安全問題ゼミ報告後質疑応答1/2」
http://www.youtube.com/watch?v=U6slotA3cX0&feature=related
3/18京大原子炉ゼミ10「第110回原子力安全問題ゼミ報告後質疑応答2/2」
http://www.youtube.com/watch?v=_ESBALtWYQo&feature=related



福島原発事故 小出裕章氏電話インタビュー
http://www.youtube.com/watch?v=-MeXPsFFLBs&feature=related



  


Posted by やんばちゃん at 13:35Comments(0)原発関連

2011年04月06日

再び、小出裕章さんの講演録を

 【↑共同通信より転載】
シェルターボックス  避難所に設置された「シェルターボックス」。「プライバシーが確保されるのが何より」と好評=5日午後、岩手県大船渡市/4/05 19:12


.......................................
 去る4/1に小出さんの講演録のユーチューブをご紹介いたしました処、本当に多くの皆さんがご覧くださいまして、今にいたるまで、クリック数は止まりません。
 しかし、あれから6日。記事数も10記事にも前に戻らればなりません。ただでさえ長い本欄ですので、お探しになられるのもも大変ではないかと想われます。
 そこで、再び、アップさせて戴く次第です。

 以下は、京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが、3月20日(日)山口県柳井市でおこなった講演録のようです。
 【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』
  http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk

※なお、同一画面上には他にも幾つかのユーチューブがあり、「事実と異なることを話す専門家もあり。区別すべき」とのご指摘を先日来、受けております。が、当方には小出さんのみをとりだし再編集することはできませんことをご理解ください。
 どうか、他作品をご覧になられる際には、皆さまのご判断で選択なされ、その判断基準は自己責任にてよろしくお願い致します。
   


Posted by やんばちゃん at 21:57Comments(1)原発関連

2011年04月06日

シネマまえばし 原発・ダム映画

 
 【映画「水になった村」(大西暢夫監督)に登場する、旧徳山村の方たち】
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 本日の上毛新聞の13面、「おくやみ告知」欄の脇に、前橋市の「シネマまえばし」が今月9日~29日まで、「原発を考えるヒント」ととして、ドキュメンタリー映画祭を開催するとの報道記事がありました。
 先に本欄でもお知らせした中国電力が、山口県上関町に建設予定の上関原子力発電所を描いた「ミツバチの羽音と地球の回転」(鎌仲ひとみ監督)の作品に加え、ダム問題や介護などのドキュメンタリー作品6本の上映を企画しているそうです。
 鎌仲さんは「六ヶ所村ラプソディー」(2006)の監督です。
 なお、この上関原発は、来年6月に着工予定でした。が、今般の原発事故を契機に、二井山口県知事の要請をうけて、現在、中国電力は工事中断を決定という、ホットな話題のもとにある原発です。
  
 ダム問題は、日本一大きく使い道のないムダなダムとして知られる「徳山ダム」の村の方たちの自然界と一帯になったすばらしい生活を、追い続けた映画です。
 監督は大西暢夫さん。埼玉の自宅からバイクに乗って、今は地図から消えてしまった旧徳山村へ通い詰めた方です。  
 私は二年前の夏、東京での試写会でみさせて戴きました。
 冒頭画面は試験湛水によって、村に水がこヒタヒタと押し寄せてきて、やがて、村全体をのみ込む、哀切きわまりない場面でした。いきどころをなくしたバッタがはねます。監督は、この映画の副題に「バッタや木、そしてジジババたちに捧ぐ」としています。
 その日まで、現地の方々は先祖代々、野山に分け入って、得られた自然の恵みを創意工夫して、実にみごとに生活を営んでこられました。独特の山里文化を築き上げたのでした。
 挿入歌がまたよかったです。宮沢賢治の作詞・作曲の『星めぐりのうた』を李政美さんが、独特の情感あふれる技法で歌い上げ、さらに効果を高めてくれていました。これを書いている今も、音痴のわたしでも、あのリズムが湧いてきます。
 監督のカメラはあますとこなく、村人の生地そのままの素顔を伝えてくれて、極めて人間味にあふれる映画です。 
 
 一週間くらい前に、知人から「水になった村」が上映されるとのお知らせをもらいました。でも、あっさりと「あぁ、二度みちゃったかのよ」と言ったのでしたが、このドキュメンタリー映画祭での上映会とは知りませんでした。
 皆さま、先年訪れた徳山ダムは、橋とトンネルだらけの無残なダムで、生きたまま水没させられた杉木立が枯れ果てて、淀んだ水の中にたっていました。
 富への欲望と権力によって造られた徳山ダムの水は、どうしようもなく淀んでいても、映画に登場する村人の晴れやかな賛歌は、淀んだヒトの心をも洗い流してくれます。
 是非、ご覧ください。

【シネマまえばしのサイト】
http://www.cinemamaebashi.jp/cinema/2011/03/post-162.html
【ドキュメンタリー映画祭の案内】
http://www1.cinemamaebashi.jp/event/2011/03/talk-live.html
【水になった村】
http://web.mac.com/polepoletimes/iWeb/7C4C51EE-E8FF-4870-92E5-6E536C15159B/B5C804F4-AB63-4DF8-AF14-418E13E2084F.html  


Posted by やんばちゃん at 18:54Comments(0)紹介

2011年04月05日

原発アニメの改訂版でました

 4/5 その二
 


【↑読売新聞より転載】福島原発に向けてえい航されるメガフロート(5日、清水港沖で、読売ヘリから)=川口正峰撮影

.................................
 去る「4/2 その2」にお知らせした、『おなかがいたくなった原発くん』の改訂版がでました。解説もついていて、より明確になってますのでお知らせいたします。
 http://www.youtube.com/watch?v=veXU6brXwNo


※なお、同一画面上には他にも幾つかのユーチューブがあります。が、技術的に当方には取り出すことも削除することも出来ません。ご覧になられる際には、皆さまのご判断で選択なされ、その判断基準は自己責任にて、よろしくお願いいたします。


 いかがでしたか、後半部はアニメといえ、放射性物質を含んだ水を承知で海に流さざるを得なくなるまで追い詰められた、ここ数日間の動きを端的に示してくれているので、先々の日が憂えてなりません。
 ともかく、ここで食い止めてほしいものです。「人体に影響はない」という事実がどうか大本営発表でなく、この先も本当に海と陸の安全がたもてますように……
 なんでわが国は、こんな処理のできない“トイレがないのに” 「うんち≒核廃棄物」をどんどん生みだすだけの、原発を国策として推進してしまったのか。いまさら言っても仕方のないことだけど、このヒトたちに責任ありと番組の中でも記しています。
 即刻、全国の54基の原発を停止すべきです。のみならず、世界中から抹殺すべきです。
 そうすることが、もはや取り返しはつかないけれど、福島原発が世界中に発信する、せめてもの「生きた教訓」となりましょう。
 しかも、その核廃棄物は現段階では、何万年間にもわたり閉じ込めておくだけしか方策がないという、おそろしい事実。どうするのでしょうか。」
 
 かつて「反対するなら、電気を使うな」と一口に言われてまいりました。
 現在、水力も火力発電所の多くが停止していますが、これは原発推進のために「経費がかかる」というキャンペーンをはっての停止であると聞いています。 いわずもがなのことですが、これほど高額の代償をともなうものはありません。
 先の小出裕章さんもはっきりと「電力は間に合う」と断言していました。  


Posted by やんばちゃん at 17:41Comments(0)原発関連

2011年04月05日

救い出されたワンちゃん

  4/5  その一



【↑ 読売新聞より転載】※本日は、そのものズバリの写真がとりこめてほっとしています。
 

 本欄「3/27 その二」で、八ッ場の水没地に置き去りにされた3匹の猫のことを記しました。
 その際、「思うのは、被災地の犬や猫です。人間が逃げるにやっとの中で、どうなったでしょうか? とりわけ、鎖につながれたままの犬は…… 哀れでなりません」と記しました。
 今回の大震災では、人間が逃げるのに必死の極限状況の中で、おそらくおびただしい犬、猫、小鳥類、家畜などが、つながれたままあるいは柵の中で、犠牲になったのではないでしょうか。
 ところが昨日、転載させてもらった読売新聞の写真検索中、目の端に犬が救出されたとの動画がとらえられました。
 そのことを記そうと思って、先ほど読売さんのサイトをクリックしたら、なんと今度は飼い主の対面記事の今朝の速報に接しました。
 そして、さらに本文をここまで、打っていた9時5分の、(ようやく50分ぶりに画面が出た)テレビ朝日では飼い主にあえた鎖をひきずった犬、そしてチャコなる猫の飼い主にあまえる猫の声が放映されました。
 数々の感動的な場面に接したレポーターによれば、彼らも人間同様に涙を見せるそうである。
 自由を拘束され閉じ込められたたまま、大海に果てた彼らの冥福を、人間同様、祈らせて戴きます。
 
 ※先ほど読んだ、朝日新聞4/3の社会面最下段には早くも記事が掲載されていました。
.......................................
 ①※読売新聞のサイト、http://www.yomiuri.co.jp/をクリックすれば左脇の動画欄にあります。
 http://www.yomiuri.co.jp/stream/m_news/vn110404_4.htm?from=navlv
   海保が気仙沼市沖で捜索中に犬を救助
 
②【2011年4月5日08時46分 読売新聞】
 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110404-OYT1T00920.htm?from=main6
 屋根の上の漂流犬、名は「バン」…飼い主と再会

・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 実は生き物嫌いの私も、この冬はまるで無関心だった、わが家の犬が妙に哀れになり、初めて夜は玄関に入れています。
 咳をし始めていたのでしたが、この夏ヒラリアにはなっていないと獣医さんに太鼓判押されていたし目の前の一歩に追われる日々、無頓着でした。犬に詳しい知人に聞くと、自分の飼い犬の体験談から「医者にみせてもほとんど同じな上に、それに法外な値段となるから、せめて夜は温かくしてあげることよ」とわが家計もおもんぱかった示唆。
 あわてて、古い座布団や毛布の類を探し出してきて、夜の段ボール箱を設置。震災の当日の夜は、ようやく夜遅く、電話が通じた身内に翌朝のエサだけは頼みましたけれど仕方ありませんでした。自分が一夜、寝場所にウロウロして寒さを思い知った次第です。
 猛暑の昨夏、身体中に妙な突起が出て、驚いて駆けこんだ獣医さんによるとダニとのことでしたが、その時以来、「ごめんね。ごめんね」と思わず抱きしめて、謝った次第でした。
 この犬はもう5年くらい前でしょうか、まさに骨の上に皮が乗ったという感じの哀れな姿でやってきた黒い犬。思わず、目があってしまってエサをあげたしまいました。内心、首輪をしているのだから飼い主がいるのだろうと安心。周辺の自治体に連絡したのでしたが…… 
 幾月もしないうちに、あっという間に5匹もの子犬を産んでくれて、動物愛護協会にお世話になったりあちこち奔走して、無事全部を嫁がせた次第。そのあとの避妊手術。
 子供の時は犬も猫もいて、布団にもぐってくる猫を厭わないではいましたけけど、ヒラリア予防や散歩の最低限の始末をするだけで、それほどかわいがるタイプでもありませんでした。何よりも電車の時間に急かれる時などの朝の散歩やエサくれには、往生している犬ですけれど…… 薄情な人間ながら、今は何とか長生きしてくれることを願っています。  


Posted by やんばちゃん at 09:51Comments(0)八ッ場だより

2011年04月04日

原発労働者のビデオ

 



【↑読売新聞より転載】
福島第一原子力発電所の3、4号機の外部電源の復旧に向け、送電線を原発構内に引き込む作業員。防護服とマスクを身に着けている(3月18日撮影)=東京電力提供

※なお、この間の転載写真につきましては、各新聞社等の掲載写真中より、当方の技術で取り込めるものを選んで転載させて戴いておりまして、本文との関連性は強くはありません

...............................
 衝撃的な作品です。
 憂えてきた、この国の闇の労働構造です。
 昨今の「海水への汚染水」などに伴い、ますます最前線の作業員が必要とされることでしょう。数日前の新聞には、労働者集めに「日当40万円」もの高額を示すとの実態が記されてました。かつて、戦時下のこの国は勝手に朝鮮や中国人の方たちを強制連行して、ろくな食事も与えず過酷な労働を強いました。 
 原発問題において、一応は本人の自由意志にの基づくとはいえ、今度は金でつるという底辺労働者の弱みにつけこんだ人権感覚では許しがたいことを行ってきたのでした。しかも、映像にえがかれた当時は、防護服もなく核の危険性も説明なしだったのです。
  根本的な除去方法なしという原発問題。今の危機を脱するのには多くの作業員は必要で、全人類の期待がかかっているにはいます。
 ですが、多くの方にご覧戴きたいと思いまして、転載させて戴きます。ビデオは3回にわかれています。

 【隠された被爆労働〜日本の原発労働者】
http://www.youtube.com/watch?v=92fP58sMYus&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=pJeiwVtRaQ8&feature=related

http://www.youtube.com/watch?v=mgLUTKxItt4&feature=related
(1995年 イギリス4チャンネル放映)


※なお、同一画面上には他にも幾つかのユーチューブがあります。が、取り出すことも削除することも出来ません。ご覧になられる際には、皆さまのご判断で選択なされ、その判断基準は自己責任にて、よろしくお願いいたします。


  


Posted by やんばちゃん at 10:18Comments(0)原発関連

2011年04月03日

「チェルノブイリ子ども基金」の見解

  4/3 その三


【↑ 毎日新聞より転載】
多くの死者と行方不明者を出した仙台市若林区の住民たちで自宅周辺をまだ見たことがなかった人たちが2日午前、自衛隊の特殊車両に乗って約3週間ぶりに住んでいた地域の被災状況を目の当たりにした。住民たちは様変わりした風景にぼうぜんとしていた=幾島健太郎撮影

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 今回の福島原発事故で、小さいお子さんを持った母親の皆さんは、大変なご心痛かと思います。 「生体濃縮と食物連鎖」の関係から、小さい子供さんほど影響を受けてしまうのは明らかとされていて、予防のため、先頃の一部区域の水道水規制となったほどなのですから。
 なお、今後のご参考までに、「チェルノブイリ子ども基金」のサイトで語られていた「日本産婦人科医会」の見解とのミスについて、以下のお知らせをさせて戴きます。
 .......................................
 下記は、 「チェルノブイリ子ども基金」のHPです。
http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/index.html
 この中の、次のサイトをご覧ください。
 日本産婦人科医会「福島原発事故による妊婦・授乳婦への影響について」に対するチェルノブイリ子ども基金の見解
   http://homepage2.nifty.com/chernobyl_children/appeal-20110330.pdf


 【資料①】
 類似の名称で紛らわしいのすが、下記の二つの会は異なり、②の日本産科婦人科学会の記述ではありません。
 ① 公益社団法人 日本産婦人科医会 
   http://www.jaog.or.jp/index02.html
  新宿区市谷八幡町14番地市ヶ谷中央ビル4階 
   電話:03-3269-4739 FAX:03-3269-4730

 ② 公益社団法人 日本産科婦人科学会 
     http://www.jsog.or.jp/
  〒113-0033 東京都文京区本郷2丁目3番9号ツインビュー御茶の水3階
   TEL:03-5842-5452  FAX:03-5842-5470
 
 【資料②】   日本産婦人科医会の問題の論文
・ 福島原発事故による妊婦・授乳婦への影響について(2011.3.19)
http://www.jaog.or.jp/News/2011/sinsai/fukusima_0319.pdf

 【資料③】   
【「チェルノブイリ子ども基金」について】同会の説明を転載。
私たち「チェルノブイリ子ども基金」は、フォトジャーナリストの広河隆一がチェルノブイリ原発事故の被災地で母親たちの訴えを聞いたことにより1991年に発足し、募金活動を開始しました。20年間、さまざまな救援活動をウクライナ・ベラルーシの被害者、特に子どもたちに対して行ってきました。事故後25年が経過しようとしている今でも、事故後に生まれた子どもたちさえもが、重い病気になり、命を落としています。  


Posted by やんばちゃん at 19:56Comments(2)原発関連

2011年04月03日

原発関連アニメのご紹介

4/3 その二
16時38分頃、また地震です。震源地は福島県沖。津波の心配なし。
  
一  福島第一原発の無人機による空からの撮影だそうです。
  あらためて観てみると、想像以上にひどいですね。
 http://photos.oregonlive.com/photo-essay/2011/03/fukushima_dai-ichi_aerials.html

二、次のアニメはほほえましいので、転載させて戴いてみました。
 実は題名がちょっと不謹慎なので、数日前に届いた時には観ていなかったのでしたが、別ルートからまた届いたのでクリックしてみましたら、とっても解りやすいものでした。端的な言い回しなので細部への疑問もありますが、大筋において間違えていないと思いましたので、既にご覧になられていられる方もいらっしゃるでしょうがご紹介いたします。
 本当に早く、「原発くん」ともども「福島原発」のおなかも治ってくれるといいですね。

 ※なお、同一画面上には他にも幾つかのユーチューブがあります。が、取り出すことも削除することも出来ません。ご覧になられる際には、皆さまのご判断で選択なされ、その判断基準は自己責任にて、よろしくお願いいたします。
 (どうかもう、抗議の類はご容赦くださいますよう。……いささか神経がまいっております)
////////////////////////
 子どものための原発解説ムービー 「おなかがいたくなった原発くん」
  http://www.youtube.com/watch?v=ZUzBvxdnCFM
  


Posted by やんばちゃん at 16:50Comments(0)原発関連

2011年04月03日

私の東京ミニ散歩

4/3 その一



 わが家のテレビは年年歳歳、老化現象が進み、今や10と12、それと放送大学とまれに8チャンネルしか映らないのです。アンテナがダメなのだとは素人考えでもわかるのですけれど……。で、震災報道について、市民運動の方たちが「大本営発表」と悔しがったNHKテレビは、幸か不幸か観たくとも観られない状況となって久しいのです。しかも、その10と12も気まぐれですくに画面が出てくれることはまれ。ぐずる時は約2~3時間も映らずガアガア。原発報道もずいぶん聞き逃してしまってきました。
 先程、テレビをここ2日間見てなかったので、スイッチをいれたら、ようやく出た画面は10も12もマンガ。そうか、日曜日だったと回していったら、今日は直ちに8チャンネルが出てくれました。都知事選番組の終了間際で候補者の顔が映ってました。
 そこで、掲げましたのが、1日の帰途、乃木坂周辺の探索の後、乃木坂公園から乃木神社を経て歩いて赤坂方面に向かっていた際にであった、都知事選のポスター掲示板です。
 もはやわが家の老朽テレビと同じくご老体にて、元作家の柔軟な発想力をも失って、頭脳も固定化してしまった石原さんにだけはなってもらいたくありません。八ッ場に見えてた際の、乱暴なものいいにも辟易しています。こういう方を三顧の礼を尽くして
出馬してもらわなければならない自民党さんも、わが家のおんぼろテレビになぞらえては叱られそうですが、限界を感じさせられます。
 ことのついでに都内のほんのり桜情報も。
 実は、この日、左記の知人を次の約束という八重洲口の建物入口まで案内して別れた12時45分以来、日本学術会館着の14時40分までの2時間、ずっと歩いたのでした。知人には「こんな時に、表を歩いてはダメよ」と釘をさされていたけれど、携帯の万歩計は約二万歩。ほとんど連日、数百歩のわが新記録。
  東京駅からもっと近場の駅まで電車に乗ればよかったのでしたが、しかも乗り放題券をありなのですから、にもかかわらず構内を横切って、丸の内皇居側に出てしまったのでした。何しろ、ここでも、もったいない家精神にて、都内見物に打って出た次第。ウオーキングの必要性はわかっていても、ほんの数分間の犬の散歩以外そんな時間的余裕はなし。しかも、一歩進めば、違った景観、しかも名前をきいている地域建物が次々と広がる景色は地方の者には魅力です。なにしろ二時間も時間があるのです。
 ともかく、地下鉄・千代田線の乃木坂方向をめざしてつきすすむことに。最初は珍しくもない皇居。そのお堀の石垣にしがみついて咲くスミレたちが心に残りました。祝い門から入った処の桜の古木。まだ二分咲きといったと小ろでしょうか。
 ついで、霞が関の官公庁街を斜めに抜けて虎ノ門方面に進むと、首都高速がみえてきましたので、一安心。あれにそって進めばOKと。ここがオバさんたるゆえんですが、例にあらずの慎重さに裏打ちされたこの日は、デモ行進の警備あたっていて、警戒を解き始めていた警官に教えてもらいました。方向としてはあっていて、首都高速が程なく二手に分岐するときいたけれど、それをどっちにいくかは聞かなかった。おまわりさんは、信号を渡ると坂道だから、そのまま右手にと教えてくれたけれど、信号の向こうに「{共同通信」の文字のかかったビルが視界にはいった。で、その警官が立ち去るのを待って、信号を渡った次第。
 実は、記憶の回路が急回転して、「そうだ。共道通信には一度来たことがある」と。確か、記事掲載依頼で訪ねたのだけれど、何の問題だったろうか、少なくとも20年以上は経っている。どなたかの紹介で、ある記者をお訪ねたしたのだが……
 鮮明に覚えているのは、室内を進むと複数の記者が床やソファーで寝袋にくるまったままごろ寝していて、その脇をよけながら部屋の奥に進んだ、その場面だった。
 もはや顔も定かに覚えていない応対してくださった記者さんに驚きを伝えると、「昨夜、徹夜だったんで」との返答が返ってきた。まさに、憧れの“ブン屋”の世界が、そこにあった。
 今も当時の共同通信の建物と同じ場所なのだろうか。とすれば、降りた駅は虎ノ門駅であったはずだけれど、この界隈にきたいう記憶はそこはかとなくあるけれど、全てぼうようとしている。記憶力の良さだけが頼りだったのに、ついにこんな老化現象に突入してしまったのかと情けない。
 その場所にたった。脇に北海道新聞東京支社があった。北海道新聞社は、私がかかわってきた体制批判の各種市民運動の時に、いつも本質的な記事にてお力添えくださってきた有難いマスコミさんであった。
 共同通信をすぎて、坂道をのぼった信号で右手に見える首都高速の方面に出ておいた方がいいと思って、信号待ちしていたら、おまわりさんにどちらへと問われた。何でと思いながら指をさすと、「そちらへは行けません」という。どうしてと問うと、眼前の建物がアメリカ大使館で一部区間が通行止めとのことらしい。解せないながらもまた手前の信号まで戻ると大使館前には列があった。戻った信号での待ち時間に聞いた警官の話では、前に暴動があって以来、ビザ申請や面会以外は不可とのことであった。ここて、ようやく最初の警官の「坂道があるから……」の背景がわかった。でも、解っていたら余計、現場に近づいて検分したいのが、当方の習性であった。
 大使館の裏手の坂道には、企業の素晴らしい日本庭園が続く。都市景観の一環で市民も自由に入って可との標識があった。
 坂道の尽きた「れいなんざかようちえん」と千代紙に書かれた幼稚園の脇の桜をまずパチり。となると、かなり急坂のあの坂が、伝え聞く霊南坂だったのだと今、この雑文を記しながらの氷塊。
 
 そこから抜け道を探して降りると、そこは六本木らしく、六本木ガーデンだっかの大きなレストハウスがあった。若い日の一時期、比較的多く通った六本木の目的地の手前には、鳥居坂ガーデンなる店があったっけ。その付近の桜はより咲いていた。
 ほどなくなるほど、首都高速が二手に別れて前方に迫ってきた。
 さて、どうしようと思っていたら、進行方向に観光バスがとまっていて、むそこから降りた運転主さんらしき、モールのついた制服をきた男性が、こちらに向かって急ぎ足できた。そこですかさず、教えてもらった。右手とのこと。
 かくして、渋谷方面にむかって歩いた。とちゅうまで行けば29日の帰途、歩いた六本木交差点があるはず。そこから青山墓地方面に向かえば、たどりつけると。実際はそんなにスムースでもなかったが、あやまたずたどりついた。しかも、はからずも、先日、あのトンネルをくぐればどこに通じるのだろうかと興味しんしんだったが諦めた、隣の新国立美術館のところから伸びていたトンネル状の道、六本木トンネルを逆方向から歩いて、日本学術会館の正面にたどりつけたというおまけまでついて。
 門の前近くで、乃木坂の地下鉄方向から歩いてくる、顔みしりのKさんの姿を前方にみいだしてほっとしたものでした。
 
 佐多稲子さんの『私の東京地図』の題名にあやかって、おこがましくも表題を。(実は若い日に内容はペラペラ読みしただけで、まさに内実ともに題名のみ)。で、それらの意味もこめて「ミニ」を冠した次第です。ご笑覧を。
 
   


Posted by やんばちゃん at 11:16Comments(0)紹介

2011年04月02日

閑話休題  三陸海岸追想

 ようやく高崎線周辺の交通事情を始め、県内一円ほぼ正常に戻りましたね。
  昨日は、知人との約束があり、「遅れないでね」と念を押されていて、11時までに東京駅に着かなければならなかっのでした。で、その日にちが4月1日となり、そんな次第で午後は、またも場違いな日本学術会議の取材にでたという次第なのです。
 前回のミスがありますから、前の日には104で聞いたサービスセンター(各駅の案内番号は電話帳から消えてしまって不便ですね)にかけたのに、「夜9時過ぎにならなければ判明しない」とのこと。
 朝になって、電話確認を失念していたと気づいて、何はさておき早めに家をでた次第。
 珍しく慎重になってまず、駐車場の前に高崎問屋町駅で、ホームに駆けあがり運航状況を確認。(ジンクスで、例にあらずの慎重さを見せる時はいつも問題なし)
 
 上の写真は東京駅の新幹線日本橋口に直結している「ホテルメトロポリタン丸の内」内部の28階のパソコンルーム室に続いてバルコニー風にせり出した小部屋から、天井をあおいだもの。吹き抜けになっていて上部に伸び、四方に部屋がある。
 案内書によれば、各部屋からは遮るものなく東京駅周辺一帯が一望できる由。27階上に10階ほどの階が伸びていたやに記憶する。机上の英字新聞にはねもちろん福島大震災の記事あり。
 知人はこの日、まず東京駅で13時の約束があり、その方たちに手渡す重い印刷物の持参よりも当方が前処理のため預かっていた、訂正データー入力済みのUSBフラッシュメモリーを受け取り、それをダビングして相手方にわたす心づもりなのでした。
 インターネットで探したら、このホテルのレストランで食事をすれば、機器類の使用が可能との由にて、食事とパソコンルームの予約を入れていたのでした。で、「遅れないでね」の念押しになった次第。
 
 ところが、新幹線を降りてから駅員に聞いたのに違うホテルを教えられた?とかで、約束の11時10分に15分ほど遅れてきたのは彼女の方。例にあらずで45分も前についてしまった当方は、田舎のオバさんには居心地悪い高級感あふれるロビーにいるのも気がひけて、27階と一階の間を何往復か。しかも花粉症でただれた眼元をしばたかせているのだから、余計に見た目が悪く、さすがに晴れがましい席には怖気づく。その都度、独りで乗っている際に、地震がきたらと11日の高層ビルの揺れを思い出して緊張気味。
 知人は翌日の会合もある上に、今は東京は怖いから、打合せが済み次第、他の友人たちにも会わずとんぼ帰りするという。前々から一度、打合せのために来る予定だったので、それなりに描いていた集いもあったけれど非常事なのだから仕方なし。
 電車内で読もうと持参した毎日新聞2面には「大気中の環境放射線量水準調査結果」表があり、宮城県と関東の1都5県に★印(最新情報で通常値を超えた自治体。福島は測定施設が避難指示圏内で立ち入れず)がついていて、東京の30日は「0、103」で関東では最も高く、群馬の倍となっている。
 思い出せば、暮から正月に今般のお手伝いの第一歩としてお邪魔した時に、何気なく「今年こそは春の三陸海岸をゆっくり走ってみたいなぁ」と言うと「三陸海岸て東北の?」と問う。「そう、リアス式海岸で教科書に出てきたじゃない。20代の頃から思ってたの。海辺の民宿に泊まったり、海岸で車中泊して春先の魚をいっぱい食べたいなって」。
 「私、東北方面は行ったことないわ。新潟にしか」と知人。「ねぇ、じゃあさ。一緒になんとかして行かない。やっぱりね。幾ら私でも独りはやっぱし怖いものよ」と口にしてみたけれど、知人は野宿に近いことなんかするはずないけれど……
 そうそう、八ッ場のJさんたちにも「一緒に行ってくれないかしら」と、数回頼んでいても相手にされず、未だ実現していない念願ごとなのだ。
 そして、「でさ、行くんなら、もちろん春先の芽カブの季節だね!」と。
 実は、急逝した共通の知人を偲ぶ会で出会ったこの知人に、案内した横浜港で拾い上げた芽カブの調理法を伝授して以来、帰ってから調理してみたらその美味にひきこまれたらしく、以来、何かにつけて料理上手という面映ゆい折り紙をつけられている。
 でももう、長年憧れ続けいつかいつかと思っていた、三陸海岸の美しい浜辺も三陸ワカメにも当分の間は、お目にかかれそうもないのだ……

 知人が当着するなり、案内されて取り急ぎ作業室へ。
 なんとコイン式のパソコン使用料は超安価で15分間で100円。知人は途中で切れると困るからと余分にいれたけれど返却機能はついておらず。 ビジネス社会では常識で、あることは聞いたけれども、こうしたサービスに初めて体験、医療支援活動等で海外に訪れることの多い知人は、先端サービスを駆使することに長けていて、視野が拡がった次第。不思議に女たちは、思わぬほりだしものに出会うと大喜びしあうものだ。

 続く、バイキング形式のレストランでは係の方が待ちかねていて、料理を出す都合もあってか、「お時間は何時までに」と問うものだから、花粉症でもうろう気味の頭の中は「時間なし」でいっぱいに。採り集めてきた料理を平らげるのと、忘れないうちにこなさなれければならない幾つかの連絡事項もあり、眼下の眺望など目にはいらず。
  












 で、パンフにシェフの名前入りの洒落た「和的フレンチ」の数々を食べ終わる頃、おちつき払って知人曰く。「わたしのお友達の中にね。必ず写真に撮る人がいるの。あなたは撮らないのね」と言われて、それもそうだ。昨今の耐久生活で、もうこんなにすごい場所にくることもないだろうと思えてきて、その後、運ばれたカレーをパチリ。でも、次の見事な盛り付けのデザートはまた、忘れた。
 そこで、バイキングコーナーに行って、残っていたのをぱちぱちと撮った次第なり。
 食べたものを記すのもはしたないが、撮ったものだから、画面の彩りにお許し願いたい。
 
 さて、一夜開けて今朝の朝食は、八ッ場米のほかほかご飯の卵かけご飯とサケ。それにせめて、夢がついえた三陸海岸の春ワカメに思いをこめての、ワカメと菜の花の味噌汁。つつましいこちらの方が、昨日の慣れぬフォークで食べた高級料理よりも、はるかに身の丈にあっている。
 ソウソウ、そうだった。
 用いたこのワカメは先年、山村暮鳥の文学交流で福島県のいわき市の文化団体の皆さんにお世話になった時、夜の歓迎会の席で、私たち群馬勢が頂戴してきたワカメであった。茨城県で海産物店を営まれていた暮鳥ゆかりの関係者のご遺族からであった。
 もったいながりや精神が災いして、というより、食べて消化させなければならないものがありすぎて、いつの間にか忘れてしまって冷蔵庫の中で古くなって、風味が落ちてしまっていた。
 けれど、ちょっぴりついてしまった海辺特有の匂いも気にせず、ここのところ「平気、平気」とばかりに食べているワカメなのであった。
 別段、昨今のヨード分補給のためではなく、ものをすてることを潔しとしない世代の名残りゆえではあるが…… 
 医師の立場からか先の知人は、残り物の整理役をかって出ると「あなたはまるで自分の身体をゴミ箱にしている」と忠告してくれたっけ。
 ところで、ずっと気になっているが、あのご親切にご案内してくださった、いわき市の皆さんはどうなされていることだろう。お訪ねしてお話を伺った暮鳥の縁につながる皆さまのお宅は無事であったろうか。   


Posted by やんばちゃん at 18:03Comments(0)八ッ場だより

2011年04月02日

学術会議・基本高水評価検討





 昨日4月1日15時~ 日本学術会館で開催された、第5回にして、日本学術会議「土木工学・建築学委員会 河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会」に行ってまいりました。
 昨日、委員12名の皆さん、全員出席でした。
 今度はちゃんと、冒頭の写真採りができました。
 正面が小池委員長以下、幹事の皆さん。左手は各委員。右手、山田・関東地方整備局長以下、国交省。
 
 討議は前回の4名の学識者へのヒヤリングも含めて、この間のまとめを早ければ5月下旬に目処に作成。幹事会にはかるそうです(6/23の予定とか)。

 終了後、小池俊雄委員長(東京大学教授)へのぶらさがり会見がありました。
 初めてまじかく拝顔した小池委員長は、記者団の質問に、可能な限りの誠実さで答えてくださっていたように感じられました。分科会で話されたことの多くには、まだ評価が定まりきれていない情報に基づくこともあるためのむずかしさがあるとのことでした。
 なお、「完全公開として、別途審議はしない」との方針は快いものがありましたが、委員同士、電話等での共通認識にたつやりとりもあるとのことでした。
 先の「有識者会議」は全くの非公開でした。そのこと思えば、小池さんも口にされてましたが、昨今は記者クラブに所属していないフリーライター等にも、こうして「取材」の門戸が開かれてきたことは大きな前進と呼べましょう。 
 どうか、各委員さんたちの識見に基づき、規制の概念にとらわれない英知を絞って、練り上げて戴きたいものと念じております。
 
 終了後、辞される際に、最も端にいた当方の前を通られたので、横切り終わられる寸前に、不意に次の枝葉末節のことを「あの~」と伺ってしまいました。
 この日の後半部には、専門的の委員同士の見解の微妙なせめぎ合いの討論もありました。
 参考資料の一つとしてとして配布されていた、谷誠・窪田順平委員作成の「利根川サブ流域における洪水流出特性の貯留関数適用に関する要望」中の「利根川源流流域における、ひと雨の降雨総量と洪水総量の関係」の図表類を谷委員が説明された際に、「宝川は僕も……」と朝日岳などの周辺地形の説明をちょっと口にされた場面があったのでした。
 で、「群馬の宝川とは、どんなご関連が?」と無知蒙昧の強さで聞いてしまいました。「修士論文で宝川をとりあげたんです。ずっと泊まりこんでました」とのこと。
 皆さまから折り紙つきの「無知」さのお粗末さで、終了後も終了後とはいえ、仮にも学術会議の場で瑣末なことうかがってしまった、どっかの県の困ったオバさんでした。
 もしかしたらというより、案外このことしか、二時間を超えた時間中、覚えていなかったのかも知れませんね。  


Posted by やんばちゃん at 09:38Comments(1)八ッ場だより

2011年04月01日

小出裕章さんの講演です。見てください



【↑共同通信より転載】  
 建物がれき2千万トン超える 阪神大震災上回り処理に課題 03/31 19:46 【共同通信】


 原発事故のまき散らす恐怖は、まだ当分、おさまりそうもありません。昨晩遅くの毎日新聞の速報です。
【2011年3月31日 23時50分 毎日新聞】
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20110401k0000m040134000c.html
福島第1原発:「トレンチ」から4万倍の汚染水 2号機 

 東京電力は31日、福島第1原発2号機タービン建屋外の「トレンチ」と呼ばれる立て坑から見つかった汚染水で1立方センチ当たり1166万ベクレルの放射性物質が検出されたことを明らかにした。運転中の原子炉内の水の約4万倍という高濃度の汚染水が建屋外に漏れ出ているという極めて深刻な事態となった。
 うち、ヨウ素131が690万ベクレル、セシウム134が200万ベクレルなど。トレンチは何の覆いもなく、あふれれば海に流れ出る危険がある。同建屋地下では、原子炉内の水の10万倍の汚染水が見つかっており、東電は「この水がトレンチに入った可能性がある」とみている。【山田大輔、日野行介】

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 今回の原発事故発生後、テレビ朝日などを始め、テレビや新聞紙上で連日、的確冷静な説明をなされていた、小出裕章さん(京大 原子炉実験所助教)の講演会のユーチューブです。40年間にわたり反原発の立場を貫き通されている方です。チェルノブィリ事故の詳細は、今回の事故の行く末に重なってなりません。
 水問題関係者から、《是非、たくさんの方に見ていただきたいので広めて下さい》 とのコメント付きで送られてまいりました。
 画面上には他にも幾つかのユーチューブがあります。
 なお、ご覧になられる際には、皆さまのご判断と選択にて、お願いいたします。

 京都大学原子炉実験所助教・小出裕章さんが、3月20日(日)山口県柳井市でおこなった講演録のようです。
 【大切な人に伝えてください】小出裕章さん『隠される原子力』
  http://www.youtube.com/watch?v=4gFxKiOGSDk  


Posted by やんばちゃん at 06:40Comments(3)原発関連